TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

そろそろ休めよ社畜日本!!

一覧ページ

「そろそろ休めよ社畜日本!!」のメインビジュアル

そろそろ休めよ社畜日本!!

1 - そろそろ休めよ社畜日本!!休んでくれよ社畜日本!!!

♥

636

2025年01月12日

シェアするシェアする
報告する

感情のままpart.2!読み切りです!今回はかなりギャグ多めなのでキャラ崩壊等々ご注意ください。

※この作品には政治的意図は全くございません。あくまで妄想級の作品としてご覧ください。

最初は愛されの予定でしたが今はがっつりアメ日になってます。地雷の人はご注意を!

センシティブ、というほどでもありませんがキス描写が含まれております。


では、どうぞ~





「よおJapan!調子はどうだ?」

会議が終わった後、いつものようにアメリカは日本に声を掛けた。

「あ、アメリカさん……ですか……」

しかし、今日は、いつもはきはきと返事をしてくれるはずの日本の様子がおかしかった。

「………?どうした、具合でも悪いのか?」

「いや~、そんなことはないですよぉ~!たかだか2徹ですし~」

当たり前のように手をひらひら振って笑顔でとんでもないことを言う日本にアメリカは驚愕した。


「徹夜してんのかよJapan?! Why Japanese people?!理解できないね!!」

「まあ、社畜は皆こんなもんですよぉ~」

へらへら笑っているが足はふらつき、目には隈がくっきりと付いている。

アメリカはちょっとだいぶヤバいと悟った。

「それじゃあ、私はこれで~」

「待て待て待て待て待て待て!!!」

明らかに体調の悪そうな日本を引き留める。


「寝ろよ日本!休め!!」

アメリカが必死に懇願するも、

「だいじょうぶですよ~これくらい~」

日本は意にも介さず、にへら~と笑っている。

そのような問答が何回か繰り返され、一向に休む気のない日本を見てしびれを切らしたアメリカは最終手段に出た。


「もう俺の家に連れ帰るぞ?」

「え?」

「そんで[自主規制]して[自主規制]とか[自主規制]して[自主規制][自主規制][自主規制][自主規制][自主規制][自主規制]…」

「やめてくださいよっ!!というかそんな事よくここで言えますね?!」

「まあ、恥じることは何もないしな」

さらりと言い切るアメリカを日本は恐ろしいと思った。

「嘘でしょこのひと……..」

どうやらこれはアメリカの家に行かないと強引に連れて行かれそうだと悟った日本は渋々ながらアメリカの家に行くことを了承した。

「さっき言ってたことしないでくださいよ?!」

「[自主規制]とか[自主規制]とか[自主規制]のことか?ああ、あと[自主規制][自主規制][自主規制][自主規制][自主規制]…」

「言わなくても分かりますから!」

「HAHAHA!しねえから安心しろよ」

怒った顔も可愛らしい日本は嫌々ながら、非っ常ーに不本意ながらアメリカの家にお泊りすることとなった。





「着いたぞ!さあ!寝ろ!!」

家について荷物を降ろすなりアメリカは元気よく言い放った。

(いっそ、その元気を分けてほしいものだ)

そう思いながら日本は無理矢理連れてこられたベッドの上でノートパソコンを起動する。

「お?ゲームでもやるのか?日本がやってるなんて珍しいな!」

「仕事ですけど」

ため息を吐きながら言う日本の仕事への執念に、アメリカは最早感心してしまっていた。

「おいおい!もう仕事は終わりだろう?定時なんてとっくに過ぎてるぞ!」

「アメリカさんは”残業”の二文字をご存じないので?」

「知らんな!」

嫌味を込めて言ったつもりだったが本当に知らない様子で言い切るアメリカに日本は面食らった。

「少なくとも俺は帰りたかったら帰るぞ!」

「暴君が過ぎる……..」

やれやれとため息を吐きながら

「先お風呂入ってきていいですよ……私はこれを一段落させてから入るので…….」

とアメリカを促す。日本は、一刻も早く静かな環境で仕事を終わらせたかった。


「え~やだ~」

「はっ?!」

子供のように駄々をこねるアメリカに日本は唖然とする。

「一緒に入ろうぜ~!」

「ええ……..」

大の大人がばたばた手を動かして懇願している様子は中々に滑稽で、日本はちょっと引いた。

「そんなに広いんですか?アメリカさんの家のお風呂……」

「いや?多分お前の家と同じくらい」

「狭いじゃないですか!二人も入らないですよ!」

「大丈夫だお前は小さいから」

「なっ……!」

立派な日本男児が「小さい」と言われて怒らないはずがない。

「もう、一人で勝手に入ってきてください!!」

そう怒鳴ると、普段見せない馬鹿力でアメリカを浴室の方へ突き飛ばした。


「……Why?」

日本が怒った理由が分からないアメリカは、呆然とその場に座り込んでいた。




「……」

日本は無言でキーボードを叩いていた。

左手が無意識にエナジードリンクを探して彷徨うのはもう仕方が無いと直すのを諦めたが、取り敢えず煩いアメリカがちょっかいをかけてこなくなったので良しとする。


「にしても遅いですね……」

アメリカを浴室に突き飛ばしてからもう1時間は経つ。

(女性でもあるまいし……そんなにかからないと思うのですが……まあ、取り敢えずこれが終わるまでは……)

