脱退したメンバー様出てきます。
ご本人様との関係は一切ございません。
あるコミュニティに
俺ら
『Mrs. GREEN APPLE』は向かった。
キーボード担当を探しに。
H.「えぇ、本当に
_ このメンバーから増やすの?」
不服そうな若井。
そんな若井に俺は
M.「そうだって言ってんじゃん。」
そう返す。
自分達の音楽を良くするために
キーボードを入れようって言ってるのに…
と、少しモヤモヤ。
A.「い〜じゃん、楽しそう。」
T.「仲間は多い方が楽しいよ〜笑」
俺の表情が曇ったのがわかったのか
綾華と拓海は俺の意見をフォローする。
H.「まぁいいけどさぁ?」
M.「勿論良さげな人がいたらの
_ 話だから。」
H.「じゃないと困るわ。」
しばらくお喋りしながら良い人がいないか
目を懲らす。
H.「ヒットする人は?」
M.「まだ〜」
H.「じゃあ帰ろ〜よ〜」
こいつはやる気がないのかと呆れるが
これだけ探しても居ないということは
ここには居ないのかぁと思い、
M.「じゃあ帰る?」
そう聞いた。
すると、
A.「私は元貴が
_ 納得いくまで付き合うよ〜」
T.「そうそう。
_ いくらでも探せばいいよ。」
そう言ってくれた。
H.「えぇ〜…」
不服そうな声を漏らすが、
なんだかんだ付き合ってくれた。
M.「俺が思うにはさぁ〜?」
メンバーと会話をしていると、
ふと、目の前のお兄さんが気になった。
T.「どうした?急に黙って。」
拓海の声を無視した自覚は無いが、
聞こえないままそのお兄さんに
無意識に話しかけてしまった。
胸元にあるカードには
[第1 フルート 第2 キーボード]
と書いてある。
M.「あの、すみません。」
「初めまして
?.「ふぇ、?は、はい….」
その方は困惑した表情でこちらを見る。
M.「いきなりすみません、お兄さんの事
_ が少し気になりまして…」
?.「ぼ、僕..ですか、?」
M.「はい。」
?.「わぁ、ありがとうございます、笑」
愛想が良くて、物凄くほんわかしていて、
金髪お兄さんで….
ものすごくどストライクだった。
メンバー的にも、恋愛的にも。
小さい頃から生き急いでいた俺にとって、
問い詰めて
色々な事をやってきた俺にとって、
“なにかこの人を捕まえなきゃ。”
そう直感で思った。
僕は「貴方」を
お守りするよう
雇われた精です
M.「すみません、
_ バンドとかやりませんか?」
思った時には口走っていた。
名前も知らない。
雰囲気だけで誘った。
?.「っえ…、?」
そりゃ困惑するよね。
怖がらないで
その方は少し考えたあと…
?.「..いいよぉ、!」
そう言った。
M.「..まじすか?」
?.「え、あ…はい、!」
M.「..僕が言うのもなんですが
_ 変わった人ですね…」
?.「..よく、言われます、笑」
冗談で言ったつもりが、
大分傷ついた顔をした。
M.「あ、そういう意味ではなくて、…」
?.「あ、はい..すみません…、笑」
その方はニコニコしているが
心から笑っているとは思えなかった。
喋っている間ずっとそう。
心から笑えていない。
「貴方」が最近
笑えなくなってきたっていうから来たよ」
M.「..不安、ですか、?」
?.「えぇ、まぁ…はい、笑」
M.「大丈夫です。
_ 僕とバンド組めば、
_ メジャーデビュー99%できるから。」
少しだけ保険をかけて言ってみる。
?.「、!」
びっくりした表情を浮かべたあと
ふっ と表情が柔らかくなる。
?.「ありがとうございます、笑」
M.「すみません、今更ながら
_ お名前は…、? 」
?.「あ..えと….」
M.「..【藤澤】..かぁ…、!」
俺は藤澤さんが加入して初めてのLIVE
だったので、気合を入れて集合30分前に
来ていた。
藤澤さんも第2希望のキーボードなのに
一生懸命練習してくれたし
きっと成功する。
そう思っていた。
M.「ありがとうございましたー!!」
観客に向かい一礼をし、捌ける。
A.「初ライブどうでした?」
R.「いやぁ、
_ めっちゃ楽しかったです、!」
少しだけ、心から笑えてるような気がした。
「灯りを点けるよ」
キミに笑って欲しいが為に
「いやぁ、お疲れ様でした!皆さん!!」
LIVEstaffの方が毎度話しかけてくれる。
M.「ありがとうございます。」
「見たことない顔がありますね…
サポートメンバーの方ですか?」
A.「あぁいえ!この子は…」
「サポーターの方、本当に必要ですかね。」
H.「…え、?」
「下手くそですし、 居なかった前の方が
まとまって聞こえますよ! 」
A.「は?」
R.「…ごめんなさい、」
あぁもうこう言われること分かってましたよ
みたいな顔をしながら俯く。
M.「おいお前…」
LIVEstaffさんの胸ぐらを掴みかかる。
T.「やめとけって、」
拓海は俺の手を押さえつける。
T.「..正直、仕上がってなかったと
_ 思うから…
_ このスタッフさんが言ってる事は
_ ..間違っていない。」
M.「だったとしてもっ…!」
R.「いいよっ..、僕が悪いから…
_ ..ごめんね、
_ 僕が下手くそなばっかりに、。」
「なんですかいきなり!
みなさんも言ってましたもん!!」
「あのキーボードいらなくね?って!!」
「お客さん言ってましたって!!
それ伝えて何が悪いんすか!!!」
A.「…..」
H.「メンバーを侮辱するところで
_ 二度と LIVEしません。」
「あぁそうかよ!勝手にしろ!!」
R.「..ごめんね、僕のせいで….」
M.「藤澤さんのせいじゃないから、」
みんな沈黙のまま夕方空を背景に
ゆっくりと歩を進めた。
..俺、やりたいことできたわ。
涼ちゃんを心から笑わせたい。
こんな顔ではなく、
素敵な笑顔を見たい。
見続けたい。
….それまでは死ねないなぁ、笑
心臓病を患う俺は そう決意した。
その光が亡くなってしまう時
それは僕が消える時だ
A.「..なんかさ、!藤澤さんって
_ 固くなぁい?!、笑」
綾華が気を利かせて発言する。
「火を灯すよ」キミが
陰に覆われぬ様に
H.「..じゃああだ名決めるか!、笑」
A.「そうだなぁ..元貴なんか案ある?」
街が光った様に見えた
綺麗に光った様だった
M.「う〜ん..なんか呼びやすいのが
_ いいよね。ちゃん付けとかは?」
H.「涼ちゃん?」
R.「、!」
綺麗に光った街でキミだけは
A.「いいじゃん、可愛い笑」
M.「じゃあこれから涼ちゃんって
_ 呼んでいい、?」
R.「..いいよ。」
今にも泣きそうな顔で返事をする。
笑いはしなかった
コメント
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スタッフさん爆破計画🥺🥺🥺
もっくんに心臓あげます🫀
消えないでくれよ…