悠「……は?どうやって……だって自分は自殺未遂で意識不明の重体なんでしょ?……だったらどうやって現実世界の蓮と会えば……」
レン「……悠……君は本当に馬鹿だなぁ〜」
悠「……は?」
レン「考えてみてよ、悠……君は今、生と死の狭間に居るんだよ……つまり、」
悠「っあ、つまり……また、”やり直し”」
レン「そういう事だね……また、僕は君を守り抜けなかったから…また君は死んじゃったから……まぁ正確には死んでないけど」
悠「……どうゆうこと……?」
レン「だって、此処は生と死の狭間だよ、死にきれてない。でも、体も心も死んじゃった君は死の方へ逝く事になる」
レン「だからどの道、”死”なんだよね」
悠「……話があまり難しくて分かりにくいけど……なんとなく理解はした……」
レン「ごめんねぇ〜……うまく説明できないや」
レン「……それにしても……おかしいな」
悠「……え?何が……」
レン「いや、いつもなら悠が死んだり僕が最後まで生き残ってから死なないとまたやり直しで悠が心の世界に来たとこまで飛ばされるんだけど……その気配がない……」
悠「……ねぇ、飛ばされたらさ勿論、今の自分の記憶は無くなっちゃうんだよね……?」
レン「……そりゃそーでしょ、無くなってなかったら今、こんなに苦労なんてしてないからねぇ〜」
レン「……んーおかしいなぁ〜」
悠「…………」
悠(レンはこんなに頑張って救おうとしてくれてるのに……自分自身が死ぬのは怖くないのか……それに、初めて会った時、綺琉兎達と戦ってた時どんな気持ちで……)
悠「……レン」
レン「ん〜?」
ナデナデ……
レン「…………え?」
悠「……ごめん、それと……ありがとう」
レン「……!!」
レン(あれ……今までこんな…優しい顔なんて……見ただろうか……)
悠「……苦しかったでしょ?……辛かったでしょ?……ホントにありがとう……」
レン「!!……っ……」
レン(僕は……僕は今までずっと……何の為に悠の傍に居たのか分からなかった……だって、僕は悠が作った架空のレンだから……感情なんてものもあまり分からなかった……だけど、悠……今分かったよ……いや、忘れてたかもしれないけど……僕は架空で作られた人間だけど悠が好きなんだ……)
レン「……ごめんなさい……」
悠「……え?」
レン「うっ……なんか……っさっきから……いや、さっきじゃなくてもっ……嫌な態度とかとってうっ……ごめんなさいっ……うぅ」
悠「え……いや、大丈夫だよ、いつの間にか体だって動けてるし」
レン「ふぇ……あ、体動けなくしてたの僕だってバレてたのか……」
悠「いや、そんなのバレるだろっ普通……」
レン「……フハハ……そうだね!フフッ中々いいツッコミするなぁ〜ꉂ(´ᗜ`*)ヶラヶラ」
悠「……何かデジャブな気が……」
ホワッ……
悠「え……なにこれ……」
レン「!!それって……」
急に悠の周りが光出した
悠「……っ!まさか、死ぬのかなっ……これ……」
レン「っ……もう、蓮はホント意地悪なんだから……」
悠「……レ、レン!これってどうゆう事!?」
レン「……悠!じゃあね!……僕の事、忘れちゃうけどっ…………けどっ!ずっとずっとっ……僕は君が……大好きだよ!!!!!!」
悠「え?っ……レン!?」
フワァァァ!!!!!!
ファサァァァ………………。
レン「…………もう、僕はお役御免かな……悠……僕は嬉しいよ……君が初めて……”死ぬのを躊躇ったの”が……」
悠〈……っ!まさか、死ぬのかなっ……これ……〉
レン「……僕は消えちゃうけど……頑張ってね……」
第32話 終わり
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