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「ねえ、今日…」
「ごめん、今日は疲れてて」
これで断られるの何回目だろ。拒まれる度に私は女でいていいのかという感情に襲われる
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「玲奈さんってほんと綺麗ですよね!」
「もうー冗談いいから笑ほら仕事!」
「いやほんとに!こんな綺麗だったら旦那さん元気出まくりですね笑」
「ちょっと美紅ちゃん、!!」
「笑笑」
旦那に拒まれてる。こんなこと他人に絶対言えない。
そう思っていたのに。
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(帰宅途中)
なんだか今日は家に帰りたくない。
「1本ぐらいっか…」
『はぁー…』
「え?」
「あ…ため息、被っちゃいましたね笑」
「で、ですね…笑」
そう笑いながら話しかけてきたのは最近他部署から移動してきた若手部長、原口さんだった
「なにか悩んでることあるんですか?」
「あ、いえ大した悩みじゃなくて…」
「どんな悩みも聞きますよ。」
「…その、実は旦那と」
ピコン🔔【匠海】まだ帰ってないの?
「あ、ごめんなさい、!そろそろ帰らなきゃで」
「あそうですか!それじゃあ…」
「はい、!あの原口さんの悩みも、今度聞かせてくださいね、!それじゃあまた会社で!」
「はい笑」