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コメント
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続きが楽しみ😊
🖤サイド
💙「はい、これ夏休みの課題。」
そう言って翔太が渡してきたのは大量のワークだった。
🖤「げ…。」
💙「なんだよ、わざわざ届けにきてやったのに。」
🖤「いらないんだけど。」
💙「どうせ暇なんだからやれよ。」
🖤「最悪…。」
💙「てか、今年花火大会どうすんの?」
🖤「あー、今年はパスで。」
💙「ん、了解…じゃあね。」
そう言って病室を出て行った。
花火大会…か。
そういえばあれから亮平くんに会ってない。
元気かな…。
散歩がてら飲み物でも買いに行ってみるか。
会えるかもしれないし。
……………………………………
ナースステーションの前を通りかかった時、
掲示板の前で人が話してるのが見えた。
深澤先生と亮平くん…?
💚「辰兄一緒に行かない?」
💜「無理、仕事だし。体のこともあるんだから…窓から見えるでしょ?」
💚「辰兄のケチ!ムスッ」
花火大会の話かな…。
話しかけてみる?
🖤「へぇ…花火大会行きたいんだ。」
💚「蓮くん!!」
🖤「久しぶり。」
亮平くんとなら花火大会行っても良いかもしれない。
🖤「一緒に行く?」
💚「え…良いの?」
🖤「俺も、怪我ほぼ治ってるし、リハビリがてらね。ニコッ」
💚「辰兄、行っても良い?」
💜「…当日、体調がよかっ良かったらね。」
💚「やったー!!」
喜んでもらえてよかった。
自分はこの時まだ知らなかった亮平の笑顔の裏側を。
💚サイド
💚「花火大会…?」
掲示板に貼られていたポスターを見てそう呟く。
💜「あー、今年もあるらしいね。」
そう言って僕の隣で話すのは叔父さんで主治医の深澤辰哉。
💚「行ってみようかな…。」
たぶん最後だし。
💜「1人で行ってどうすんの。笑」
💚「辰兄一緒に行かない?」
💜「無理、仕事だし。体のこともあるんだから…窓から見えるでしょ?」
💚「辰兄のケチ!ムスッ」
🖤「へぇ…花火大会行きたいんだ。」
💚「蓮くん!!」
🖤「久しぶり。」
もう会えないかと思ってた。
🖤「一緒に行く?」
💚「え…良いの?」
予想もしない言葉だった。
🖤「俺も、怪我ほぼ治ってるし、リハビリがてらね。ニコッ」
💚「辰兄、行っても良い?」
💜「…当日、体調がよかっ良かったらね。」
💚「やったー!!」
最近、調子良いし大丈夫でしょ。
完全にそう信じきっていた。