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やがて君は水屑となった。
「__3週間ほど行方不明となっていて警察は一旦操作を打ち切りしていて… 」
いつも通り、朝ニュースを見ていた。
見てたら、行方不明者のニュースが出てきて…。
会ったことないし知らない人なのに、なんだか知ってる気がする。
なんだか、罪悪感が湧いてきて、胸がとても苦しくなる。
意味が分からない。自分でも意味がわからない、けど。
私が……殺した、ような気がする。
「大丈夫、私はやってない…。」
そう自分に言い聞かせる。
なんだかこれ以上見てはいけない気がして、逃げるように家を出た。
なにか、なにか分からないけれど、
忘れてはいけないこと…私の「罪」を忘れている気が、する。
どう頭をひねっても、思い出せない。
私は何もしてないのだから、記憶が無いのは当たり前だ。
罪悪感を振り切って、私は駆け込み乗車をする。
「ギリギリ、セーフ。」
バックの中からイヤホンを取りだして、いつも通り音楽を聞こうとする。
私にとっては通学中のこの時間が何よりの幸せだ。
今日はなんの音楽にしよう。
少し足踏みをしながらスマホを操作する。
「…ん?」
ホーム画面に入れた覚えのないアプリが入っていた。
「…計画日記?」
名前に既視感を覚える。「わたし」は、これを使っていたような、気がする。
使ってない。使ってないのに。
中身を確認しようと自然と手が動く。
アプリを開くと、画面いっぱいに日記が出てきた。
「…。」
黙々と確認する。なんだか嫌な予感がするのだ。
この日記は、3ヶ月も続いている。覚えてないのに?
1日目の日記を開いてみると、
「わたしはあの子を許さない。
わたしの全てを奪った。
どんな手を使ってでも、あの子を…。
わたしの取り柄を奪った。私の友達まで…。 」
全身が、ふらつく。
「っ、うっ…」
…こんなの、書いた覚えない。
気持ち悪い、気持ち悪い。