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はあ。やっと終わった。と思ったら、今日は掃除当番だった。
掃除は、嫌いじゃない。サボる奴がいなくなることはないが、サボる奴がいるからこそ、俺の評価は自然と上がる。誰が評価するのかは、知らん。
まあ、その後「どうして言ってくれなかったのか」と言われたら面倒だ。
「中山、お前掃除当番じゃなかったか?」
「ん?ああ、俺は教室だから、今日は休みだよん。」
「え。トイレはどうなんだろ。」
「多分やると思うけど。」
「分かった、お疲れ。」
「はーい、おつかれ 。」
結局かよ。嫌いじゃないからいいけどさ。
にしても、当番ノロすぎるだろ。全然来ないじゃないか。
ちりとりで細かく取るのは無理がある。改良できないものなのだろうか。
「先生、聞きたいんですけど。ここの当番って、この曜日にやってるとこ見たことあります?」
「この曜日?ないねえ。一日おきって聞いたけど。」
「ああ、そうですよね。ありがとうございました。」
「あ、だから一人で?ごめんねえ、ありがとうね!」
「いえいえ…。」
うん。まあ。情報を鵜呑みにしたのは俺だ。
ものの一つは言って良いだろうか。騙されたぞ。
があ。早く帰りたい。人が暑い。
1日は長い。が、1年は短い。意味がわからん。年を重ねている実感が、実感できない。
時間と人を、大事にするべきだと思えない。
大人とは、どれだけの時間を重ねればなれるものなのだろう。
なりたくはないけど。