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「呪いは解けないけど、独りぼっちになるより家族が近くにいた方がいいと思ったんだ。俺たちは遠い親戚だけど、心の拠り所になれたら、と思って…」
悠磨さんは本当に優しい人なんだと、この数分間で感じた。ほとんど関わりのない人を助けようとしてくれているんだ。
それを、私は遮ってしまった。訳も言わず、嫌だなんて言って傷つけてしまった。
「なぁ、とりあえず昼飯食おーぜ」
柊磨さんが空気を軽くしてくれる。口調は荒いし、声も大きいけどこの人もきっと優しい人なんだ。
「そうだね、魁ちゃんお腹空いたよね 」
「…はいっ」
この人達となら、やっていけるかもしれない
「「「ごちそうさまでした」」」
お昼を食べたから少しだけ体が軽くなった。ただ単にエネルギーが足りていなかったんだと思う。
「さーてと、これから忙しくなるよ。魁ちゃんの転校手続きと家に戻って荷物運んで…」
「あの、えっと…」
私が言うのをためらっていると、柊磨さんがなんだぁ?と聞いてきた。
「私、ずっと不登校で…勉強、わかんない」
「不登校?あー…」
もしかしたら言われるかもしれない。兄は言わなかった、あの言葉を。
「学校はもういいか」
「…え?」
「そうだね、フリースクールとかにしたら勉強もできるし高校にも行ける」
どんどん話を進める2人を見て戸惑う。
「ちょ、ちょっと待ってください…学校に行けって言わないんですか…?」
「「なんで?」」
2人の声が揃う。
「なんでって…学校は行かないといけないものなんじゃ」
「お前がそんなこと気にしてるんだったら、不登校になんかなってねーだろ」
「学校は強要するものではないからね」
普通は批判されるような事を、堂々と言ってしまえる2人が凄いと思った。
「魁ちゃんの好きなようにしていいんだよ。どうしたい?」
「べ、勉強頑張って、高校に行きたいです」