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〖 第5話 〗 恋愛諸事情
今日は珍しく、渡辺くんが来ていなかった。
なぜか少し不安に思い、用事のついでに彼のいる教室を覗いてみた。
そこには。
彼の幼なじみ……、宮舘くんに教わりながら、勉強をしている渡辺くんの姿があった。
渡辺くんが勉強なんて…初めて見た、、
渡辺くんが間違えると、宮舘くんが的確に指摘をした。
そして、うなだられる渡辺くんの頭を宮舘くんは優しく撫でた。
……渡辺く〜ん、顔真っ赤だよ?
2人の空気を乱さないため、私は静かに持ち場に戻ることにした。
ガラ
私は扉を開け、固まった。
誰もいないと思ってた保健室に、制服を着崩した生徒と、ピンク髪の生徒__深澤くんと佐久間くんがいたからだ。
佐「あ、え、あ、せんせー、」
深「び、びっくりしたじゃないすか、笑」
私に気づくと、明らかに焦りだした2人。
……何かしてたんだな、これ。
『なにしてたの? サボり?』
佐「んなわけないじゃないですか!!」
深「俺らは翔太とは違うので、笑」
『じゃあ何してたの?』
私がもう一度聞き直すと、2人は少し目を合わせて口を開いた。
深「……恋バナしてたんです。」
『………え?』
予想外な答えに私は思わず聞き返した。
『こ、恋バナ?』
佐「ま、深澤の話しかしてないですけどね〜」
深「おい佐久間!!」
『て、ことは…深澤くん、好きな子いるんだね』
深「おいぃぃ!バレたじゃんかよ!!」
佐「ごめんごめん!笑 でもまだ相手があの…っ」
深「お前一旦黙れ!!」
佐久間くん、ポロッと出ちゃうタイプか…笑
深澤くん、ファイト、笑
『でも…なんでここ?』
深「最初は翔太の恋バナ聞きにきたんだけどいなくて、流れで…みたいな、?わら」
渡辺くん…なら1人心当たりが…、、
『それって…、宮舘くんのこと?』
佐「えっ、?!先生、翔太から聞いてたの?!」
『空気感がねぇ、笑』
深「すげぇ、」
佐「ふっかも気を付けないとばれるかもよ〜?♡」
深「げ、…気をつけよ、」
『はいはい、笑、じゃあそろそろ戻って…、』
ガラ
私がそう言いかけた時、閉まっていた扉が開いた。
深「ぇぁ、あれ、照?、どーしたの?」
岩「いやいや、どーしたの?じゃねーわ、
探したんだよ?」
先日、深澤くんのここに来たことのある岩本くん。
私の方にぺこりとお辞儀をすると深澤くんと話し始めた。
岩「次移動な」
深「え、まじ?早く行こ」
岩「あ、ごめん、俺ちょっと体調悪くて……」
深「んじゃ、俺もここにいよ」
岩「いやいや、なんで……」
深「体調良くない奴、1人にさせたくないじゃん?」
岩「…ふ、笑 これは止めてもここにいるやつだな」
深「せーかいっ!わら」
岩「とか言って、サボりたいだけだろ、笑」
深「人聞きの悪いこと言うな!わら」
岩「わぁったよ笑 …ありがとな?」
深「……早く寝て治すよ、//」
岩「はいはい、笑」
……なるほどね、笑
深澤くんもわかりやすいなぁ、、笑
というか、もう付き合ってそうな雰囲気…、
佐「あれで付き合ってないって…不思議だよねぇ…、」
佐久間くんが2人を見ながら呟いた。
でも”あれで”ってことは… 私の予想も間違ってはなさそうだな。
屋上チームの中に片想いしてる人が2人も…。
なんでかわからないけど、応援したくなった。
密かに応援することを、私は誓った。
𝐍𝐞𝐱𝐭 … ♡100
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