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#異能力バトル
名無の男2
207
47
#裏社会
中森 始
12
#児童向け小説風
layRa
240
ソラは夜闇を走り抜ける。工場エリアで能力犯罪者の反応が出たらしい。深夜2時過ぎ…スカイもリュウもアイリもさすがに寝ている時間に、ソラは1人で街を守ろうとしている。寝不足なんて当たり前で、身体がそれに慣れていた。
工場エリアには、既にロードの部隊班が犯罪者を包囲していた。
「すまない。出遅れた。」
「イレイス殿!ヤツを完全に包囲しました!」
中央にはダイナマイトを腕に巻き付けた男が部隊を睨みつけていた。
「ボマーか。」
「ガキが相手とは。この俺も舐められたもんだな!」
ボマーはソラを見て鼻で笑う。
「俺の爆撃があれば、この街なんて一発で吹き飛ばせるんだぜ?」
腕の爆弾がジリジリと点火していく。ヤツは本気だ。だが、ソラは悩まなかった。足が誰よりも早く動いた。気が付けばボマーの懐に入り込んでいた。
「なに?!」
「イレイス…!」
添加していた火も、腕に巻きついた爆弾も、男から溢れるボマーのオーラも全て消し去った。
「やれ!」
その一言に部隊は一斉に動きだし男を拘束する。
「これでお前は終わりだ。」
「そうかい…だけどな、俺の能力はただ爆発させるだけじゃねぇ。仕掛けるも出来る。」
「仕掛ける。まさか、お前。」
「あぁ!この街中に爆弾を仕掛けた。それも複数箇所にな!しかも、全て同じ時間に爆発する!20時間後にこの街は全部吹き飛ぶだろうよ!」
男は挑発している。今夜22時にはこの街が破壊されるらしい。男はロードに連行された…。爆弾がどこにあるのか分からない以上、ソラは行動できなかった。ロードに報告すると、捜査班を街中に派遣させるらしい。ロードの捜査班は自らの素性がバレぬよう行動するがもしスカイたちヒーロー部にバレたら、ソラがエージェントとして活動していることもバレる。ソラの頭の中には焦りと不安が渦巻いていた。
朝だ。空は不安で一睡もできずにいた。鏡を見ると、青白い顔の自分がいた。スカイに心配される。長い説教を聞かされる。それたけは何とか避けたかった。ソラは冷蔵庫にしまってある栄養剤を飲む。応急処置程度だが少しはマシだろう。
「ソラー?起きてるー?」
来た。来てしまった。扉を開けたら怒られるのは確定していた。
「あ。カギしてない…ソラ、朝ごはん作りに来たよ…顔色悪くない?大丈夫?」
スカイの反応は思っていたのとは違い、意外と優しい反応だった。
「寝た?もしかして、夜更かしした?」
「ちょっとだけ…」
「ちょっとじゃないでしょ!その顔は!」
スカイは呆れていた。
「はぁ…。ほら、朝ごはん食べて。」
簡単なトーストだった。それでも、ソラには十分だった。
「美味しい?そっか…良かった。洗面台借りるねー。」
スカイは身支度を整えている。ソラはブレザーに着替え学校に行けるようにしていた。
「あ、ネクタイズレてる。」
スカイはネクタイを直してくれた。これは、いつもの事だった。スカイも別に気にしていない、これが2人にとっての当たり前だったのだから。
「よし!行こ!」
2人は学校へ向かう。
通学路には、リュウとアイリの姿があった。
「おはよう、2人とも。」
「あ!先輩たちおはよう!あのね、リュウ先輩、朝からずっと険しい顔してるんだよ?」
「ん、あぁ。すまない…。今朝こんなメールが来たんだ。ヒーロー部と連携しているヒーロー協定からだ。」
メールを見ると街に爆弾が仕掛けられているというメールと不審人物が爆弾の付近に現れるというものだ。
「不審人物はヒーロー協定が調べるらしい。俺たちの任務は爆弾解除。少しでも早く解除するため、昼休みから授業を抜け出す。」
