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 なにせ道楽が好きな性格故、後見人となり早々と引退をし趣味の世界で生きているのだ。女も王妃だけと言うお堅い方で1人息子が18で成人したのを機に本当に譲位なさり奥方と仲睦まじく平穏に暮らしている。


 そんな両親を誇りに思い16で結婚した王妃レオノールを大事にし国を治めているのがハジェス国王である。



「ジュリアスさま。王宮へ着きました。珱月さまのことは、どうしますか?」



「帰国の報告をするから悪いが婚約者殿を屋敷へ連れて行ってロイに預けてきてくれるか?」



「判りました、お任せを。」



「頼む。」



 王宮前で車を降りて部下に少女を託して国王の元に向かった。


 品のある廊下を抜けて執務室に入る。



「ハジェス国王。親衛隊長・ジュリアスただいま帰国致しました。」



「ジュリアスッ!!」



 可愛らしい笑顔を向けて抱き付いてくる。



  

ソレは、そっと降り積もる・・・。

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