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「龍聖!! 琴音!」
「碧、みんなも。久しぶり」
龍聖君が、片手をあげて碧の呼びかけに応えた。
「2人とも結婚おめでとう! 龍聖が琴音ちゃんと結婚するなんて驚いたよ」
「ほんとだよ! 琴音ちゃんは俺の憧れだったのにな~」
海の見えるとても広い公園。
碧が絵麻ちゃんに告白した場所。
広場の端の方にはバスケのゴールがあって、そこに高校時代のバスケ部のメンバーがたくさん集まっていた。
碧が、私達の結婚のお祝いだからと、仲間に声をかけてくれた。
少し離れた向こう側には、桜の木がたくさん植えられていて、今、満開の花を咲かせてる。
晴れた空の下、淡いピンクに彩られた風景は、とてもふわふわして可愛らしかった。
目の前に広がる景色に何だか心が踊る。
「春だな……。桜、とっても綺麗」
そんな当たり前の言葉がポロッと口からこぼれた。
お花見をしている大勢の人達からは離れ、私達はゴール周りのベンチやシートの上に座って、みんなでワイワイと盛り上がった。
それぞれ持ち寄ってきた食べ物や飲み物もあって、お花見andピクニックみたいで楽しい。
私も早起きしてサンドイッチを作ってきた。
高校時代もたまに作って食べてもらっていたのを思い出して、久しぶりに張り切ってしまった。
「美味しい! 懐かしいな、琴音ちゃんのサンドイッチ。やっぱり最高だよ」
「ありがとう、良かった。たくさん食べてね」
「龍聖は幸せだよな。琴音ちゃんのご飯を毎日食べられて」
「ああ、琴音はすごく料理上手だから、いつも美味しくいただいてます」
龍聖君が微笑みながら言った。
お世辞かも知れないけれど、褒めてもらえると毎日頑張ってる甲斐がある。
「こっちもどうぞ。龍聖から豪華差し入れがあるよ~」
碧が、漆塗りの高級感溢れるお重の蓋を取った。