「サボりってこと!?やった…!」
喜ぶアイリの頭をリュウはこつんと拳を当てた。
「サボりじゃないぞ。…エリアは4つ。昼休みに部室集合だ。」
授業を受けている。寝不足か少し意思が飛びそうになる。隣で授業を聞いていたリュウがメモを渡す。「飯食ったか?」なんでもない素朴な疑問だった。それでも部長として仲間として心配している。ソラは頷いて返したが、リュウはまだ疑っている。ソラは気がつけば机に突っ伏して寝ていた。
「ソラ、起きな?」
「おい、起きろ。」
ソラは寝ぼけた様子で目を開ける。まだ眠いらしい。
「やっぱり寝てないでしょ。」
「今日の作戦は俺たちだけにするか?」
ソラは首を振った、起きれるから。と言いたげな目だ。
「ソラは休む!」
スカイたちはソラを部室に連れて行き、 スカイはソラを部室のソファに寝かせた。
「起きたら参加する…から。」
「寝てろ。」
「ソラ先輩、寝不足?」
スカイは呆れた様子で頷いた。
「作戦会議だ。」
「で、爆弾はどこにあるんですか?」
リュウはホワイトボードに地図を張りマーカーで印をつけた。商店街、ビル群、工場地帯、学校の裏手…。全てが対角線上に位置している。
リュウはそれぞれに配置を決めた。アイリが商店街、スカイがビル群、リュウが工場地帯、残りの学校は…。
「ソラ、やれるな?」
「んぁ?…がんばる」
眠そうにしている。スカイたちな不安になっていた。
「それとだ、協定からあった不審人物を見付けたら深入りしないことだ。何かあったら危険だからな。それと、爆弾解除方法についてはマニュアルが届いている。それを参考にしてくれだそうだ。」
「リュウ先輩、そんな器用なこと出来ます?」
「迷ったらぶっ壊すだけだろ?」
「そういうことじゃ…。」
部長の脳筋ぶりにはスカイもアイリも困惑している。
「と、とにかく!爆弾解除!行きましょ!!通話はスマホでいいですか?」
「あぁ、構わない。」
リュウとアイリは配置場所へ向かう。スカイはソラを心配そうに見つめ手をにぎる。
「行ってくるからね。さっさと、爆弾解除してよね。」
スカイはそう言ってビル群へ跳んでいく。
誰もいなくなった部室で目を覚まし学校裏へ向かう。エージェントとしてのミッションスタートだ。
校舎裏にはロードの捜査班が爆弾を解除しようと試みていた。
「チッ、どうすんだよコレッ!」
捜査班リーダーのエージェント:パワーは爆弾解除に苦戦していた。
「そんな、闇雲にやっては意味が無い。」
「イレイス?! 学生ごっこは楽しいか?」
「今は関係ないだろう。貸せ、解除は俺がやる。」
パワーはイレイスの一つ上のランクだが、知能ではイレイスや他のエージェント、下級戦闘員にすら劣る。そんな彼が捜査班のリーダーを任されているのはおかしな話だ。
ソラは爆弾解除に集中する。慣れた手つきだ。ロックを素早く解除し、残り時間が9時間後とまだ余裕がある。スカイやリュウたちの手伝いにもいけそうだ。
「チッ、クソガキが…調子乗ってんだろ。」
「乗ってない。困ってたら助けるのは当たり前だろ?」
「あー、シラケる…撤収だ。」
捜査班を引き連れパワーは撤退した。
ビル群のスカイはというと…。
ビル群の屋上、風に煽られ少し手がかじかむ。
「手袋持ってくればよかったな…。」
マニュアルを見ながら爆弾を解除していく。
「よし…このロックを外せば…っ!よし!!終わったー…」
残り時間が7時間と初めての割には早かった。
スカイがグループチャットを確認すると、ソラから一通来ていた。
「終わったんだ…ソラ早い。」
商店街のアイリは…。
「人多いけど…でも、できる。大丈夫。」
マニュアルを確認しながらゆっくり着実に解除していく。手つきは粗かったが確実にロックを1つずつ外していく。
「これで…大丈夫っと!」
