🤍「亮平くんのココは、まだちょーっと、厳しいかな…」
自分だけ下半身を露出させられた姿で亮平は涙目で村上を見上げた。長い指先が亮平の小さな臀部をなぞる。それだけで恥ずかしくて身体を捩る亮平を、村上は愛おしいと思った。
💚「先生……」
◆◇◆◇
今日はついさっきまで珍しく両親が家にいた。
夏休み最後の家庭教師の日は、平日ではなく週末。村上の都合で、昼過ぎからだった。
両親は二人の勉強の邪魔にならないようにと、弟の翔太を連れて先ほどデパートに出掛けた。お土産買ってくるからね…と何度も寂しそうに振り返る翔太を見送ったのは、つい1時間ほど前の出来事だ。今頃、デパートの食堂で大好きなお子様ランチを食べているだろう。
どうして自分はこんな辱めを受けているのか。
混乱した頭で亮平は思い返していた。始まりは、そう、夢精を見咎められて大きくなった村上の性器を見せられてからだ。
あの日から全ての歯車が狂い始めた。
それから事あるごとに、村上は、亮平に言った。『君のことが好きだよ』と。『もっと君を知りたい』と。
亮平は知らず知らずのうちに、村上に絡め取られるように彼を想うようになっていった。
◇◆◇◆
国語の模擬テストの採点が終わると、徐に村上は口を開いた。
🤍「亮平くんは、学校に好きな人いるの?」
💚「…………いません」
言いながら、顔が赤くなるのを見て、可笑しそうに村上は笑った。
🤍「別に隠すことないのに」
亮平は頭を巡らせる。
一緒に学級委員をやっている、クラスメイトの快活な女子を思い浮かべた。彼女ははきはきとした性格で、頭も良く、可愛い少女だ。文武両道といったタイプでスポーツも出来、男子の間で人気もあった。
彼女とは時々こっそり約束をして学校外で会うこともあった。淡い恋心とでもいうのだろうか、二人とも何となくその秘密を楽しんでいたのだが…。
それを今、村上に言うべきではないような気がする。そんな子供っぽい恋愛は、圧倒的に大人で、妖艶な色気を持った村上の前では何ともみすぼらしく、ごっこ遊びに過ぎないような気がしたからだ。
亮平は黙った。
🤍「ふーん?彼女いるんだ?」
💚「彼女っていうわけじゃ…」
この時村上の目の奥の温度が下がった気が、亮平には、した。村上は蛇のような目つきで亮平を見ている。亮平は自身がまるで蛙になったような心持ちがした。
🤍「亮平くんはエッチだね」
💚「そんな…」
🤍「だって、俺に弄られて、興奮してる」
少し前から、ズボンの前を撫でられ、亮平は抵抗することなくそれを受け入れている。
何故だろう、村上に見つめられるとその美しい顔に金縛りに遭ったようになる。
というのも、村上は誰もが息を呑むような美しい容姿をしていて、そのせいで常に有無を言わさぬ迫力に満ちていた。少し冷たいように見えるのは、その彫刻のような美しさと完璧なスタイルを持った彼が、生まれながらにして王者のような風格を備えているからに他ならない。拒絶することを許さない彼の視線や彼の行動は時に亮平を内心、震え上がらせた。
亮平の未発達な、そして若々しく健康な性器は、少しずつその鎌首をもたげ、村上の掌の中で硬度を増していった。恥ずかしさと苦しさで亮平は身悶えした。
💚「先生…」
🤍「ん?直接触って欲しいの?」
💚「ちがっ…」
🤍「変態だなぁ、亮平くんはホントに」
💚「………………」
🤍「じゃあさ、自分で脱いで見せてよ」
💚「えっ」
🤍「俺に見て欲しいんでしょ?ちゃんと見ててあげるから。ね?」
『脱いで』
