続きはVIPプランで読みましょう
10,000以上のストーリーが読み放題
VIP限定ストーリーが読める
広告表示なし
いつでもキャンセル可能。
続きはVIPプランで読みましょう
10,000以上のストーリーが読み放題
VIP限定ストーリーが読める
広告表示なし
いつでもキャンセル可能。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
王妃殿下の見開かれた瞳に、血に濡れた刃が明瞭に映る。
私は彼女に馬乗りになったまま、容赦なく包丁を振り下ろした。
鋭利な刃先が勢いよく、彼女の喉笛を貫く──
その、寸前だった。
「……──」
呼吸を、忘れた。
振り下ろした包丁は、皮膚を貫通することなく動きを止める。
柄を握りしめる私の両手に……ふわりとなにかを、感じたせいだ。
……そんなはずが、ない。
決して、触れられるはずが、ないのに。
温度の低い、優しい手つきを感じた気がした。
「殺すのか」
落ち着いた声が、私の心を揺るがす。
こんな状況だというのに──むしろ、こんな状況だからか。
その声がひどく、心地よく思えてしまう。
*******
****************
**************
*********************
************************
*********************
*************************
**************************