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この前、高校に行くという宣言をしてから約1週間。私の荷物やら家の売却やらでまともに勉強ができなかった。けど、ようやく暇になった。勉強ができる。
「魁ちゃんはいつから不登校に?」
「中2です。クラス替えで馴染めなくなってからそれっきりで」
「勉強はしてたのか?」
「6月頃までは、でもそれからは全然…」
2年のワークとにらめっこしながら悠磨さんと柊磨さんが問題を作ってくれる。
とりあえず勉強し始める場所を決める。そのために出来ないところを知ろうというわけなんだけども…。
「…あれか、魁ちゃんってバカなんだな」
「柊磨!」
「いや、間違っては無いですよ…1年以上勉強してないですし」
「魁ちゃん、怒ってもいいんだよ…」
自分がバカだということがあらわになった所で、2年の範囲から勉強しなおす事にした。
「疲れたぁ」
「お疲れ様。魁ちゃん飲み込み早いね」
「そうですか?」
「うん。数学とかすぐできるもん。柊磨の方がバカだね」
「あぁ“!?」
さっきの仕返しのように悠磨さんが柊磨さんを挑発する。その光景が面白くて笑いが耐えられない。
「ふふっ…ははっwwっ、」
「「笑った!」」
突然の大声にびっくりする。
「あぁごめんね。でも、ここに来てからずっと笑ってなかったから心配でさ」
「笑ったらカワイーじゃん」
もしかしたら2人とも私を笑わせようとしてくれていたのかもしれない。優しさに顔がほころぶ。
「私、ちょっとずつ慣れてきました 」
「ま、初日よりは柔らかくなったな」
「その節は多大なるご迷惑を…」
「慣れてきたところでさ、魁ちゃん敬語やめてみない?」
悠磨さんが急に提案してくる。
敬語をやめろ、ということはタメ口をきけということ。私が2人に?
「冗談ですか?」
「大真面目」
「まぁ俺もそれは思ったけどさー」
どうやら柊磨さんも悠磨さんと同じことを思っていたらしい。
「ずっと柊磨さん悠磨さんって、さん付けじゃなくていいんだよ。家族のことさん付けでよばねーだろ?」
「お兄ちゃんとしか呼んだことないです」
「oh…」