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The First 1
chapter1
The Beginning of Us
「よろしく!仲良くしよ!」
入学式。教室に入って、最初に言った言葉はそれだった。
別に無理をしているわけではない。
知らない人ばかりの場所って、普通にワクワクするじゃん。
新しい友達。
新しい環境。
新しい毎日。
そういうの俺は結構好きだった。
「零(レイ)ってさ、初日から馴染むの早くね?」
クラスのやつが笑いながら言う。
「そう?」
「普通もっと緊張するって」
「え、もったいなくない?」
俺がそう言うと、みんなが笑った。
だってそうじゃん。
せっかく同じクラスになったんだから、仲良くなった方が楽しい。
一緒に笑える人が多ければ多いほどいい。
それだけ。
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俺は昔からこうだった。
人と話すのは好き。
誰かが俺が原因で笑ってくれるのも好き。
困っている人がいたら助けたいと思う。
「零って悩み事とかなさそう」
昼休みに言われた。
「え?」
「なんか人生楽しそう」
「そりゃ楽しいよ」
俺は迷わず答えた。
「毎日楽しい?」
「悩みゼロ?」
「ゼロ!」
即答。
みんな笑う。
でも本当にそう思ってる。
人生なんて楽しい方が得だ。
そんな俺が、唯一仲良くなるのに苦戦したのは依(ヨリ)だった。
「よろしく」
俺が手を出す。
「…」
「…?」
「無理」
「…….え?」
初対面で断られると思わなかった。
「いや早くない?」
「何が」
「断るの。俺のことまだ何も知らないじゃん」
「知る必要ある?」
すごい。
逆にここまで言える人始めて見た。
「依…だっけ?面白いね」
「どこが」
「意味わかんない」
そう言って依は目を逸らした。
第一印象。
最悪。
でも、なんとなく彼が気になった。
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それから俺は、嫌になりそうなほど依に話しかけ続けた。
「依!」
「何」
「一緒に帰ろ」
「嫌」
「じゃあ途中まで」
「なんで」
「友達いるだろ」
「いるけど」
俺は笑う。
「今日は依っていう気分!」
「…」
「…変なやつ」
「よく言われる」
「自覚あるんだ」
「ある」
明らかに嫌そうなな顔をした。
笑いそう。
「何ニマニマしてんの」
「べっつにー?」
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周りから見たら不思議らしい。
俺みたいな誰とでも話すタイプと、依みたいな人付き合いが苦手なタイプ。
普通なら合わない。
でも俺は思った。
依って意外と優しい。
口は悪いけど。
ちゃんと周りを見ている。
誰かが無理して笑ってるとき。
一番最初に気づいてる。
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ある日の帰り道。
依が突然言った。
「お前さ」
「ん?」
「いつも笑ってるよな」
「え?」
予想していなかった言葉だった。
「いや普通じゃない?」
「楽しいんだし」
俺がそう返すと、依は少しだけ眉を寄せた。
「普通じゃない」
「そう?」
「普通は、そんなに周りに合わせない」
意味がわからなくて、俺は笑った。
「褒めてる?」
「違う」
即答だった。
「お前自分がどう思われるかより、相手がどう思うかばっか気にしてる」
「…」
「誰かが笑ってたら一緒に笑う」
「誰かが困ってたらすぐ行く」
「でも」
「お前が困っている時、誰も気づいてない」
「何それ」
俺は冗談みたいに言った。
「俺別に困ってないよ?」
「そう言うと思った」
依は小さくため息をついた。
「お前自分のことになると適当すぎ」
「ひどくない?」
「事実」
言い返そうとしたけど、言葉が出なかった。
零はいつも冷たい。
そう思っていた。
でもその時は違った。
まるで俺よりも、
俺のこと知っているようだった。
コメント
1件
えぇ〜第1話から既にエモすぎん?😭💕 零くんの「人生楽しんだもん勝ち!」って感じ、眩しすぎて直視できんかったわ…! でも依くんの「お前が困ってる時、誰も気づいてない」って指摘、マジで胸に刺さった。そう来るか、って。 この二人、絶対に特別な関係になる予感しかしないんだけど!!続きが気になって仕方ないよ〜🌸✨