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えーっと‥天才かな?
第4話図書室
紬達と戎光寺に向かう準備をしていた
でも何故かそこで自分の知識のなさがなんだか悔しくて、私は今日学校の図書室に来ていた
紬に追いつきたい
春ちゃん達のこと中途半端で知りたくなかった
だから普段は慣れない図書室の静かな雰囲気に耐えている
「えっと、歴史書の棚は…」
普段来ないので、置いてある場所もわからない
(うーん…、誰か知ってる人いないかな…)
紬に頼るのはなんか嫌だ
自分の手で調べたい
…って、場所しらないなら調べるも何もないんだけど
ドンッ
「わっ!」
本の柄ばかり見ていたから、横にいた人に気づかなかった
ぶつかったのは、私より数十センチも大きい男の子だった
〔いって…、〕
〔なんだよ〕
びっくりしたからなのか、私はその人をまじまじと見つめていた
「あっ、ごめんなさい…」
「本の柄ばかり見ていて、気付きませんでした…」
上級生かもと思い、丁寧に謝る
〔あーいや、大丈夫だよ〕
頭を掻きながら言ってくる
なんだこいつと思いつつも、本探しに戻る
すると、隣にまだ先ほどの人がいる
まだ何か用なのか、と問おうとしたとき、彼も私と同じ歴史書付近で何かを探している
「え、貴方も歴史書を探してるの?」
〔え、うん〕
〔それがどうかした?〕
驚いた、そんななりにみえなかったから
「えっ、じゃあじゃあ!この本ってどこにあるかわかる…?」
上級生かもなんて迷いは消え失せ、タメで話してしまう
〔あー、それはここだよ〕
〔あんた意外だね、歴史書なんて〕
「貴方こそ、意外すぎる」
「……」〔………〕
「ふはっ、w」〔はは、っw〕
思わず、2人で吹き出してしまった
〔あんた名前は?〕
「私は杏菜、貴方は?」
〔俺は小鳥遊.光希(たかなし.みつき)〕
小鳥遊…かっこよ
と、心の中で反応
〔杏菜だな、よろしく〕
「こちらこそ、光希」
「……え、光希何年生…?」
〔俺は2年だ〕
「………」
「すみませんでしたぁぁあっ…!」
図書室で大きな声を出したからか、周りに注目視されてしまった
(やってしまった…、)
と私も呆れ顔
〔と、とにかく、ここでよ〕
と、手を引いてくれる
さすが上級生
手慣れてますね
〔で?さっきの反応杏菜は1年か〕
「ソウデス」
図書室から少し離れた放課後の教室で話す
私はカタコトで喋ってしまう
仕方ない、私は同級としか話したことないんだ
〔別にそんな畏まらなくていいよ〕
〔さっきみたいに、タメで話して?〕
と、爽やかに言う
先輩だからか、なんなのか
とてもキラキラと見えた
〔………〕
〔っあぁ〜…!〕
〔やっぱ俺にはこういうキャラ似合わんて〜…!〕
(へ??)
先程まで見えていた輝きの微塵もない様子から、声も出ない
「えっと…ぉ?」
〔ぁっ、ああ…っ、ごめんね、っ!?〕
おどおどと話す先輩はなんだかちょっと小動物感が溢れてる
とても先輩だとは思えない
私は先輩から事情を聞いた
つまり、だ
先輩は人前ではキラキラとかっこよく、爽やかに話せる
でも、人目から外れるとおどおどとなってしまう
よく周りに友達や女子生徒がいるらしいので、気が引けないらしい
めっちゃ意外なのは事実
それに加え、その顔で爽やかにしていたらモテるのも当たり前だと思うと、突っ込みたくなる
でも、上級生なのでぐっと堪える
〔あ、そういえば杏菜はどうして歴史書棚に?〕
「えっ、?」
聞かれると思ってなくて、驚く
「えっ、とぉ〜…」
夕陽が差し込む紅い教室に静かな沈黙だけが流れる
何も言えなくて、言っていいのかわからなくて
〔…言いたくないんやったら、ええよ〕
〔普通に気になっただけやから〕
〔だって杏菜、勉強とか好きなタイプじゃないやろ?〕
と、にやっと笑う
「よくわかってるねー、w」
「あ、よかったら勉強教えてよ!」
「私歴史とかわかんなくてさ」
私情の問題ではあるが、正直歴史書を読んでも理解できるかの問題が残る
