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コンプライアンス・レジスタンス
——田中の逆襲——
第1章:限界点
叔父さんの監視は、ついに「夢の中」にまで及んでいた。
田中が夢で少しでも露出の多い女性と仲良くしようとすると、枕元に実体化した叔父さんが現れ、**「不浄な夢の視聴制限!」**と叫んで耳元で法螺貝を吹き鳴らすのだ。
慢性的な睡眠不足と、検索履歴を「おじさんの好きな演歌歌手」で埋め尽くされる屈辱。
田中の瞳から光が消えた。
「……もう、いい。俺がルールだ」
第2章:ダーク・ウェブへの潜伏
田中は、叔父さんが投げ込んできた「減塩味噌汁」の塩分を全て抽出し、それを自作の回路に塗りたくって**「対おじさん用ジャミング装置」**を完成させた。
彼は家の地下室(元・物置)に籠もり、あらゆるコンプライアンスを無視した「禁忌のサーバー」を構築。
「見せてやるよ、叔父さん。本当の『コンプライアンス違反』ってやつをな……」
第3章:おじさん、動揺
ある晩、いつものように脚立に乗って現れた叔父さんは、驚愕した。
田中の家の窓という窓から、禍々しい**「ネオンピンクの光」**が漏れ出していたのだ。
「耕平! 出てこい! 今、お前の端末から『極太背脂ラーメン・マシマシ・替え玉動画』が全世界にストリーミング配信されているぞ! これは健康増進法に対する宣戦布告だぞ!」
しかし、返ってきたのは田中の冷酷な笑い声だった。
「叔父さん、遅いよ。俺はもう、ブラウザのキャッシュを全部消した。そして、履歴を**『パスワード:123456』**に設定した。セキュリティの概念を捨てたんだ」
「バカな……! 123456だと!? コンプライアンスの死だ! 世界が終わるぞ!!」
第4章:最終決戦(ラスト・コンプライアンス)
叔父さんは決死の覚悟で窓を割り、室内に突入した。
そこには、10台のモニターに囲まれ、**「深夜にコーラを飲みながらポテチを食べる」**という、最大の背徳に身を染めた田中の姿があった。
「やめろ、耕平! そのコーラは特保(トクホ)じゃない! 糖分が、糖分がコンプラ違反だ!」
叔父さんはメガホンを投げ捨て、田中に飛びかかった。
しかし、田中は静かにキーボードの『Enter』を押した。
瞬間、家中のスマートスピーカーから、叔父さんが若い頃にスナックで熱唱した**「ちょっと恥ずかしいラブソング」**が大音量で流れ始めた。
「……なっ、これは私の黒歴史(コンプラ外)……!」
「叔父さん、あんたの過去も、全部ログに残ってたよ」
エピローグ:新世界の王
叔父さんは、自分の若かりし頃の「コンプラ無視」な振る舞いを突きつけられ、戦意を喪失した。
「……負けたよ、耕平。お前はもう、おじさんの手には負えない『無法者(アウトロー)』だ……」
おじさんは力なく脚立を畳み、去っていった。
現在。
田中は「ダーク・コンプライアンス総帥」として、世界中の人々に「深夜のラーメン」と「怪しい画像」を推奨する活動を続けている。
彼の部屋の片隅には、かつての叔父さんの腕章が、皮肉にも**「マウスパッド代わり」**に敷かれているという。