この作品はいかがでしたか?
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🖤サイド
あれから数日。
明日は花火大会。
明日のこと確認しないといけないと思って亮平くんを探している。
しばらくして亮平くんを見つけた。
でも様子がいつもと違って苦しそうだった。
🖤「りょうへ…っ!」
声をかけようとした時、亮平くんが倒れてしまった。
💚「…はぁ、ゴホッゴホッ」
地面に頭がぶつかる直前でなんとか支えることができた。
🖤「亮平くん!?」
💚「ごめっ、いつものヒュ…ことだからヒュ大丈…夫。ゴホッゴホッ」
どう考えても大丈夫じゃないでしょ。
🖤「喋らなくて良いから、先生呼んでくるね。」
💚「薬飲めば…うっ!」
さっきよりもさらに苦しそうになる。
🖤「とにかくここにいて!先生呼んでくるからっ!」
俺は急いで先生を探しに行った。
💚サイド
明日は花火大会。
体調は万全と言いたいところなんだけど…。
昨日の夜から体がしんどい。
そろそろヤバいかもしれない…。
そう思った矢先だった。
ドクンッ
💚「は…。」
次の瞬間、体から力が抜けて視界が傾いた。
ヤバい、頭ぶつけちゃう。
そう思った時だった。
💚「…はぁ、ゴホッゴホッ」
🖤「亮平くん!?」
地面と後数センチのところで蓮くんが支えてくれた。
💚「ごめっ、いつものヒュ…ことだからヒュ大丈…夫。ゴホッゴホッ」
迷惑かけちゃった。
息が上手くできない。
🖤「喋らなくて良いから、先生呼んでくるね。」
💚「薬飲めば…。」
大丈夫だから。
そう言いかけた時。
また自分の体が悲鳴をあげた。
💚「うっ!」
🖤「とにかくここにいて!先生呼んでくるからっ!」
そう言って蓮くんは先生を呼びに行った。
💚「ゴホッゴホッ」
蓮くんが辰兄と戻ってくるまでにそう時間は掛からなかった。
💜「亮平?声聞こえる?」
💚「はぁ、辰…兄…ヒュ」
💜「無理に喋んなくて良いよ。薬飲ませるからね。」
💚「ん、ゴクッはぁはぁ…カヒュ」
💜「大丈夫、すぐ楽になるから。サスサス」
💚「カヒュ…スウスウ」
僕はそのまま深い眠りについてしまった。
🖤サイド
🖤「亮平くん、大丈夫なの…?」
💜「大丈夫、今は薬の副作用で眠ってるだけだから。」
💜「今から病室運ぶから手伝ってくれる?」
深澤先生にそう言われて亮平くんをお姫様抱っこする形になる。
🖤「は…軽っ!」
ちゃんと食べてるのか心配になるな…。
亮平くん、ほうっておいたらスッとどこかに消えちゃいそう。
💜「これじゃ、明日の花火大会は無理かな…。」
🖤「あ…。」
💜「最後だったのに…。」
🖤「最後?」
それってどう言う…?
自分の想像してることと違うよね…?
💜「…俺が言ったってのは亮平には内緒ね。」
💜「…亮平の余命は残り一年もないんだ。」
🖤「え…嘘。」
信じたくなかった。
嘘だって言って欲しかった。
出会ったばかりだけど亮平くんがいない世界なんて
想像するだけで胸が苦しかった。
コメント
2件
どうか奇跡を🙏