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*.꒰ঌ𝕐𝕦𝕚𝕜𝕒໒꒱.*
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#オリジナルストーリー
苹果🍎
19
『それじゃあ行ってくるからね』
母さんは明るく言って家を出た。
「うん、気を付けていってらっしゃい」
俺は父さんを知らない。
俺が生まれる前に信号無視のトラックに轢かれたらしい。
「…母さんも無理してへんとええけど」
トテトテと小さな足音が聞こえてくる。
「お、叶汰起きた?」
「うん」
俺と12歳離れた小1の弟、「叶汰」
ほとんど喋らないが、とても可愛い弟だ。
叶汰は2歳の頃から体が弱い為、毎日の体調チェックは必須。
「今日の調子はどうや?」
「だいじょうぶ」
「そうか、ほなよかった」
(昨日苦しそうやったから心配やったけど大丈夫そうやな。)
今日は叶汰も俺も学校。
「…食べへんの?」
「たべたくない」
「でも食べへんと学校でお腹空くで?」
「………」
2歳の頃から食べる事に抵抗がある叶汰。
食べた時に一度吐いてしまったことがあり、それ以来ずっと吐くのが怖くて食べられない状態が続いている。
正直少し困るのだが…
「ね、少しずつでええから」
「こわいもん…」
「…飛行機が叶汰の口に向かって飛んでるy」
「いや。」
「だめか。」
(こうなったら)
「最終手段や」
「…?」
「次は〜叶汰駅〜叶汰駅です」
「朝ごはんの電車が参ります」
「!」
パクッ
「よしっ上手」
「…うぅ…」
「よしよし、偉かったな。」
(よかった…一口でも食べてくれた…)
「んじゃ学校行くか。」
「いきたない…」
「なんでぇ」
「なにもおもしろくない」
「みんな仲間外れにするだけやもん」
「…は?」
たった今衝撃の事実が発覚した。
…え、学校で仲間外れされとんの?は?
先生はなにもせぇへんのか?
見てるだけなんか?
「…おかしいやろ」
「え、なにが?」
「先生に言わへんの?」
「…言いたない。先生もきっとなにもしてくれへん。」
言わないとわからへん。でも叶汰は気持ちを伝えるのが下手くそで苦手だ。
俺から言うべきか…?
それは怒られるかな…
「…叶汰はどうしたいん?」
「………僕は………」
「僕は学校に行きたくない。」
「それだけや。」
「学校に行ったって僕の居場所がなくなるだけ。」
「だったら行かないほうが全然ええ。」
「……………」
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