爆弾のタイマーが止まる。残り時間が7時間、スカイと同タイミングに止めたらしい。グループチャットを確認すると、ソラから既に連絡が来ていた。
「先輩はっや…!」
工場地帯のリュウ…。
「んだよこれ…どうすんだよ…!」
リュウの目の前には、今までの比にならない巨大な爆弾が仕掛けられていた。リュウ1人では解除なんてできない。リュウは迷っている内にどんどん時間は無くなっていく。グループチャットに連絡をし、ソラたちが来るまでできることをした。
ソラたちが到着するまで1時間。
「ごめん!遅れた!」
「先輩…これ、」
「あぁ。今までにないくらい大きな爆弾だ。マニュアルにも載ってない。」
ソラは無言で前に出た。
「ち、ちょ!ソラ!?」
無言で作業に取り掛かるソラを3人は呆然と見ていた。
「何してる!外側のパーツを外して中にあるコアパーツを破壊すればこの爆弾は止まる!…みんな、手伝って欲しい。」
「分かった!」
「先輩らしくない…で、でも!」
「信じるぜ!相棒!」
4人掛りで爆弾を解除する。外側のパーツを外し、中のロックをマニュアルを派生させたやり方でロックを外していく。
「これが…コアパーツ…。」
残り時間は1分も無い。早く壊さなければ。
「リュウ、あとは頼むぞ。」
「おう!任せとけ!」
波動を溜める。
「ぶっ壊れろ!!!!」
一撃でコアパーツを破壊し爆弾の機能を停止させた。残り時間30秒。少し作業に迷いが出たら、リュウがソラたちを呼ばなければ、もしかしたら終わっていたかもしれなかった。
「…ねぇ、ソラ。あの爆弾解除の技術。どこで…」
「え?…いや、前に見たスパイ映画で爆弾解除シーンを見てそれで…」
「それで??? 無理あるだろ。」
苦しい言い訳だ。エージェントであることを話すなんて、もしかすればスカイたちを危険に晒す…。ソラはそれを恐れていた。
「まぁまぁ!ソラ先輩のおかげで解除できたんだし!何でもいいじゃないですか!」
「それもそうだな!」
4人が帰ろうとした途端、リュウのスマホがなった。
「ん?ヒーロー協定から?…不審人物の情報!?部室に戻るぞ!」
夜も遅い時間…部室に4人は集まった。
「不審人物について新しい情報だ。ヤツらは極秘監視機関ロードの戦闘員らしい。」
ソラの顔つきが変わった。
「極秘監視機関…???」
「あぁ、能力者を監視し犯罪があれば捕まえる。要は公安と同じ役割らしいな。」
そんな生ぬるいものでは無いとソラは知っていた。
「じゃあ味方ってこと?」
アイリの質問にリュウは首を振った。
「どうかな。ただでも…穏やかな組織では無さそうだ。ヒーロー協定からも警告として書類が来ている。後ほど読んでおくように。…今日はもう遅いから解散とする! 」
リュウは書類を置いて部室を出た。
「怖いですね…。」
「ソラ?」
ソラは震えていた。恐怖。不安。緊張。全ての感情がソラを襲った。もう言い逃れできないかもしれない、スカイたちがいつ処分対象になってもおかしくない。
震えるソラの手をスカイは優しく握った。
「怖いよね…大丈夫。私達がついてるから。」
「…っ。ごめん、少し疲れてるかも…。今日はもう帰ろう。」
呆気なく振り払われスカイは少し驚いた。
「え、あうん!帰ろ。アイリも帰るよ!」
「はーい!」
3人は自宅へ帰ることにした。
コメント
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第3話、めっちゃ熱かった…!!🔥 夜中に一人で街を守ってるソラ、かっこよすぎて泣ける。しかもネクタイ直すスカイの優しさにキュンときたよ〜〜💕 でも爆弾解除の技術を映画ごまかしで通そうとするソラ、エージェントの秘密抱えて苦しそうで胸が苦しい……😢 最後の震えと手を振り払うシーン、切なすぎてグッときた。続きがもう気になってしゃーない!!🥺💦