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訂正 約一年と半年後→二年後
Kn視点
久しぶりに散歩に行くことにした
ある病院の敷地内
たくさんの桜を見ながら歩けるとってもいい場所
ここも彼と何度も来たことがある
…彼と別れて二年立つのか
あっという間だな…
彼は今何をしているのだろうか
…新しい人でも見つけてるのかな
そう考えてた時、
ふっと左から出てくる人に目がいった
ふわっとした茶色い髪の毛
おっとりした目
紛れもなく彼、Brだった
驚きのあまり声がでてしまった
『え……、Br?』
彼も驚いた顔をしていた
けど、彼はすぐニコッとして口を開いた
Br「…お久しぶりだね、Knさん」
その瞬間、涙があふれるかと思った
久しぶりに聞いた彼の声に…
けど、なぜ彼がここにいるのか
なぜ彼は病衣をきているのか…
『ぇ…お…お久しぶりだね…』
Br「元気にしてた??」
『う…うん』
Br「そっか…よかった…」
「じゃぁ…僕行くね!」
彼は口早に言い、ここから去ろうとした
…知りたい、なぜ彼がここにいるのか
本当の理由を…
『まっ…まって…』
『どっ…どうしてBrはここにいるの??どうしてそんな格好をしてるの?』
彼はゆっくりこちらを向いた
Br「…別のところに行って座って話そっか」
そういわれてたどり着いたのは病院の屋上だった
Brの隣にいた看護師さんは「ごゆっくり」といってここをふたりにしてくれた
雲一つない晴天の中
静寂につつまれるこの空間
それを破ったのは彼だった
Br「珍しいね、こんなところに来るなんて」
『たまたまここに散歩しに来たんだ』
『ここの桜きれいだし…』
Br「綺麗だよね〜」
また静寂が訪れる
…自分から聞かないときっと彼は何も言わないだろうな
『ねぇ…どうしてここにいるの?』
彼の顔が少し下に向いた
Br「……僕、病気になったんだよね」
え?
嘘だろ…
驚きのあまり声が出ない
『い…いつから?』
Br「Knさんと別れる少し前くらいから…かな」
今にも崩れ落ちそうだった
俺と別れたあとならまだしも、別れる前から…?
なんで…
なんで…?
『なんで言ってくれなかったの…!なんで!』
少し強く行き過ぎた気がした
けど、なぜ恋人の俺に行ってくれなかったのか
返事を待っていると…
Br「…いったら絶対…毎日来るでしょ?見舞いに、Knさん」
何言ってるんだ、こいつは…
『そりゃ、そうでしょ 恋人だったら』
と言ったら彼は少し嫌そうな顔をした
Br「そうだよね…僕はそれが嫌だったんだ」
え… どういうことだよ
Br「僕はKnさんに毎日見舞いに来てほしくなかった」
「だって、僕のこと気にしてたら好きなことをする時間減るでしょ?」
「こんなところに毎日毎日きたら約2年無駄に過ごすってことじゃん」
「Knさんには友達たくさんいるし、そういう人たちと過ごしていた方が楽しいと思った 病気の彼氏といるよりさ」
Kn『え、じゃぁ俺と別れた理由ってこれ…?』
Br「うん、そうだよ」
…信じられなかった
そんな理由で別れを告げたなんて…
俺はその場から逃げ出した
正直納得がいかなかった
相手の意見も聞かずに勝手に…勝手に何もかも
決めつけやがって…