※この作品では暴言・暴力表現・性的な言葉が用いられています。
苦手な方は閲覧をお控えください。
「いってらっしゃい…!」
私は彼を玄関で見送り、いつもの家事を行う
風呂を掃除し、ご飯を作る、洗濯物を干す
買い物をしてくる
そして、彼の付き人と庭の掃除に車の洗車………
みなさん不思議に思うことでしょう
私はつい最近までただの大学生だったのに
なんで今……
ヤクザの家で家事なんかしているのだろう___?
第一章: 繁華街で
これは、1週間ほど前のことである
私は町の中央にある繁華街に来ていた
私の暮らす碧波町(あおなみちょう)はそこそこ栄えている所であり、
特に碧波繁華街(あおなみひんかがい)は人が多くて私は苦手なのだ
私はそこまで陽キャというわけではないので
人が多いところには一人では絶対行かない
というか行きたくない
では、なぜこんなところにいるかって?
そんなの……
大学の合コンの埋め合わせだからに決まっているでしょう…!(泣)
いや…私だって最初はびっくりしたよ
埋め合わせでも、合コンなんて初めてだからさ…
私は少し気合を入れた服装で居酒屋へ向かう
お酒は…強い、と思っている
が、実際の所弱いと幼馴染であり、親友の唯羅(ゆら)からは言われている
なんとも、私はお酒が入るとどうにも口が軽くなるようで、前に一度恥ずかしい思いをしたのだという
その後から私がいる席ではお酒を飲ませようとはしなくなった
少し残念である、(お酒は好き)
そんな昔話を思い出していたら居酒屋へ着いてしまった
時間にはまだ少し早いが、店の前には今回の合コンのメンバーと思わしき男たちが立っていた
「えっと…、今回の合コンのメンバーさん…ですか…?」
私は恐る恐る話しかけた
〚そうだよ!〛
一番近くにいた、爽やかそうな高身長の男性が答える
でも、どうやら辺りを見回すと私しか女の子グループは着いていないようだった
早く来てー!
という思いを持ちながらも、話しかけてしまったゆえ、話を続けなければと思い、会話を続けることにした
〚えっと…、君の名前は…?〛
「あ、えっと、私は早乙女 唯(さおとめ ゆい)です…!」
〚わー!可愛い名前だね!〛
いかにも爽やかそうなお兄さんが褒めてくれた
私は苦笑いを浮かべながら、こういうものなのか…?
と、疑問に思うのだった
会話を続けて少し経ったあと他のメンバーもみな揃って、店の中へと足を踏み入れた
ガヤガヤガヤ…
飲み進めてから少し時間が経ち、みんな雰囲気に馴染んでいた
私は部屋の隅の方でちびちびとアルコール度数の低いものを飲んでいた
さすがの私も親友があそこまで止めるのだ、用心しなくては
何か変なことを口走るやもしれない
そんな事になったら私人生最大の黒歴史になりかねん
そんなことは絶対に嫌だ…!
〚ゆ〜いちゃーん!飲んでるー??〛
いかにも酔っていそうな男な近づいてきた
げ…、静かに飲ませろよ…
と、突っ込みながらも、
「飲んでますよ〜」
と、自然に返す
〚飲んでるように見えないなー??お酒強いのー?〛
「い、いえ…あまり」
うん、ここで強いって言ったら親友の注意が無駄になってしまうかもしれない…
〚じゃあ一気しよー!〛
は!?
一気!?そんな事したら、私何言うか…!
そもそも、弱いって言ったのに…!!
話聞いてなかったのかこいつ…、(←怒ってます
だが、場の雰囲気が私の一気飲みに変わってしまった
げ……、面倒なことするなよ…
〚一気!一気!〛
周りの奴らもノリに乗る
これだから陽キャは……
ええい!仕方ない!
