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第8話
これからの俺たちは
机の上から最後の封筒がなくなる。
部屋には少しだけ静かな時間が流れていた。
青「なんかさぁ。」
ころんが口を開く。
青「10年ってやばくない?」
その言葉にみんなが笑う。
橙「今更!?」
桃「たしかにな笑」
赤「長かったような短かったような。」
黄「本当に色んなことがありましたね。」
10年。
たった二文字なのに、
そこには数え切れないほどの思い出が詰まっていた。
楽しかった日。
嬉しかった日。
苦しかった日。
悔しかった日。
何度も壁にぶつかった。
何度も立ち止まった。
それでもここまで歩いてきた。
6人で。
そしてリスナーのみんなと。
紫「でもさ。」
ななもりは静かに笑う。
紫「ここまで来れたのって、本当にみんなのおかげだよね。」
みんなが頷く。
赤「それは間違いない。」
黄「みんながいなかったら、今の僕たちはいません。」
橙「ほんまにな。」
青「感謝しかないよね。」
桃「10年って普通にすごいしな。」
少しだけ静かな時間が流れる。
赤「でもまだ終わりじゃないよね。」
その言葉に全員が顔を上げる。
赤「だってさ。
俺たちまだやりたいこといっぱいあるじゃん。」
青「たしかに。」
橙「まだまだ終わらんな。」
桃「やりたいこと多すぎるわ笑」
橙「20周年も行こ。」
桃「そーだな笑」
黄「見たい景色もまだありますしね。」
紫「そうだね。」
ななもりが優しく笑う。
紫「まだまだ終わってられないね。」
紫「だからこれから先も進もう。」
部屋に穏やかな空気が流れる。
そして。
配信画面にはコメントが流れ続けていた。
『10周年おめでとう』
『出会えてよかった』
『ありがとう』
『大好き』
『これからも応援します』
6人はそのコメントを見つめる。
誰も何も言わない。
だけど全員が同じことを思っていた。
――ここまで来られてよかった。
――出会えてよかった。
配信の秒数はどんどん増えていく。
配信は終盤へと差しかかっていた。
彼らはまだ知らないだろう。
この後届く、
たくさんの手紙の存在を。
コメント
1件
おお、10年って言葉だけで胸がじんわり熱くなったよ。それぞれが思い出をかみしめながらも「まだまだ終われない」って顔を上げる空気が、すごくリアルで……みんなの関係性がしみじみ伝わってきた。ラストの「たくさんの手紙の存在」で、また新たな物語が始まる予感もして、続きが気になるエピソードだった!