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僕は神ではない!!
これまでのあらすじ✩
いっけなーい!夏休み暇だよー!と思っていた僕、雫石!
友人の悠稀からの連絡で一緒に遊ぶことになった僕だけど、変な女の子が化け物になって変な化け物が男の子に、、、!
僕、一体どうなっちゃうのー!?
ちょっと話盛っちゃった✩
ー本編ー
「、、、それで?お前はなんなんだ?」
助けてくれた少年が僕に問いかけた。
いや、それを聞きたいのは僕の方なんだけど!?
「ぼ、僕だってわかんないよ、、、。そもそもあれはなに!?」
「ムッ、そんなことも知らないのに襲われてたのか、、、。」
そう言われ溜息をつかれる。
「いいか、さっきの化け物は晷者と言って、妖達にとって恐れるべきものだ!」
「か、かげもの、、、?」
な、なんそれ、、、意味わからーん、、、。
妖達とか言われてもよくわかんねぇ、、、。
「まあ晷者は僕達にとって敵。そうやって覚えてくれ。」
「な、なるほど、、、?」
「そしてお前もついさっき晷者に襲われていただろう?つまりお前も僕達の仲間ということになる。」
「なるほど、、、全然わかりません!!」
「まあそれでいい。どうせすぐ忘れるだろう」
「は、はい、、、。」
なんかこの子すっごく怖いんだけど!?
「あ、あの、、、。」
「、、、。」
き、気まづい、、、。
そう思っていると急に扉がノックされた。
コンコンっ
「ひっ!」
もしかしてまたあの化け物!?
「、、、誰だ?」
「アヤノでございます。」
「あや、の?」
「入れ。」
ガチャッ
「要件は?」
「シズク様についてのことです。」
「えっ、僕について、、、? 」
「はい。」
「こいつがどうした?」
「単刀直入に言います。シズク様は神の子です。」
「、、、え?」
「、、、なるほど。」
「待って待って!!何納得してんの!?」
「神の子ってどういうこと!?僕が!? 」
「間違いありません。貴方様は神の子です。」
「そこでお坊ちゃま。この方ならお坊ちゃまの呪いを解くことが出来るかもしれません。」
呪い?この子にそんなものがかかってるの?
ていうか僕が神の子ってなに!?!?神って呼ばれて悪い気はしないけど、嫌だよ!!!
神で喜ぶなんて子供しかしないよ!!
「そうか。それなら、おい。お前。」
「えっ!?僕ですか!?」
「そうだ、お前しかいないだろ。」
なんかこのくだり前にもやった気がする、、、。
「なんでしょうか、、、?」
急に少年は僕に指をさしてこう言った。
「お前、今日からここに住め。」
「え、ええぇぇぇぇぇぇ!?!?!?!?」
「っ!うるさいっ!!」
「す、すみません!!」
えっ!?僕がここに住む??無理無理無理!!怖いもん!ヤダ!!
「え、えっと、、、。」
「ちなみに帰ったらあの晷者に喰われるぞ。」
それ、ほぼ選択肢ないやん、、、。
「わ、わかりました、、、ここに住ませていただきます!!」
「それでいいのだ。そういえばお前怪我をしているな?アヤノ、治してやってくれ。」
「はい、承知致しました。」
「失礼します。」
「あ、ありがとうございます、、、」
「それで、お前の名は?」
「僕の名前ですか?僕は雫石って言います。」
「僕の名前はスワリだ。一応、この屋敷の主人のようなものだ。」
一応?少し言い方が気になるが、まあ関係ないだろう。
「お前のことはなんと呼べばいい?」
「なんでもいいですよ!神様とかは恥ずかしいので嫌ですけど、、、。」
「それなら兄様と呼ばせてもらうぞ。」
「あ、あにさま?わ、わかりました!」
「あと敬語は外せ。 」
「わ、わかったよ。スワリくん?」
「ああ。これからよろしく頼む。」
「あとそこにいるメイドはアヤノ。なんでも出来るぞ。 」
「なんでも出来る、、、?」
すごいメイドさんなんだろうな〜。
というか僕、ここに住むの?やばくない?
「あと、呪いについて説明しよう。」
「僕はドッペルゲンガーに呪われているのだ。」
「ドッペルゲンガー?って、自分たちそっくりな人が存在するってことだよね?」
「まあ簡単にいうとそうだな。」
「つまり僕にそっくりな奴がこの屋敷にいるのだ。」
「、、、ただの双子とかではなく?」
「歴とした他人だ。そもそも僕にそんな情報はないし、妖達に家族はいない。」
そういえばこの子は妖だったな、、、。
「ドッペルゲンガーなのに屋敷に置いているの?」
「ああ、それはだな。」
そう言って彼はドアの方に歩く。ドアの前に立ち勢いよく開けると、
そこには彼にとてもそっくりな少年が立っていた。
「は、本当にいるんだ、、、。」
「僕が嘘つくように見えるか?」
「見えないけど、、、。そもそも妖って嘘嫌いなんでしょ?」
「そうだな、よく知ってるじゃないか。」
「本で読んだだけだよ」
「それで、屋敷に置いている理由は?」
「、、、どちらが本物かわからないのだ。」
「、、、え?」
「アヤノ以外の使用人は全員、僕ではなくこいつの方が本物だと思い込んでいるのだ。」
「ドッペルゲンガーは危険で必要ないもの。処刑するのが決まりだ。 」
「そ、それってつまり、、、。」
「1ヶ月後に、僕が本物だと証明できなければ僕は死ぬ。」
「そういうことなのだ。 」
「、、、だから僕を呼んだの?」
「でも、僕じゃ何もできないよ、、、。」
「アヤノ曰くお前は神の子だ。つまり、五感のどこかが優れている可能性が高い。」
「そこで僕が本物ということを証明して欲しいのだ。 」
「できなくてもいい。その時は死ぬだけだ。」
「、、、わ、わかった。まだ自信ないけど、僕証明してみせるよ!!」
「ああ、宜しく頼む。」
「、、、あの。 」
僕たちが2人で話していると、急に彼そっくりな少年が声をかけてきた。
「お兄さん、誰ですか?」
あっ!そっか!この子はあの場にいなかったからしらないのか。
「ぼ、僕はシズク。この屋敷に1ヶ月の間お世話になる居候です、、、。」
「僕はフワリって言います。あの、唐突ですが、兄様と呼んでもいいですか?」
「えっ!はい!ぜひ?」
「ありがとうございます!兄様!」
「うわっ!」
急に抱きつかれた。確かにこんなことされたら本物と信じてあげたくなるかも。
でも僕はスワリくんを信じるって決めたんだ!だから最後まであの子が本物だって証明してみせる!!
次回,ドッペルゲンガーの調査?