テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
33
一旦、店に戻ろうと思って振り返ると
「ガキかよ。お前は」
・
パンツに手を突っ込んで、面倒くさそうに眉間にシワを寄せ、得意げに笑う先生が立っていた。
『…先生?』
「なにやってんの」
『…先生こそ…何して、』
また雷が光って、耳を塞いでる私を先生が呆れた顔で笑う。
そしてそのまま、私の耳を塞いで肩をもち、駅とは逆方向に向かう。
ポツン
雨が降る音が大きく響く。
先生がチッと軽く舌打ち。
「姫野、走るぞ!」
『…えっ!?』
先生が急に走り出すから何が何だか分からず私も走り続ける。
胸が苦しくて、顔が熱い。
なのに、ドキドキは止まらない。
前を走ってる先生が急に立ち止まって、来ていたジャケットを脱いでシャツ1枚になると
「これ、被っとけ」
私の頭にバサッとジャケットをのせた。
『…あの』
「ほら、走れ!行くぞ」
『…はい、!』
走って辿り着いたのは、ちょっと古めの古民家だった。
先生は私に「入って」だけ言って扉を開ける。
『え…ここは、どこの』
まさか、先生の家、!!?
私、先生の家に入れるの、!?
「ばーちゃんち」
『え…?』
「車停めさせてもらってんの。ほら、早く!風邪ひくだろうがよ」
『あ、…はい!』
先生は玄関じゃない扉を開けて、中から鍵を出し、車のロックを解除すると
「乗って」
助手席のドアを開けてくれた。
43
コメント
2件
え、え、え、え、えええ! もうパニック!!