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肺が触れれるほど近く、らっだあと同じベットの上で、
俺は…悪夢を見ていた
こいつキモッw
辛い
まじどっかいけよw
なんで…
お前なんかさっさと死ねばいいのに
………
気づくと俺はベットから落ちていて、俺の荒くなった呼吸を前に心底心配したような顔でらっだあがこっちを見ていた
「ぺんちゃん!」
「ゲホッゲホッ…ハァッ…ゲホッ」
「落ち着いて、ゆっくり深呼吸して…」
らっだあの言う通り、ゆっくり深呼吸をする、
「スゥ…ハァ…ゲホッ…スゥ…ハァ」
らっだあは水を取ってきて、背中をさすってくれた
「大丈夫、大丈夫」
子供をあやすようにそう言った
俺は差し出された水を飲んだ、幾文か心が落ち着き、
らっだあを夜中に起こしてしまったことに罪悪感がわいてきた、
「どうしたの?」
気づくと俺は涙が溢れていて、らっだあに夜中に起こしてしまったことがとても申し訳ないと伝えた
「また見捨てられるんじゃないかって…俺…」
「…そんなことしない、大丈夫。」
らっだあと俺はまた同じベットで寝た、らっだあは
俺の手を握って離そうとしなかった。
ある日のことだった、放課後の 学校の屋上、空の下、
フェンスの向こう側に誰かがいた、 黄色い瞳、風になびく髪、青白い空とはまさに正反対だった彼は、少し俺を見て驚きつつ、ゆっくりフェンスから手を離そうとしていた
「まって!!!」
フェンスの向かい側の手を掴み、こちら側に手繰り寄せた、彼の体をどうにかこちら側に戻すことができた
「…なんで」
長い沈黙の後、彼はそう言った、
彼は死にたかった、この世界がどうも信じられなくなったそうだった。
「ずぅっといじめられてきて…家にも居場所はなくて…」
「もう、終わりにしたかったんだ」
今日できたばっかりであろう青痣と、手首近くの絆創膏が、全てを物語っていた
「俺と一緒に逃げよう…」
そう言って、君の手を引いた
「…もう二度と」
「離さない…」
「ん…」
朝…カーテンが開いている ということは、ぺいんとが先に起きたんだな
キッチンから、蛇口をひねる音、朝ごはんの匂いがする
「おはよ…」
「ん、おはよ」
ぺいんとは包帯が巻かれた右手で器用にみそ汁を作っている
「いただきます」
そう言って、ご飯を食べ始めた。
「今日割と美味しくできたんじゃない…!?」
様子を伺うような顔でこちらを見てきた
「いつも美味しいけど、今日は特別美味しいよ」
「マジ!?」
そんなありきたりな褒め言葉でも、ぺいんとは 嬉しそうに笑っている。
あぁ…美しいな…
「らっ…あ?」
「らっだあ!!!」
「ん?ああ何?」
「いや、ずっとこっち見てくるから何かあったのかと…」
「いや…べ〜つ〜に〜」
「なんだよそれw」
時計を見て時刻を確認する、
「ごちそうさま」
席をたって、シンクに食器を持っていく、制服に着替えて、カバンを持ち、玄関に向かう
「じゃあ、行ってくる」
「あぁ、いってらっしゃーい」
ぺいんとが手を振っている。
ドアを閉めて、俺は学校に向かって歩きだす、
…本当は、ぺいんとのいじめを野放しにした学校が
忌々しくてたまらない、でも…
今俺は高校3年生、今更転校することはできない…
…それに………