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今日もまた、ホームルームよりかなり早く学校に着いてしまった。
この時間、憂鬱だ。俺だって、友達がいないわけじゃない。と、思う。俺の器の問題か、クラスの頭の問題か、話すのは好きじゃない。「優しい」とか「聞き上手」とか言ってくる奴がいるが、そいつの妄想にすぎない。
俺は、ひとりが得意なはずだ。
「おはよ〜!」
「ああ、おはよう。」
「今日も早速ですな〜。」
「まあね。イマイチだけど。」
ああ、鬱陶しい。
自分の世界に浸ってるんだよ。話しかけないでくれ。
…アイデア飛んじまった。
「なになに〜?」
「また絵描いてるんだって〜。多分…鳥かな!」
「天狗だけどね…。」
「あっ、そうそう。この前さ───」
褒めるどころか貶してくるか。期待しないで良かった。
ああ、もう、家に帰りたい。ホームルームすら始まっていないというのに。
どうして、こう、分からないんだ。
なにも知ろうとしていない段階で、人につっかかってくるなよ。伝えてみたいのに。
つくづく、孤立していく。心が、いつも負荷をおう。
俺の考え方がおかしいとしても、俺は俺を曲げたくはない。