わざと身体を近づけ、耳元でそう囁く村上の言葉は、まるで魔法の呪文のようだった。いや、絶対的な命令という言い方の方が相応しいかもしれない。何を考えているのか読み取れない氷のような表情から目が離せないまま、亮平はズボンのホックを外してジッパーを下ろした。ウェストに手を掛ける。椅子から立ち上がる。その全ての動作を舐めるように村上に見られている。身体が熱い。何も考えられない。この人には、逆らえない…。
🤍「あはっ。可愛いね」
亮平のことを言ったのか、亮平が晒した未熟な下半身のことを言ったのか、村上は機嫌良く笑った。そのせいで亮平の胸は高鳴る。こんな感覚、この人にしか湧かない。そう思った。
🤍「まだ、剥けてないんだね。大きさは小6にしては立派な方だと思うよ」
一体何のことを言っているのかわからないけれど、亮平は唇を噛んで恥ずかしさに耐えた。村上が長い腕を広げ、おいで、と亮平に言う。亮平はおずおずと村上に近づいた。村上は迷うことなく、亮平をその大きな身体で包み込むと、思いがけず鼻腔をくすぐる強い香水の香りに亮平は頭がくらくらした。
俺はどうなってしまうのだろう…。
…………でも、不思議とイヤじゃない。
それは、村上が、今まで見たどの大人よりも美しく、賢く、そして強いからだと亮平は思った。こんな人になりたい…。いつの間にか亮平の理想を体現した人物が村上真都というこの男になっていたのだった。
🤍「なにを考えてるの?」
耳元で優しく尋ねられ、亮平は答える。
💚「先生のことが好きです」
🤍「クラスの女の子より?」
💚「はい…」
ぎゅ、と村上の腕に力が入り、亮平は愉悦に浸った。しかしその時間はほんの数秒に過ぎず、村上は亮平から離れると、椅子に戻り、今度は腕を組んだ。そして間髪入れず、じゃあさ、ととんでもないことを言い出した。
🤍「証明してよ」
💚「え?」
🤍「俺に触られてると思って、自分のソレ、弄って欲しいな」
何を言ってるんだろう、この人は。
亮平は困り、誤魔化すように情けなく笑ってみせるが、今や村上は真剣な眼差しを亮平に向けている。口元は微笑んでいるが、目は少しも笑っていない。どうやら冗談ではないようだ。
🤍「亮平くん。俺に愛されたいなら、俺への気持ち、示して見せてよ。いつも一人で、どうやってるの?」
💚「したことない…。そんなこと」
思わず言葉が崩れる。
本当だった。
自分で自分の恥ずかしく敏感な部分を亮平は弄んだことなどなかった。性を意識するようになったのは、ごくごく最近のことだった。
村上と出逢ってから、亮平は狂わされたように思う。
もっと子どもでいたかった、もっと無垢なままでいたかった。頭の片隅に翔太のあどけない顔が浮かんだ。
🤍「俺のこと好きなんじゃないの?俺といるとどきどきするでしょ?」
なおも村上は言う。
🤍「俺は亮平くんが好きだよ。亮平くんともっと仲良くなりたいんだよ」
観念したように、亮平の手は自分のシャツを握りしめた。
💚「教えてください先生。俺はどうしたらいいの?」
村上の口角が上がった。
◆◇◆◇
先端がてらてらと濡れている。
村上の二回りも大きな手が、亮平の手に重なっている。後ろから抱きしめられるようにして、亮平は自身を扱き続けた。そこは熱く脈打ち、どちらかの指先が敏感な箇所に触れるたびに、亮平の腰は情けなく動いた。
目の前には机。
開かれた参考書、解きかけの問題、鉛筆とノート。さっきまで勉強していたはずなのに、頭から零れ落ちるようにもう何も考えることが出来ない。亮平は、小さな口を半ば開けて、何度も吐息を漏らした。いくら呼吸をしても胸が酸素で満たされないようなもどかしさ。腰から下の甘い疼きに、大好きな人の抱擁に、これ以上ない快楽を不断に受け続けている。まるで心も体も優しく絡め取られていくようだった。
💚「先生……俺、ヘン。ヘンになっちゃう」
🤍「さっきからビクビクしてる。出そう?」
出る?
何が?
何から?
