〜岩本side〜
岩本「………………。」
俺は仕事が早く終わったからレッスン場に来ていた。
3人を探しに行こうと思ったけどもしかしたらここにいるかもしれないしオフのふっかが探しに行ってくれてるから。
俺たちの曲を聴いていると自然と身体が動く。
俺がフリを入れた曲とかデビュー曲とか…。
9人で色んなことを乗り越えてきたなって思い出した。
岩本「…康二…。目黒…。ラウール…。」
あの日以降突然居なくなってしまった3人…。
どこで何をしているのか何も分からない…。
化け物が襲って来ているし不安が大きい…。
もちろん3人だけじゃない。
個人仕事をやっている今、5人も襲われている可能性だってある。
雪だるま「スノー!」
岩本「…え?…」
曲を聴きながら筋トレをしている時…突然不思議な声?が聞こえてきて見てみると黄色い帽子に黄色い手袋とマフラーをつけた小さい雪だるまがいた…。
岩本「…なんで?」
ここは室内で雪なんかない…そもそもあんまり雪なんて降らないし今は降る季節でもない…。
岩本「…疲れてんのかな?俺。」
化け物が出てきたり、今度は雪だるまが…。
色々神経を使いすぎたのかな…。
雪だるま「スノー!スノー!」
その雪だるまは曲を聴いてるのかは分からないけどスピーカーの前に行ってぴょんぴょんと飛び跳ねている。
岩本「…可愛いな。」
その姿は雪だるまじゃなくて犬みたいな感じで癒される…笑
岩本「俺たちの曲が分かるか?」
雪だるま「スノー!」
俺は声をかけてみると雪だるまは嬉しそうに答えてくれた。
言葉は話せないみたいだけど不思議と心が通じ合ってる気がしてる。
ドカーーーん!!!
岩本「なんだ!?」
そこに突然響いてきた大きな音。
岩本「…まさか。」
嫌な予感がした俺はレッスン場の扉を開けてみる。
するとあの化け物が無数にいた…。
化け物「ぐわあああああああああああぁぁぁ!」
岩本「くっ!逃げよう!」
雪だるま「スノー!」
俺は雪だるまを手に抱えながらとにかく走る。
俺の事を見つけた化け物が一斉に追いかけてくる。
岩本「うわっ!」
化け物が攻撃してきて慌てて体を倒して避ける。
岩本「攻撃するとかありかよ…」
なんて言いながら座ってると俺に化け物が襲ってくる。
岩本「やべぇ!」
逃げられないと思った俺はその場で目をつぶって頭を抱える。
グサッ!
深澤「やらせねえよ!」
岩本「え?誰?」
俺を助けてくれたのは紫の袴を着て狐の仮面をつけた1人の男性…しかも紫色に変わった綺麗な刀まで持っていてまるで武士だ…。
深澤「早く逃げろ!」
岩本「え?」
俺に声をかけたと思ったらあっという間に化け物のところに飛び込んで行った。
そして持っている刀で簡単に化け物を倒して行く…。
岩本「すげーな…。本物の武士じゃん。」
俺は助けてくれた武士?のような人を見つめる。
すごい剣術で確実に化け物を斬り倒していく。
岩本「…誰なんだろう…」
もちろんその人のことは知らない俺はとにかく逃げよう立ち上がったときだった。
雪だるま「スノー!スノー!」
岩本「え?どうした?」
突然俺の服のポケットから出て来た雪だるまがぴょんぴょん飛び跳ね始めた。
…まるで俺に何かを訴えているみたいだ。
雪だるま「スノー!スノー!」
岩本「…俺に…力を貸してくれるのか?戦う力を。」
雪だるま「スノー!」
俺の言葉が正解だったのか雪だるまは一際大きくジャンプした。
俺にももし力があったらあんな化け物からみんなを守って戦える。
岩本「頼む!」
半信半疑だけど俺は雪だるまに手を触れる。
雪だるま「スノー!」
すると雪だるまが黄色に光出した。
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