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恋 の 戦 。

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恋 の 戦 。

34 - 助手席。

♥

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2024年01月02日

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34

助手席を見ながら、動けないでいると


「ほら、早く乗れって!」


先生が私の後ろに回り込み、背中をグイグイ押す。

『えっ、だって、シートが』



私が少し抵抗しながら言うと、「あぁ?」ってガラの悪い声。


『私が濡れてるからシートも濡れちゃいますって、!!』

「そんなん、後で拭けばいいだろ。」

「気にするような高級車じゃねぇよ」



その言葉と同時に、グイッと助手席に放り込まれた。



乱暴だ、と言ってもいいだろうけど、先生は私が頭をぶつけないように、支えてくれた。




これが、ドキドキしちゃうんだよ。

「ちょっとまってて」




助手席に座っている私にそう告げて先生はドアを閉め、

「ばーちゃーん!!」

窓を閉めてでも聞こえてくる先生の大声。

『…… 』





ずっと座れなかった助手席。

ずっと憧れていた助手席。


そこに、今、私が座っている。

しかも、先生の車で。




『あ……』

シートが濡れちゃう。って思い出して頑張って腕で腰を浮かす。

しんどくなってきた頃、先生が戻ってきた。

ビニール傘





「ほい、これ。拭いとけ」

『……あ』

先生がフワフワのバスタオルを私に渡す。


「てか、お前なんでそんな体制なの。」

ブハッて笑った先生が、「別に濡れていいから」って私の肩に手を置き、グッと押した。

ペタと、お尻が沈む。


「ほら。拭きな」

『ありがとうございます、』



濡れた髪を犬みたいにブルブルと横に振る先生の髪から、水飛沫が飛んで来た。

「あ、飛んだ?悪ぃ」

『大丈夫、です』

「すげえ雨だな。」



タオルから顔を出した先生が、さっきより激しくフロントガラスに打ち付ける雨をみて呟く。

髪が乱れてる。



こんな先生を見たことが無くて、




心臓の音が、外まで漏れそう。

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コメント

2

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やばっ!さいこう!しょっぴーかっこよ!

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