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干し柿らり
#佐野勇斗
[2人とも、あかん。やっぱあそこ付き合っとる。俺やばいの見ちゃった。]
舜太からだった。
山中[え、なに。やばいのって何?]
すぐさま返した。こんなにすぐチャットが動くと思っていなかったし、やばいの。ってどのくらいやばいのなんだろう。それに舜太が納得するぐらいやばいの…?
現在時刻は22時。
今日はレッスンとYouTubeの企画、5mシャトルランとか、何本か運動する系の動画の撮影をして、皆疲れてすぐ家に帰ったと思うんだけど。
塩崎[もう1分遅れてたら俺寝てたで。で何があったん]
だいちゃんもチャットに参加。
曽野[文字で残るの嫌やから電話しよ]
と、電話の提案。え、なに。そんなにやばい事なの?
そして全員がグループ通話に参加する。
曽野「もう皆…ほんまに…ガチやった」
第一声。かなり暗い声してる。
舜太…何があったの。。
塩崎「え、なに。何があったんよ笑、チューしてんのでも見たんか?笑」
山中「ほんとだよ結構気になるんだけど笑」
曽野「…」
え?
塩崎「え、なんで黙っとるん?舜太?」
曽野「…ほんま俺ってタイミング悪いなぁ…」
山中「え、え?なに?え、もしかして…」
本当にキスしたのを…
曽野「…みた。だいちゃんの言ってることまんまのこと見たよ」
塩崎「…ええ?!?!?!」
山中「え、き、き?!?!」
曽野「だからそうやって言ってるやん。キスしてたん見たんよ俺は。」
そう怒りながら話す舜太。声色で顔見えなくても、しかめっ面なのが分かる。
塩崎「え、ちょ何詳しく教えてや!!」
山中「しゅん…災難だね…」
曽野「もうほんまなんで俺が見なあかんねん…」
山中「じゃあ…詳細どうぞ」
曽野「…まぁ、今日の撮影後のこと」
だいちゃんと柔はすぐに家に帰った。
仁ちゃんと勇ちゃんは事務所に忘れもんしたとか言って事務所の中に戻ってった。
俺も、結構運動したし疲れたし、すぐ帰ろうと思ってた。
でもそういえばこないだ事務所の車に忘れ物して、マネージャーさんが事務所に置いといてくれるって言ってたことを思い出し、取りに行こうと事務所の中に戻った。
そこで俺は見てしまった。
置いといてくれているであろう場所に向かって、部屋に近づいた瞬間、
「〜〜」
話し声が聞こえた。なんか大事な話を誰かがしてたらまずいな、って思ってドアの端から覗いた。
佐野「でさぁ、結構俺的には面白いと思ったんよ」
吉田「…まぁ、人それぞれですわな」
なんだ、勇ちゃんと仁ちゃんやん。
って思って、普通に部屋入ろうとしたんだけど。
なんか、空気がおかしくて。
いっつも上二人でイチャイチャしてるけど、今回はなんか目線とか、喋り方とか、距離とか、全部なんか異様に甘ったるくて部屋に入れなかった。
佐野「仁人めちゃ疲れてるやん。俺話聞いてないだろ」
吉田「いや本当に…勘弁して。あの運動量は普通に疲れるから。」
佐野「満身創痍大臣?」
吉田「満身創痍大臣」
佐野「ならしゃーないかぁ」
佐野「…ふ、笑」
吉田「あ?なに…」
佐野「いや、可愛いなって思って」
…?!いや、落ち着け舜太。勇ちゃんが仁ちゃんのこと可愛いっていじるのはいつもの事や…
吉田「どういうこと…お前の言う可愛いが理解できないんだけど…」
佐野「いやあのさ、俺仁人の言うそういうパワーワード好きなんだよ笑」
吉田「…あぁ、そういうね…」
佐野「なんか周りからしたら仁人ってそういうこと言わなそうじゃん。満身創痍大臣とかもう絶対言う顔じゃないじゃん」
吉田「それは…貶してんの?褒めてんの?」
佐野「いや、どっちでもない笑」
吉田「はぁ?」
佐野「なんか、ギャップっていうかさぁ、よくよく考えたらすっごいなんか…愛おしいなって思う」
吉田「…お前はよくそういうことを恥ずかしがらずに言えるよな。俺は無理」
どうしよう。完全に入るタイミング見失った。ていうか俺が入れる雰囲気じゃない。
佐野「えー言ってよ。俺のこと好き?」
吉田「いやそれさぁ、お前も言わないだろうが」
あれまって。好きって言わない…?でも好きって言って欲しい…?もうどういうこと。オフザケなん?本気なん…?