私は持っていたアルコール度数の弱いジョッキを手にし、一気に飲み干した
〚おぉ〜!〛
〚やるねー!〛
〚意外〜!すごいじゃん!〛
など、口々に言葉が飛び交う
だが、いくら弱いとはいえ、一気飲みしてしまった私の身体はくたりと、壁にもたれてしまった
〚あららー?大丈夫ー?〛
このやろ…、大丈夫じゃねーよ
「ええ…、ちょっと気分が悪いので少し抜けますね…」
そういい、その場をあとにした
本当はお手洗いに行くつもりだったが、もう面倒でお金を机の上において店を出た
「はぁ…、あのやろ…一気飲みさせやがって…」
そう、親友が言っていたのは、普段は温厚な私がお酒を飲むと、口が悪くなるのだ
だから、飲むなと言ったんだな…、理解したよ
〚あ!ゆいちゃんいたいた!まってよー〛
げ、あのクズだ
〚大丈夫?やっぱり足元ふらついてるよ?トイレかと思ったけどいなかったからさー〛
〚何も言わずに去るのはちょっと失礼だよ?〛
お前が言うな
と言いたいところをぐっと堪え
「すみません…、一刻も早く帰りたかったので」
〚そっかー、じゃ家まで送るよ。この状態だったら家まで帰るの大変でしょ?〛
そう言い、私の肩に手をかける
このやろう…、私の家を特定するつもりだな…
だから合コンなんて嫌なんだ
さっき一気させたのも、お持ち帰りするためだろう
だが、私は生憎空気が読めないやつでね、
「いえ…、一人で帰れます。」
〚そう冷たいこと言わないでよー〛
〚俺、案外うまいよ?それにさ、俺ゆいちゃんのこと狙ってんだよね〛
わざとらしく耳元で言ってきやがる
こんなんで照れねーっての
まさか照れると思ってんのか?
お生憎様、私はそこまで簡単ではないんでね
「ですから、一人で帰れます。あんまりしつこいようでしたら、そこに交番があるので駆け込みますよ?」
〚ぐ…〛
勝ったな
にやっと、私はガッツポーズを心のなかでする
〚ちっ…、面倒な、君なら大人しそうだったから簡単にヤれると思ったのに…〛
あ、本音出たな
「私、そこまで簡単じゃないですよ?」
〚へぇ、そうかい〛
ぐっと、私の腕をつかむ
「痛っ…」
〚でも、今はお酒入って酔ってるよね?それでもまだ難しいとでも言うつもり?〛
こいつ…!最初からその気で…!
私はズルズルと、暗がりへ連れて行かれた
〚さーて?ここまで連れてこられちゃったねw〛
〚ここは繁華街だちょっとくらい声出してもバレやしない〛
〚大人しくしてろよ?〛
嫌だっ…
そう、私が目をつぶった瞬間
私の手を握っていた男が痛そうな声を漏らし、私の手から離れた
〚な、何すんだよ!!〛
〚邪魔すんな!こいつは俺の獲物だ!!〛
私は食いもんでもなんでもねーよ
そう、突っ込みを入れつつ、私を助けてくれた人物のほうを見上げる
『そうかよ』
『だがな?そこのやつは嫌がっていたろ?なのにお前はするのかよ』
『ひでーな、てかさいてー』
〚💢〛
〚このやろ…!!!〛
ムカついたのか、クズは、こんなことでw
男が助けてくれた人に殴りかかろうとした次の瞬間
目を見張るほどに男が吹っ飛んだ
「……は??」
『俺に楯突くな』
『失せろ』
ビクッΣ(゚Д゚)
何このおっさん……(←お酒まだ抜けてない
いや、おっさんが蹴ったんじゃない…
後ろの黒い服のやつだ
何あれ、何人もいる…引き連れてるの…?
これじゃまるで……
ヤクザじゃない……
えー!第一章で、3000文字以上行ってしまったので、今回は1章まで…!
ちょっと今回の小説は、ジャンルを変えてみました!
どうかな…?💦
いつもは感動系だけど、こういう系の暴力的な、喧嘩的なの書きたくてさー!
結構前から題名だけは決まってたんだけど、話が進まなくてさー
やっと今回進めましたw
それと!気付いた人いるかな…?いや、いないかな〜…
主人公ちゃんの名前”早乙女 唯”は、私が一番初めに書いたチャット物語のときの主人公の名前なの!(ちょっと漢字違うけど、唯→結だった
ちな、もう作品は消してますw
すみません💦
でも、あの時と今の小説を比べてみるとだいぶ変わって面白いよー!w
あの時はあんまり上手くかけなかったけど、今回もその話のような、ヤクザ系にしてみました!
さすがに、私の古参じゃないとわかんないよねー…w
ま!最後まで見ていってくれたらうれしーな!
ちょっとこれから、暴力表現とか、性的な言葉とか使うことがあるかも知んないから、そこは要注意…!
では!
コメント
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おぉ✨️面白そうなお話!