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14 国際会館・小会議室
晴馬と、大路・佐近・遊部がテーブル越しに向き合って座っている。
大路「本日の会合内容を踏まえ、経済界を支える我ら三名は今後、晴馬さまと善界家の方針に従って動きます」
遊部「都市伝説だと思っていたフィクサー家と繋がれて、とても光栄です! これからもどうぞよろしくお願いいたします!」
佐近「そろそろお開きにしましょう。晴馬さまはご多忙だと思いますので」
晴馬、席を立つ。重鎮三人は見送りをしようと立ち上がるが、晴馬はそれを止める。
晴馬「見送りは必要ない」
晴馬、部屋の入口扉の前まで行ってから、振り返る。
晴馬「お前たちには期待している。この国を繁栄させるため、ともに頑張ろう」
三人、晴馬を崇拝するように目を輝かせて、大きく返事をする。
大路・佐近・遊部「はい!」
15 国際会館・廊下
晴馬、小会議室を出て、廊下を歩いていく。
勇健「あれ〜、優佳の婿じゃん!」
晴馬、不快そうに足を止める。
勇健が田村・小沢とともに晴馬に近づいてくる。
勇健「なあ、たまには挨拶こいよ。いや、貴崎家のお荷物に来られても意味ないか。あっはっは!」
勇健、露悪的な態度。
晴馬「どうでもいい木っ端にかまってやれるほど、暇じゃないんだ」
晴馬に言い返された勇健、田村たちに向かって「こいつ頭イカれてるわ」というジェスチャーをする。
晴馬、勇健を見て、モノローグ。
晴馬M「貴崎勇健。あまりにも無能で、貴崎の家を追い出された優佳の兄。貴崎のコネを使って、木下建設の役員に無理やり入り込んだ」
勇健「お前も今日の東京経営者会議に来たのか?」
晴馬「東京経営者会議?」
勇健「なんだ、違うのか。ま、確かにお前みたいな無能が参加できる会じゃないわな」
晴馬、無言で勇健をにらむ。
勇健「そんな顔すんな。教えてやるよ。ここ最近、優佳の会社は都心の一等地に、新しい巨大な商業エリアを生み出す開発プロジェクトに力を入れているだろ? 今日はその主要な関係者たちが一堂に会する、大規模な会議が開かれるんだよ」
晴馬、納得したようにつぶやく。
晴馬「優佳主催の会合というのは、それか……」
勇健「俺は今回の開発プロジェクトにも関わってて、かなり貢献してるんだよね~。つ、ま、り〜、お前みたいなゴミとは違う、えら~い人間ってこと!」
田村「噂は聞いていますよ。あなたは優佳社長の顔に泥を塗る、使い物にならないゴミ婿だと。この会議は、権力のある人間しか足を踏み入れられない場所。あなたみたいな低能がいていい場所ではありません」
勇健「バカは自分のことを客観視できないからねぇ。場違いなことにも気づいてないんでしょう!」
勇健たち、声を上げて嘲笑する。
晴馬、勇健たちを順番に見ていく。
晴馬M「木下建設……須賀工業……山畑流通……。三人とも善界家が投資して、操作している企業の連中。相手にする価値はない」
晴馬、勇健たちを無視して、出口に向かおうとする。
勇健、晴馬の肩をつかむ。
勇健「おい……。何、無視してんの? 身の程をわきまえろよ」
晴馬「身の程をわきまえているから、自分よりも格下を無視したんだが?」
勇健「おっほほ、強気だね〜。……俺は木下建設の役員だ。舐めんじゃねえぞ」
勇健、パンパンと手を叩く。
勇健「おい!」
小鳥遊「お呼びでしょうか!」
勇健の呼びかけに応じ、警備長の小鳥遊と警備員の南が、晴馬たちのもとへやってくる。勇健、晴馬の耳元で囁く。
勇健「今日は各業界の重役が集まってるからさぁ〜。うちからも警備員を出してるんだよねぇ。みんな、俺の言いなりの警備員だ」
勇健、小鳥遊に向けて、大げさに言う。
勇健「警備長! こいつが私に暴言を吐いてきた! こいつを拘束して、この建物から即刻追い出せ!」
小鳥遊「承知しました! おい、あの男を拘束しろ!」
南「はい!」
晴馬、南に拘束され、床に両膝をつく。
小鳥遊が晴馬の正面まで回ってくる。
小鳥遊「こんな場所まで不審者が入り込むなんてな。さて、どんな顔してるのか見てやろう――」
小鳥遊、はっと目を見開いて愕然とする。
コメント
1件
第9話読み終えたよ〜!😭💕 勇健のクソデカ上から目線ムカつくわ〜!でも晴馬くんが「格下を無視した」って言い返すとこ、ちょっとスッキリした🥺✨ 最後の小鳥遊が愕然とするとこ、続きめっちゃ気になる!晴馬くんの正体バレるのかな?次回もすぐ読みたい!🔥 #波摘さんの作品
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