しかし、一度意識してしまうとそのことが気にかかって仕方がない。

それどころか、万が一の可能性すら頭をよぎるようになった。

(ヒートショックとかだったら、どうしよう……)


心配になって仕事も手に付かない有様。仕方なく日本は様子を見に行くことにした。


脱衣所の扉を三回ノックする。


「アメリカさん?随分遅いですがどうかしたのですか?」

返事はない。日本はもう一度、強くノックをしてから呼び掛けてみたが、やはり返事はない。


「……失礼します!」

痺れを切らした日本は思い切って扉を開けた。

部屋を見回すが誰もいない。

「……?アメリカさーん?」

一歩踏み出した瞬間、何者かに腕を引かれそのまま抱き留められてしまった。


「も、申し訳ございませんっ!今すぐ退いて______」

そこまで言いかけ、覚えのある匂いが鼻を掠めていることに気が付く。


その次に聞こえてきた声で、今目の前にいるのが誰か確信した。


「HAHAHA!!作戦成功!」

「アメリカさん……?!」

「おっと、逃げるなよ~?今から一緒に入るんだからな!」

アメリカの言葉に日本は唖然とした。

「え、アメリカさん、まだ入ってなかったんですか?!一時間何してたんですか……!」

「エゴサしてた」

「大切な一時間をなんてものに使ってるんですか!」

「自尊心満たせたからオレにとっては有意義だ!」

「それならいいですけど!」


呆れた日本はため息を吐いた。まさか、自分と一緒にお風呂に入りたいがためにここまでするとは。最早感心する。


「……分かりましたよ……」

渋々日本は服を脱ぎ始めた。





「ふー……」

ゆっくり湯船に浸かったことで体がほぐれた日本はベッドに寝転がった。


そしてうつぶせのまま、自然な流れでノートパソコンのキーボードを叩き始める。


「んー……」

眉間に皺を寄せて眠気に抗いながら表計算ソフトを使って統計を取っていく。


あまりに集中していた日本は気付くことが出来なかった。

背後に迫る気配に______



「Japan!」

「うわっ?!」


驚いて後ろを振り向けば、日本と同じうつぶせで日本にのしかかっているアメリカがいた。


「何してんだ!寝るぞ!」

普段はアメリカの言うことは(割と)素直に聞く日本だったが、仕事のことは頑として譲らない。

「あとこれだけ……!これだけやったら寝ますから!」

「またそう言って、どうせ終わらせても同じこと言うんだろぉ~?」

図星な日本はぐっと返答に詰まる。


「ハイ没収!」

「あ”あ”あ”あ”あ”あ”」

日本の悲痛な叫びが聞こえるがアメリカは一切無視し、表計算ソフトのデータを上書き保存してからノートパソコンを閉じた。


そのまま充電ケーブルにノートパソコンを繋ぎ、今にもノートパソコンに向かおうとしている日本を止めた。


勿論、抱き締めて。


「はなっ、離してくださいよ!」

「HAHAHA!無理!」

「この人でなし……!暴君!」

悪口すら今のアメリカにとっては興奮に代わる。


「Japan……こっち向いて」


アメリカに耳元で囁かれ、渋々日本がアメリカと目を合わせたその時には……


「?!」

アメリカと唇が重なっていた。


「……♡」

恍惚とした表情のアメリカに気圧され、抵抗する気も起きない。


なんとか後ろに引こうとするも、アメリカの手が後頭部を押さえて離さなかった。


「~~!」

暫く無抵抗だった日本だが、アメリカの舌が口内に侵入して来たのを感じると、顔色を変えて抵抗を試みる。


ようやく唇が離された頃には、日本の口内は蹂躙された後だった。


「はっ……はぁ……っ、一体何なんですか!」

息も絶え絶えに日本はアメリカに怒りをぶつける。


「HAHA……Japanが可愛い反応するからいけないんだよ……」

ニヤリと笑みを浮かべて言ったアメリカだったが、実のところ自分でも何故あんなに早まった真似をしたのかよく分かっていなかった。


ただ一つ言えるのは、日本が可愛すぎた、という事。


「~?!」

ぶわっと顔を赤くした日本は、羞恥のあまり掛布団をひっつかんでベッドの中に潜り込んでしまった。


ギュッと目を閉じた日本は、直ぐに眠りの世界へ誘われていく。


数分後には寝息を立て始めた日本を、アメリカは後ろから優しく抱き締めた。


「……おやすみ、日本」


そう声を掛けると、自身もまた目を閉じ、眠りの中へ身を投じた。






「あっ、アメリカさん!」

アメリカの姿を見つけた日本が駆け寄ってくる。


「その……先日はどうも、ありがとうございました……」


頬を染めながら言う姿に、アメリカの胸は高鳴った。


「HA…HAHAHA!またいつでも来いよ!」


「んっ?!」


半ば反射的に言ったアメリカの言葉に反応してしまう日本。いつもだったら、「遠慮します!」とでも言っていたはずなのに。

何故か、また行きたいと思ってしまった。


「ぜ、是非……機会があれば……?」


「!!」


サングラスの奥で目を見開き、顔を手で覆うアメリカ。

そんなアメリカを心配する日本。




果たして、二人が結ばれる日は来るのだろうか……?

きっと幸せであると願いたい。



Fin.









ここまでありがとうございました!

他シリーズもどうぞよろしくお願い致します……!


オマケ

「……あの二人早くくっつけアル……//」

見ているこちらが恥ずかしくなる中国であった。

この作品はいかがでしたか?

636

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