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干し柿らり
#佐野勇斗
レッスンが終わり、家に帰って数時間後。
夜風に当たりたくなり、仁人と二人でコンビニへ向かっていた。
佐野「仁人、幼稚園生のやつでも可愛かったのになぁ〜。あれはあれで面白いけど」
俺はその日のレッスンでじゃけんで決まってしまった結果に少しだけ不満があった。
吉田「いやあれが似合うの下3人くらいだろ…俺がやっても…」
佐野「いやファンの皆喜んでくれるよ!!あと俺!」
吉田「まぁジャンケンで決まったことだし。」
それはそうだけど…俺が気持ち悪いのは十分承知だが、仁人の幼稚園児の服きてるのも見てみたかった。
吉田「柔太朗はああいうのでも絶対似合うし恥ずかしがらずに楽しめるタイプだから、めちゃくちゃ適任だったよ。俺はすぐ恥ずかしがちゃうからダメだ」
佐野「いや恥ずかしがるのがイイじゃん」
吉田「は?」
佐野「…ってファンは思うと思う」
危ない危ない。咄嗟に本音が出て怒らせるところだった。
そんなことを話していると、あっという間にコンビニに着いた。
佐野「どのアイスがいいかねー」
吉田「ん〜…」
悩みながらアイスの台に手をついて、体を屈ませてみている。
分かる。やっちゃうよね。それ。
佐野「あ、何このいちごミルク。新作!」
吉田「おー、うまそう」
ノールックで言われても…
吉田「抹茶にしようかなぁ」
佐野「お前好きだよなぁ。抹茶」
吉田「美味いじゃん」
佐野「さすがのおいちゃん」
吉田「お前今全国の抹茶好きに喧嘩売ったからな?」
佐野「笑笑、他は?なんか食べる?」
吉田「いや、うーん…」
佐野「明日の朝ご飯買ってく?メロンパンまだ残ってるよ」
吉田「じゃあ買おっかな」
佐野「俺は〜…普通に食パンでいっか」
そんなに長くコンビニの中にいた訳じゃないのに、出た瞬間に肌寒い風が通り過ぎる。
吉田「さっっむ…アイス買ったの失敗…」
佐野「でも寒い日にアイスも美味いよ」
吉田「そうかもだけどさぁ…」
佐野「家帰ってお風呂から出て、身も心も暖かくなってからアイスを食べる…!!」
吉田「笑笑、はいはい」
吉田「あーさむい。…手。」
佐野「はい」
仁人は寒い時、俺の手で暖を取ろうとしてくる。なんともあざとい。本人はあざとくしようとしてないんだろうけど。
吉田「…笑、いやお前の手の方が冷たいわ笑笑」
佐野「じゃあーこうしよ」
ズボ、とポッケの中に繋いでる手をそのまま突っ込む。
吉田「暖かいけど…何かカップルみたいで恥ずいね…」
佐野「いやカップルだから」
吉田「そうだけど…The カップルじゃんか…」
佐野「だーれもいないよ。人来たら離してもいいよ」
吉田「…分かったよ」
佐野「…俺さぁ、たまに思うんだよね」
佐野「もちろんさ、M!LKはもっともっと有名になるんだろうけどね」
吉田「?、うん」
佐野「有名になったらさぁ、こうやってなんの変装もせず夜に、二人でコンビニ行くとか、手繋いで帰る、とかも出来なくなるってことじゃん」
吉田「…まぁそうだね」
佐野「それはそれで嫌なんだよな」
吉田「…まぁもう、そういうもんだから…」
佐野「そーだけど、それでも嫌なんですよ。そういうもんだけど俺はわがまま言うよ」
吉田「こんなところ週刊誌に取られたらやばい所じゃないですしね」
佐野「そうなんですよぉ…」
佐野「だからさ、今やれるうちにやれることはやろうよ」
吉田「…急だな」
佐野「今こうやって手繋ぐのも今しか出来ないよ〜?」
吉田「じゃあ何、毎日夜コンビニ行く?」
佐野「俺はいいよ」
吉田「いや俺はやだよ、笑」
なんて言っていたら、すぐ家に着いた。
途中、人とすれ違ったけど、無言で気まずそうになりながらも仁人は手を離さなかった。
山中「でさ、ねぇ、どう思う?」
塩崎「どうって言われても…」
俺山中含め、太ちゃん、舜、の3人で俺たちが付き合っていることを知ってる、と言うかの会議の通話をしていた。年上2人には言いたくない3人だけの秘密もあるわけで、それを話すためのグループだ。
曽野「そもそもやけど、ほんまに付き合ってるかどうか知ってるわけやないんやろ?」
山中「いやあれはほぼ確実でしょ…なんも怪しいことなかったら朝一緒にいたことを隠さないって。」
塩崎「もー俺寝たい…!年上2人が付き合ってるかどうかなんて別にええやん…!」
ビデオ通話じゃないのになぜかめんどくさそうに顰めている顔が見えてくる。
山中「良くない!これで言わなかったらどうなると思う?」
塩崎「…どうなるんよ…」
山中「あっちはバレてない、余裕じゃんって思ってどんどんエスカレートしてって、隠れてキスとか…」
曽野「うわもうキスとか言わんといてや…!!考えたないよ…?!」
それは俺もそうだよ…
山中「いやでしょ?!ねえ?!」
塩崎「どこまでいってるんやろな…」
どこまでって…太ちゃん…?
山中「え?」
曽野「え」
塩崎「いや小学生の恋愛やないんやから、キス止まりなわけないやろ」
一瞬、頭の中であの2人がキス以上のことをしているのを想像してみる。
山中「ちょまって…めっちゃ背筋ゾワッてした…」
曽野「いやや…太ちゃんそんなこと言わんといてよ…!?想像させんといて?!」
塩崎「あかんこの話題結構おもろいかもな笑笑」
山中「急に興味持つのやめてよ…」
曽野「そもそも、だから付き合ってる確証は無いんやろ?!その、なんやっけ柔が言ってたやつは」
山中「だから、朝一緒にいてもやましい事がないんだったら別に隠さないんじゃないの。って話。」
塩崎「まーそれに関してはそうかもなぁ」
曽野「でも朝一緒にいたって言う事実だけでなんか色々いじられそうだったからってだけやったりしないん?」
…たしかに。流石頭いいだけあって、考えてなかった所を突いてきた。
塩崎「あー、あっちが、やましい事はしてないけど朝一緒にいたって言っちゃったら何してたん〜?笑っていじられるかもしれないから隠したってこと?」
曽野「そゆこと」
山中「…確かにね。でも勇ちゃんの性格上やるかなぁ…よっしーはやるかもだけど勇ちゃんから嘘ついてた感じだから…」
塩崎「まぁでも付き合ってるかも、の理由がこれだけじゃ確定にならんな」
曽野「またなんかあったらここで報告する、でええんちゃう?もう太ちゃんは限界の時間やろ笑」
塩崎「うんもう結構眠いなぁ!笑」
山中「そうだね…笑よし、じゃあ皆なんかあったら報告するんだよ」
塩崎「目撃者にはなりたないけどな」
曽野「それはそう笑」
山中「笑笑、じゃあ皆おやすみ〜」
曽野「おやすみ!」
塩崎「おやすみ〜」
そうしてその日は終わった。
報告、と言ってもそんなにすぐ連絡が来るわけないと思っていたが、次そのグループが動くまでに、時間はかからなかった。
コメント
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いぃやおもしろすぎる!!