思う間もなく、ピュッと、屹立の先端から白い液が飛んだかと思うと、とてつもない切迫感が亮平の背中をぞくっと襲って来た。それを射精感だと知るのはこの直後だ。
💚「先生、漏れちゃう」
🤍「いいよ、イキな」
💚「いく?いくって………先生?……ああっ!もうだめぇぇぇ…………っンンンンッ………」
開かれていた参考書とノートが汚れる。
強い快感で、二度三度、放出された液体は、彼の勉強道具を悉く汚した。亮平の目には僅かに涙が浮かぶ。それほどに強力な快感だった。ややもすると、亮平の背中のあたりに硬い感触があった。それが村上のものだと気づくまでに少し時間がかかった。
💚「はぁ、はぁ、はぁ……」
🤍「可愛い。初めて?」
💚「はい……」
振り返ると、唐突に貪るようなキスをされた。
亮平の小さな唇をこじ開けるような強力なキスだった。亮平は首を上げたまま、村上にされるがまま、舌で口内を蹂躙された。激しい水音と熱に、浮かされるようになる。亮平は腰を押し付け、村上の舌の動きに、初めはおずおずと、やがて情熱的に応えた。
💚「先生、先生、先生!!」
いつの間にか本当に泣いていた。
この瞬間、亮平は強烈な恋を自覚した。
同級生とのごっこ遊びみたいな恋愛なんかじゃない。村上は亮平にとって、このひと夏でなくてはならない存在になってしまっていた。
🤍「わかったわかった。落ち着いて…ね?」
むしゃぶりついてくるような亮平の求めが、逆に村上を落ち着かせたようだ。村上は、ぽんぽんと亮平の頭を撫でると、彼を現実へと引き戻した。
🤍「そろそろ翔太くんたち、帰って来そうだよ」
時計は容赦なく時を刻んでいた。家庭教師の終わりの時間が近づいている。両親たちもそろそろ帰って来るだろう。
それはそうと、抱き合った亮平の腹のあたりに、村上の感触が依然残っている。亮平の考えていることが正しければ、村上は今、苦しいのではないかと思った。
💚「先生は?」
言葉の意図をすぐに理解した村上は、妖艶に微笑む。
🤍「亮平くんのココは、まだちょーっと、厳しいかな…」
………こうして冒頭の場面に戻る。
剥き出しのお尻をなぞられ、やがて両手で双丘を掴むと、村上は優しい目をして亮平を見下ろした。頬が赤らむ。何か恥ずかしいことを想像されていることだけは亮平にも伝わったから。
🤍「受験が終わったら、亮平くんの全部、俺にちょうだい?」
💚「いいですよ」
間髪入れずに亮平は応えていた。
今度は触れるだけのキスが瞼に、そして唇に落ちて来ると、くすぐったくて、亮平は思わず笑った。村上は亮平の愛らしさに蕩けるような表情を浮かべていた。
◆◇◆◇
後始末を終え、残りの問題を少し解けば、両親と弟が帰って来た。
村上はまた、何事も無かったようによそゆきの表情に戻って、ひらひらと手を振り帰って行く。それでも玄関口で、ちらと亮平を見た目に少し熱がこもっているように感じて、亮平は嬉しかった。
💚「翔太?」
気づけば、隣で、ぎゅうっと強い力でズボンを掴んでくる翔太が、上目遣いに亮平を見上げている。なんだか泣きそうに見えたのは、亮平の気のせいだろうか。
💙「ただいま…っ!…」
💚「うん。お帰り?」
それだけ言うと、翔太は走って子供部屋へと駆け上がって行った。首を傾げて後から部屋に入ると、翔太のお気に入りの、ぬいぐるみでできたリュックサックから、何かを大事そうに翔太が抱えて亮平に差し出した。
💙「こぇ………」
うるうるとした目で亮平を見上げた翔太は、小さい掌で掬うようにして、紙ナプキンで包まれたそれを差し出した。
💚「何だよ?」
💙「……あのっ、おみやげっ!!」
包みを開くと、中にはお子様ランチについてる小さなプリンがぐちゃぐちゃになって入っていた。
💙「あぅ………」
まさか形がこんなに崩れてしまうとは思っていなかったのだろう、翔太の目からみるみる涙が溢れる。すぐに顔がぐしゃぐしゃになった。
亮平は微笑んで、翔太を優しく抱きしめた。
💚「ありがとね。翔太、すっごく嬉しいよ」
💙「あぁぁん!にいちゃ……」
受け取ったプリンを片手で持って、亮平は泣き止むまで翔太の背中を摩っていた。
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🤍先生に憧れてた💚 ただの憧れから恋心になった感じ この後🤍は弄ぶのか大切にするのか 気になります。 💚には持ち前の知識欲をいかして 偏った性の知識で満たして欲しい。 という偏った私の癖。
続きが見たいです😏😏 とにかくもう可愛いよね2人とも💚💙種類は違う可愛いだけど笑
続きがないなんてみちるに水を与えないのと同じですから。枯れるぞ。 それはそうとプリン持って帰ってぐちゃぐちゃで泣いちゃうショタ翔太が今日も可愛いし、食い荒らされてるだけなのに大人の恋と勘違いして先生に夢中なお兄ちゃんが可哀想可愛い