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〖 第6話 〗 保健委員 の ラウールくん
今日はテスト最終日。
その為授業が早く終わった。
部活に行く生徒達。
先程見かけた渡辺くんは、テストが終わって気が抜けたのか、この後宮舘くんの家でゲームをすると言ってルンルンだった。
… 2人きりだからと喜んでるようにも見えたけど。笑
ちなみに、相変わらずゲームは下手らしい。
まぁ、それは置いておいて……。
今日は午後から保健委員を集めての会議がある。
テスト後に申し訳ないなとも思いつつ、会議開始時刻である、12時半までひまをつぶすことにした。
現在の時刻はちょうど12時。
あと30分もある。
コンコン
そう考えていると、不意にノックが鳴った。
『はい、どうぞ』
ラ「失礼しますっ、一年保健委員の村上真都ラウールです!」
『はやいね、まだ会議まで30分も…、』
私が言うと、にこにこ笑顔で彼はこう言った。
ラ「先生とお話しに来ましたっ!」
……なんだこの天使のような笑顔は。
心の中でそう叫びながら、手持ちの仕事も特に無かったので村上くんを中に招き、椅子に座ってもらう。
『…お話、って何を話すの?、笑』
ラ「ふっふっふ〜、、恋バナに決まってるじゃないですかっ!」
「もちろん…あの8人の、ね?♡」
小悪魔のような顔をしながら笑う村上くん。
あの8人。 きっと、屋上メンバーのこと。
その8人の恋バナ……
渡辺くんを応援している私からすると、少し興味のある話題だった。
私が頷くと村上くんは満面の笑みで私に問いかけた。
ラ「それでは問題っ!」
急な問題という言葉に思わず身構える。
ラ「あの8人の中に、カップルがいます!」
「誰と誰でしょ〜かっ?」
私は目を見開いた。
まさか、カップルがもういたなんて…
誰だろうか、、
渡辺くん…は違うし、
深澤くんも違う……。
もしかして、村上くん自身だったり、?
そうこうしてるうちに、タイムアップが来た。
ラ「はぁい 時間切れ〜!!笑」
「正解はぁ、、めめとこーじくんでしたぁ♡」
めめとこーじくん。
きっと、目黒くんと向井くんのこと。
最も意外なペアだった。
『あの、2人が…?』
ラ「あーっ、先生、意外だって思ってるでしょ 笑」
図星。
あまり、イメージのなかった2人の名前が出てきて、少し、動揺もした。
2人は高校入学時に出会い、
目黒くんの一目惚れで付き合い始めたらしい。
初々しい2人の姿が、頭に浮かんだ。
ラ「よし、それじゃあ僕のイチオシ。」
「最近、恋の予感がする……」
「阿部ちゃんと佐久間くんのお話!」
阿部くんと佐久間くん。
私はその2人の名前を聞いた時、
村上くんに思わず言う。
『佐久間くん、やっぱり好きな子いたんだ?笑』
ラ「えーっ、先生、知ってたの?!」
今度は村上くんが図星だったらしい。
ラ「佐久間くん、阿部ちゃんのこと、好きらしいですよっ」
「そして…、阿部ちゃんもっ!」
ニコニコと嬉しそうに笑う村上くん。
佐久間くん……、そっか、、
そう思うと、思わず笑いがこぼれた。
『8人とも、案外分かりやすいんだね、笑』
ラ「そうそう、笑」
「あの8人、ほんとに可愛くて……、」
そう村上くんが言いかけた時。
保健室の扉が開いて、保健委員の人が続々と入ってくる。
ラ「それじゃあ、続きはまた今度っ笑」
ちょっと下手なウインクをしては、
他の委員の子と話し始めた村上くん。
この恋バナの続きは、また今度。笑
𝐍𝐞𝐱𝐭 … ♡100