覚えるだけじゃなく、ちゃんと理解したいと思ったから
〔あー、いいけど、?〕
と、なんだか照れくさそう
「やった!じゃあ、ここなんだけど__」
次々に質問していく
というか、それだけ質問が自分にあったことに対して少し驚きだ
それに素早く答えてくれる光希もすごい
そのまま、最終下校時刻まで2人で教室に居残りしていた
「あっ、!?もうこんな時間!」
〔やばっ、早く帰るで!〕
「うん…!」
2人で廊下ダッシュ
静かな廊下、誰もいない教室
響くのは私達の笑い声だけだった
第5話出発
チュンチュンチュン__
朝
寝相が悪く、布団が乱れて起きる
「っ、やっばぁ!」
今日は戒光寺に行く日
集合時間は残り5分後
髪を整え、服を着替える
キッチンに出て、昨日の夜ご飯の残りを温める
「ほんとっ、なんで寝坊するかな私…っ!」
自分に喝
すぐ横からレンジのピーという音と共に急いで机に向かう
「いただきますっ」
味わう間もおしんで、無我夢中に食べる
ピンポーン
「ふぁいっ、ひょっと、まって!w」
(はいっ、ちょっと、まって!w)
頬張りながらも、玄関に向かう
「い、いらっしゃ〜い…w」
玄関の外でむすっとした顔で待ち受けていた、紬
{ちょっと、なんでまだご飯食べてるの!?}
{どうせ寝坊したんでしょうけど、}
「はい、そのとおりでございます…」
と深々とお辞儀
仕方ないよね、起きられなかったんだから
……うん、
{春っち達は何してんの?}
{私、あんのこと起こしてね!って前々から言ってたのに…}
「え、春ちゃん達まだ寝てるよ?」
玄関先で沈黙が流れる
「やっべぇ!」
{早く起こして!w}
口に入っていたご飯を飲み込み、春ちゃん達が寝ている部屋に入る
春ちゃん達には、うちの空き部屋に住んでもらっている
でも、これ以上増えたら入らなくなってしまいそうなのが問題点である
ちなみに、親は朝早くに仕事に行っているので、私自身もそうそう会えない
「ほーら!春ちゃん、敬ちゃん!」
「おーきて、!」
2人の体を揺する
『ん…、天寧…』
「え、それだれ…、?」
春ちゃんから天寧(あまね)という知らない名前が聞こえた
歴史書にも書かれていなかった
知らない誰かが、春ちゃんの記憶の中にいる
なんだかもやもやとした気持ちを置き去りに、2人を無理やり起こす
「…ほらっ!早く起きないと置いてくよ!?」
ちょっぴり怒って
『わっ、ごめんごめん!』
『おきた!起きたから置いてかないで!?』
『ほら、山南さんも…!』
〈ん、ぁあ…〉
〈置いてかないd…💤〉
「こらー!二度寝しないのっ!」
毎朝静かな部屋の中、4人の騒がしくも楽しい声が響く
{ほら!早く出よ!}
待ってくれていた紬が声をかける
「だね!待たせてごめんね、紬」
{いーの!w}
玄関に向かって歩く
「さっ、しゅっぱーt」
玄関先を出た瞬間、思わぬ人と出会った
〔あれ、杏菜?〕
今は爽やかな光希だった
{…えっ、あん光希先輩と知り合いなの!?(小声)}
「え、逆に紬も光希を知ってるの!?(小声)」
{知ってるもなにも、2年のプリンスって噂だよ(小声)}
聞き慣れない言葉を聞いて、驚く
『えー、お前すごいな!』
と、春ちゃんがなんの隠しもせず、光希の背中を叩きながら言う
〔あれ…、今なんか二人の声じゃない声が聞こえて…〕
〔なんか叩かれた気が…〕
…あれ?春ちゃん達が見えてない?
そういえば、紬が異常だったんだ
春ちゃん達は幽霊で、普通の人には見えないはず
これが普通なんだ
「……」{……}〔………〕
〔詳しく教えてくれるかな?〕
険しい顔で言ってくる光希に怯えながらも、私達は駅へ歩きながら説明することになったのだった
設定
名前 小鳥遊.光希(たかなし.みつき)
性別 男
年齢 高2
性格 (表)爽やか、王子的、標準語
(裏)臆病、引っ込み思案、関西弁
その他 裏表を知っているのは、杏菜と紬、春政と敬助達のみ、その4人の前では裏をさらけ出す
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