佐野「それは前の話ね。今は全然言えるよ?じんちゃんちゅ、き♡」
吉田「うわキッツ…」
これは…ふざけてるのか。。
佐野「はい仁ちゃんのターン」
吉田「まじでいや…」
佐野「なんでよ誰かいる訳じゃないし2人だけじゃん。」
あ、やばい、多分ドアの方見てる。この位置じゃ絶対に見えないけど手に汗握る。
吉田「てかなんでここで?探し物見つかったんならもう早く帰ろうよ…別に言うのも家で、で良くない…?」
佐野「俺は今すぐここで聞きたいなぁ〜」
吉田「無理です。じゃあ先に帰ります」
佐野「待って待って笑ごめん笑」
。。。
…ん?急に声聞こえなくなった…?
吉田「…するなら早くしろよ…人来る前にさぁ…」
佐野「いや…顔綺麗だなって」
吉田「まじで…一人で帰るよ?」
佐野「ごめんごめん笑、1回させて」
吉田「ん、」
1回させて…?
え、もしかして、と思い部屋の中をチラッと見る。
。。。
後ろ姿の勇ちゃんに隠れて、仁ちゃんの姿が見えない。でも、勇ちゃん顔だけ下向いてて、手も多分仁ちゃんの肩くらいを触ってる。
曽野「?!」
事を理解した瞬間、ダッシュで事務所を出た。これは、もうそうやん…!絶対ただのメンバーにはしないことやし!!早く帰って2人に言わないと。で頭がいっぱいだった。
曽野「ていう…あれは絶対にキスやな。録音しとけばよかった」
山中「それは…ご愁傷さまです」
曽野「ほんまですよ」
塩崎「で、忘れ物は…?笑」
曽野「取りに行けんかったよ!!もうほんまに俺可哀想!!」
本当に可哀想だ。教えてくれたしご飯でも今度奢ってあげよう。そこで上二人の愚痴言い合おう。
塩崎「でも舜太の犠牲はあって付き合ってんのは確定したな」
山中「確かにね。舜太お疲れ」
曽野「もう…で、え、付き合ってるのがわかったからなんやっけ」
山中「目の前でモジモジ隠されるのダルいから本人達に知ってるって言うか言わないかってとこ」
塩崎「ん〜…とにかく俺らはイチャイチャされるのを見させられなければどっちでもええんよな」
曽野「ほんまにそう」
山中「ん〜」
塩崎「あ、じゃあさ、2人に遠回しに言ったらええんちゃう?!」
塩崎「2人ってまさか付き合ってないよな〜、とか最近仲ええな〜、とか言ったら、2人がバレるかも、ってなってイチャつくのやめんちゃうん?!?!俺天才や!!」
たしかに。だいちゃんにしてはものすごくまともだし理にかなってる。
曽野「えそれ天才やん!!」
山中「だいちゃんいいね〜」
塩崎「じゃあそれで行きますか。もう俺眠いからさぁ、あとは直接会った時になんか話そうや」
曽野「そやね、俺も眠い」
山中「OKじゃあそれで!」
そうして通話は終わった。
どうなるんだろう。
この結果が吉と出るか凶と出るか。
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ほんまありがとうございます