オレはいつか置いてかれる。
わかってた。わかってたはずなのにいざとなると、
本当に座長なのか分からないくらい狂う。
司)…あいつがアメリカに行ってからもう3年目も帰って来てない…
連絡もない
あいつは元気にしてるのか
よく分からない
だからこそもっと気が狂う
司)おぇ”ッビチャビチャ
母)きっとあの子は元気よサスサス
お母さんは優しく背中をさすってくれる
でもずっと吐いてるのに吐き気は収まらない
もうこれが1年続いている
何回も倒れた。
何回も入院して何回も出院して
何回もみんなに迷惑をかけて
これを何回も繰り返している
ワンダーランズ×ショウタイムは活動休止中
オレのせいで
全てがオレのせい
本当に座長なのか分からないくらい
いつここから出られるんだろう
ずっと日本に帰れずに仕事は増えるばかり
休む暇もなくただ演出を考える
類)これもだめだッこれもッ
時はただすぎていく
今彼は何をしているだろう
幼馴染によると
彼は今不安定で毎日吐き続けてるらしい
大丈夫なのかな
もう帰りたい
今度こっそり抜け出そう
そして彼に会いに行くんだ
ある日ニュースであいつが行方不明になったと聞いた
もう終わったんだ
あぁ、あいつにもう一度会いたかった
オレのスターになるところを見守って欲しかっ
もう何もかもどうでもいい
ついに家の前までたどり着けた
あとはチャイムを押すだけ
母)はーい…え?!咲希!!司を連れてきて!
すごいもう僕がわかるんだ
咲希)連れてきたよ〜!
司)…ぅッ…
そこにはよろよろと動く彼の姿があった
ごめんね
君なんかを置いていって
司)る、るい…?
類)あぁ僕だよ
司)ぁ…え…なんで…るいが…
チャイムがなったと思ったら咲希が来て
元気に行くよと言われた
今は動く気分では無いのに
でも玄関まできたら
帽子からはみ出ている紫色の髪と水色のメッシュ
ほんのりと優しいシラトスの香りでわかった
あいつだった。いや…類だった
司)るい…類…心配した…
司くんはぽろぽろと涙を流しながら抱きついてきた
僕も抱きしめ返した
愛しているよ
それから僕は司くんの精神を安定させるために同居した
それからやっと安定した
司)類!!何ぼーっとしているんだ!野菜を食え!!
類)…ん…司くんが作ったミニトマトは美味しいね
司)類!!食べてくれたんだな!オレが作った野菜なら食べてくれるのか?!
類)あぁ君のものならなんでも食べれる気がするよもちろん…君も食べちゃいそうだよ…ニヤッ
司)んなッ?!//…明日オフだし…別にいいぞ…/
類)可愛いことを言うじゃないか…
ある日また司くんが体調を崩した
司)るい…
ここんとこずっと僕にしがみついている
可愛いけど病院に行こうかな
類)司くん?病院で検査してもらおう?
司)わかった…
102番のお客様〜
と呼ばれたあと診察室に入った
症状を言ったあとすぐに招待状を渡された
産婦人科だった
少し油断してしまったアメリカではまだ僕は捜索されている
僕は警備員に見つかってしまった…
警備員)じゃあちょっと金髪の子は少し離れてもらおうか
司)ぁッ
類)辞めてください。
警備員)でも君はアメリカに帰らないと…
類)帰りません。僕はもうやりたいことはやりましたので
警備員)はぁ…おい!!こいつを取り押さえろ!!
類)少しめんどくさいことになったねぇ…
司)辞めろ!!
警備員)?!
司)類はお前らのおもちゃではないんだ!!類はオレ達ワンダーランズ×ショウタイムの演出家かだ!お前らアメリカに渡した覚えはない!!
警備員)こいつも取り押さえろ!!
えむ)晶介お兄ちゃん!!慶介お兄ちゃん!!ここだと思う!!
類)え、えむくん?!
司)はぁ…はぁ…えむ…
警備員)また邪魔者が?!取り押さえろ!!
えむ)どいてください。
類)ゴクリッ
えむ)あなた達鳳グループの方々ですね?
警備員)はいそうですが…
えむ)私は鳳えむと申します。ニコッ
警備員)えむ様?!どうぞ通ってください!
えむ)お兄ちゃんニコッこの警備員さん人を判断する悪い大人だから新しい人を募集したいな!ニコッ
慶介)その予定だ
えむ)司くん!類くん早く行くよ!!
類)あぁ!
司)るいッ立てないッ
類)司くん…っよし!行こう!
類はすぐオレを持ち上げてくれた
えむ)診察室までごーだよ!
司)だな!
帰り道はえむの晶介さん達に送ってもらった
お腹は冷やさないようにって
オレは妊娠した。
類も前よりももっと過保護になった
ワンダーランズ×ショウタイムは活動を再開し始めて
軽いショーをするようになった
これからもショーも家族も仲間も大事にしていきたい
コメント
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も う 小 説 家 な れ る で し ょ 、 笑