テラーノベル
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いつの間にか、渡辺の手錠は外されていた。
それでも、ドアの電子ロックはかかったままだし、窓もない。
けれど今の渡辺には、そんな拘束具なんて最初から必要なかった。
🖤「翔太さん、おいで」
ソファに座った目黒が両腕を広げると、渡辺は自ら進んでその胸に身体を預ける。
目黒の大きな手が渡辺の背中を優しく撫で、髪に愛おしそうに触れる。
この心地よさを知ってしまった今では、かつて怯えていたストーカーの行為さえ、すべて自分への「極上の愛」の証にしか思えなくなっていた。
💙「ねえ、めめ……。今日、何日?」
🖤「さあ、何日だろうね。翔太さんには関係ないよ。ここには俺と翔太さんしかいないんだから」
目黒はそう言って、悪戯っぽく微笑む。
外の世界が今、春なのか冬なのか、自分が何歳になったのかすら、もうどうでもよかった。
渡辺のすべての世界は、この目黒蓮という男の腕の中に集約されている。
💙「……うん、そうだね。めめがいれば、それでいい」
渡辺が素直に首筋を擦りつけると、目黒の瞳が満足そうに、どろりとした歓喜に染まった。
🖤「本当に可愛い……。外にいた頃の翔太さんは、いつも仕事に追われて、他の奴らのことばっかり見てて、俺の視線に全然気づいてくれなかった。だから、あの部屋に忍び込んで、翔太さんの触るもの全部に俺の痕跡を残したんだ」
目黒の告白は、普通に聞けば悍ましい犯罪の記録だ。
けれど、今の渡辺の耳には、極上のラブソングのように甘く響く。
💙「あの時さ……、怖かったけど、毎日めめのカフェに行く時だけは、本当に救われてたんだよ」
🖤 「知ってるよ。翔太さんが俺を頼るたびに、愛しくて壊しちゃいたかった。……ねえ、もう俺なしじゃ生きられないでしょ?」
💙 「……うん。生きられない。めめが捨てたら、俺、死ぬ」
渡辺がそう言って目黒のシャツを強く握りしめると、目黒は愛おしさが爆発したように、渡辺の唇を激しく塞いだ。
何度も何度も、お互いの存在を確かめ合うような、深く、逃げ場のないキス。
🖤「捨てるわけないじゃん。俺の人生のすべてを懸けて、翔太さんをここに閉じ込めたんだから」
キスを交わしながら、目黒は渡辺の耳元で囁く。
🖤「一生、ここで2人だけで暮らそうね。誰にも邪魔させない。翔太さんは、俺だけの可愛いお人形なんだから」
「お人形」という言葉に、渡辺は微かにゾクリとした快感を覚えた。
自由を奪われ、思考を奪われ、ただ目黒の愛を注がれるだけの存在。
それが、今の渡辺にとって何よりも幸福で、安全な居場所だった。
薄暗い部屋の中、完全に重なり合った2人の影。
外の世界から完全に消え去った渡辺は、目黒という底なしの沼の底で、ただ甘やかに、幸せに溺れ続けていた。
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雪だるまひとひと💙
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コメント
4件
続きが楽しみすぎる…… ゾクゾクするぅぅ🫶
うわぁさいっっっっこう💗これはendなのか??