最愛なる宿敵へ
日本家が寝静まった夜
本来、アメリカ合衆国現地なら
生命の活動を始めている時間。
時差のせいか、この時間に眠るのは慣れず、
いつもの様に浅い浅い眠りについていた。
─────── ギ シ ッ .
🇺🇸「……、ん…?」
ギシッ
ペタッ
ミシッ
日本の伝統的な古民家。
床に敷かれた板版は
まるでそこで何かが移動している。
ということを家全体に知らせるように
ミシッ、ギシッと自らを唸らせている
そして、正反対のように
アメリカは自らの喉まで出かける声を
押し殺していた。
🇺🇸(wait wait wait wait !!!!!)
(何かいる。なにかなにかなにか!!)
(待ってくれオレは怖いのは無理だ)
(ゴーストと鉢合うくらいだったら銃持った敵に生身で突っ込む方がマシだ……!!)
(…じゃぱんんん……っhelp !! )
願い虚しく、
その音は着実に部屋へと近づいてくる
しかし、幽霊だった方が……
まだ、良かったのかも知れない
幽霊だったなら
このすぐ後に見る光景がまた違ったのだろう
「……ホウ…」
「随分ト夜更カシヲシテイル者ガ居ルヨウダ」
🇺🇸「…………」
(この声……聞いた事ある、か…?)
(というか、人間…………、?)
(生きてる?)
「マァ、イイ」
そう言うと、声は
アメリカのいる部屋の襖の前で止まった。
周りは暗い。
姿もない。
普通はどこにいるかなんて分からない……
しかし、確かにそこにいる。
なぜなら、そこで気配が止まったから。
それを感じ取ってしまったのだから。
🇺🇸(部屋の前で止まった……)
(入ってくるのか……?!)
(生きてる者なら、オレなら何とかなるか?)
悶々とこの状況の打破の捌け口を探る
スっ______ .
残酷なことに、
襖はもう待たない。とでも言うかのように
暗闇の中独りでに動いた。
「…………」
「随分ト、マシナ顔ニナッテイルナァ?」
「 米帝 」
🇺🇸「…………!!?」
🇺🇸「…………」
(今、この枕元に立つ気配はなんと言った?)
(……オレをなんと呼んだ……、?)
「起キテイタノハ計算違イダガ……」
「寝タフリヲスルトハ…」
「1度倒シタカラト、ナメラレテル様ダナ?」
寝たフリというのもバレている。
枕元に立たれて逃げることも出来ない。
「起キテイルダロウ。米帝」
「立テ。」
声がそう言った瞬間。
部屋全体に息が詰まるほど
強く、圧のかかった殺気が充満する
こうなってしまえば、
起きる以外選択肢がなかった。
🇺🇸「…………」
オレは黙って立ち上がり
上から〝睨みつけないように〟見下ろした
「ソノ 溶 ケタ口 ハドウシタ?」
「トテモ似合ッテイルジャナイカ」
そういい、心からの皮肉を含んで笑い、
オレの溶けた口を触った
🇺🇸「……久しぶりだな」
「……オマエからしたら昨日ぶりか?」
「 日帝 」
その頃━━━━
北の奥。
雪が降り積もる真っ暗な山奥に差していた
冷たい淡い青の光が
紅く染まった。
🇷🇺「なぜ現国が存在する世界に旧国がいる?」
「オマエはクソ親父と地の真下で眠っているんじゃなかったか?」
「アジアの狂犬さんよ」
「物凄ク、アカラサマナ挑発ダネ」
「社会主義国ノオ仲間ヲザックリイカレテ…」
「憤慨シテ、理性ヲ忘レソウナ自ラヲ」
「ソノゴミノ様ナ挑発デ止メテルノカナ? 」
「ソ連ノ息子クン。」
🇷🇺「……クソが。」
ロシアの腕の中には背中をざっくりと斬られ
ぐったりとした中国が
抱き締められていた
「真ッ赤ナ身体ガモッット紅クナッテ… 」
「マルデ、僕ノ国旗の火ノ丸ミタイダネェ」
🇷🇺「……いい加減にしろ…」
「そのご自慢の頭で考えてから発言をしろ」
「これ以上、コイツをその面で傷つけるな」
「次何か言ってみろ。」
「ぶち殺してやる。」
「オオ、怖イナァ」
「別ニ、僕サァ、君達ヲ殺シタインジャナインダヨネ」
「チョーット邪魔ダカラ」
「早々ニ負ケテ貰オウト思ッテ。」
「ダカラサァ、」
🇷🇺「…………っ」
「後ハ自分達デ頑張ッテ生キテネ〜」
🇨🇳「……ロシア、!!……、ひだ、り…ッ……」
🇷🇺「!!!」
「ぁ”」
「……フゥ、仕事オワリ。」
「タシカ、殺シチャダメナンダヨネ」
「チュウゴクノ機械デ…………」
「ア、コレカナ」
「チャクシンッテヤツ?」
「ア〜、僕、優シイ〜」
「帰リハ飛バソウカナ。」
「自作ジエツト 」
コメント
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続き待ってます!
ロシアたちの元には空?かな?いたのは