テラーノベル
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またヒソヒソと会話が交差している
どうせ、なにか言われているんだろう
私は、純血じゃなかった。
父からは体にいくつついたかわからないほどの痣をつけられた
母からはなにもされなかったとはいえ口を聞いてくれなくなった
なんで、純血じゃないだけでこんな目に合わなければいけないんだ?
でも、きっと。生まれてしまった私が悪いんだ
また兄は酷く言われている
親戚の家に行っても、公園に行っても、どこもかしこも陰口
僕は、気づいているんだ。兄が、傷付いていること
もう限界が来ているってこと
でも体が動かない、怖いんだきっと
僕は、どうしようもないクズ弟だ
ごめんなさい
無界/星也
Y)ん〜…今日はあんまり面白い依頼がないな…
X〜〜…暇ぁ〜助けてぇ……
X)暇なら道場にタノモーってしてきたら?
僕も暇じゃない…
Y)そんなこと言っちゃって…いけない子。
本当はなにか期待してるでしょ…?
X)……Y宛に依頼数件
殺しが約90%を締めています
Y)あ、無視した
っては?90?無理無理そんなできないって
今無界も、奏兎も、星也も、アンドロイドくんもいないんだよ?
X)成功率は…その4人がいれば100に近くなるけど
いない場合、40にまで下がる
Y)はー…ヤバ
あとX、ちょっとここ来て
Yは自分の脚を叩いてXを呼んだ
X)はいはい…
X)話を戻すけど、どうするの
僕がついて行っても良いんだけど…
Y)いや、駄目だ。Xも一緒に来たら片方が死んだときの対処がない
X)…!確かに…
XとYは『互いのどちらか死に至るともう片方も死に至る』
という一種の呪い、いや”契約”をしている
この契約をした理由は、Xが自殺をしないため。である
Y)俺はまだXとイチャイチャしていたいからさ?
俺一人で行ったほうが良いだろ?
X)…でもY様だってどうせ……ボソ~
Y)んふふ、まぁ良いよ。期限に指定はないんでしょ?
なら。あの4人が返ってくるまで待っていようかな
X)したいならそうしたら。僕には関係なくなったし
Y)え、ちょっと拗ねてない?
X)拗ねてない。ふざけないで。
それより、はやく良い解決策出してほしいんだけど
Y)やっぱり起こってるって…はぁ、
星也が居ないからなんとも言えんが…俺の頭に入ってる
計画だと、俺は死ぬ
X)!!
Y)だが、Xも死ぬ。それは絶対に避ける。安心な
そしてもう一方は…俺が”俺に飲み込まれること”だ
X)それって…中の食人と殺人に、体を赦すの…?
Y)そうだ。俺自身、どうなるか検討もつかない
何百年ぶりの体だ。そら暴れるだろう
でもな、今なら俺を止められるやつは沢山いる。
特に、Xとラオ。お前らは俺を止めるために最前線にいろ
X)Yを殺したら…
Y)俺しぶといんだぞ?それに+して、アイツらが体を使う
なら。生きるに決まってんじゃん
X)…強引…。脳筋…
Y)まぁまぁ。だから…X
X)?
Y)君には、大きな怪我が予想される。
俺が意識を取り戻すまでは…痛みに、耐えててくれ…
X)……
やはり、戦舎は体が頑丈だ…
凄く良い結果が出ている…!!
ガハッ…ハァー…ハァー…ゲホ
ランドー様。実験台が死にかけております。
おや、流石に三日三晩はきつかったか
地下にぶち込んどけ。治療薬を注入しておけば明日には
治るだろう。
ラン…ド…
ん〜?なんだい?君は、僕のこの研究が終わったら。
兵器として、しっかりとこなしてもらうから。
今へばってんだったら、これからのタスクは無理だね?
じゃ、死んでもらうしかないか…あ、違う戦舎も殺そう!
違う…戦舎…?
…!!
やめ…ろ…その戦舎は……殺すな…!
ふーん…庇うんだ?じゃあ。はやく役に立ってよ。
僕が与える痛みは、愛情にも等しいんだから!!
X)……
今思えば、あれは歪んだ愛情だったのか…
Y)?X、大丈夫そ?
X)あ、うん。少し…思い出しただけ…
Y)…ぎゅー…
X)!!Y?大丈夫だから…あんまり気にしないで…
Y)…俺が見つけて…愛せて…良かった…
本当に…よく耐えてたな…君
X)……しらない
■■■ ???
■■ 元気かい?
返事ぐらいしてくれよ
その培養ポッドは息もできるはずだろう?
?? ……だまれ
■■ …ま、いいか
またね
火舎くん
ラオ)え、俺にお願い?
X)うん。それが
僕と一緒に…戦舎を助けに行ってくれないかな…
ラオ)戦舎って…前話してくれた?
X)うん。僕一人じゃ流石に大変で
ラオ)そっか、でも俺でいいの?
X)いいの…ラオだったらきっと大丈夫
それに…そこに行けば君の弟の情報もあるかも
ラオ)!ほんとに!?
X)!う…うん…多分だけど…
それと…手…
ラオ)あ、ごめんね…つい
X)大丈夫…
ラオ)…じゃあどこに行けばいいか教えて
X)あ、うん
それが
研究団地 またの名を 拷問施設
ラオ)…名前エグ…
X)しょうがないよ、もう荒廃しちゃった団地だし
この区画で一番大きい領地取ってるんだから
ラオ)あーね…?
とりあえず、そこに行けば良いんだね
X)うん。僕が行こうって言ったときに行こ
ラオ)わかった、俺も準備しておくよ
X)…ありがとう
研究団地
かつてXYXが収監されてた団地
今の東京ぐらい栄えていた国でもある
だがある事件の後
廃れ、人材もなくなりそのまま荒廃した
地下の施設にはまだ生き残りがいる可能性がある
五話/終
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