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ウェーー(✌️◉▽◉✌️)ーーイ!!!尊ーい!!
あれから俺は電車で家に帰り学校は休んだ
別にあの日のことはあまり気にしてない
え?なんでかって?
別にあいつも寝ぼけてただけだろ?
そんな気にすることじゃない
そう。別に気にすることじゃない…。
別に学校でも話す訳でもないし
明日から学校でどんな顔すればいいとか考えなくてもい い
って。あ、そういえばもうあの時はパニックになりすぎ て靴を履かずに出てきちゃったんだよね…
はぁ〜…
あいつと喋んないといけなくなったじゃん
明日どんな顔して話しかけよ…
結局こうなるのかよ
〜翌日〜
いつも通り俺は登校した
なのにあいつは学校を休みやがった
なんでだよほんと
しかも学校に履いて行ってた靴だから今日中には取りに 行かないとさすがに先生達に不審に思われる。
今日は何とか「クリーニングにだしてて…」 と言い訳をしたが
流石に明日それは通じないだろう
しょーがない
学校終わりに取りに行くとするか
〜放課後〜
ピンポーン
…
ピンポーン
…返事がない
留守なのか?
…ガチャ
鍵の開く音がした
隙間からあいつが『どうぞ入って』
とめちゃくちゃ小さい声で言った
なんだコイツ…と思ったが中に入った
吉田仁人「お邪魔します。」
部屋に入るとあいつは布団にくるまって
熱さまシートを貼っつけていた
玄関から見た時は隙間からだったので全く気づかなかっ た
声がちっちゃかったのも喉がやられてるからっぽい
吉田仁人「お前熱出したの?大丈夫か?」
心配するなんて普段の俺ならしないが 前の保健室での事もあるからな
ちょっとは心配する素振りでも見せないと割に合わない だろ?
いや。ほんとに心配って訳じゃないから!
佐野勇斗『ゔん…だいじょぶ…』
吉田仁人「めっちゃ声枯れてんじゃんw」
佐野勇斗『靴取りに来たんだよな?』
吉田仁人「そうそう。」
この前のこともあってめちゃくちゃ気まずい
まじでこの空気どーしてくれんの
佐野勇斗『はい。靴』
吉田仁人「あ、てんきゅ」
……
…いやきまずぅ〜…
なんか家から出るタイミングも逃しちゃったし
なんか2人とも正座しちゃってるし
どーすりゃいいんだよ
…
吉田仁人・佐野勇斗「『あの…!』」
うわ被った
吉田仁人「あ、お先にどーぞ」
佐野勇斗『ありがと…あの…その』
なんだよ早く言えよと言わんばかりの顔を俺はしていた だろう
佐野勇斗『こ、この前はごめん!!!!! 俺ほんとどーかしてた』
まぁ何となくこの事だろうとは予想していた
吉田仁人「いや別に気にしてないし…寝ぼけてただけで しょ?ならしゃーないよ」
佐野勇斗『ほんとごめん……ゴホッゴホ』
吉田仁人「そんな事どーでもいいから休めって熱も上が ってんじゃね?」
…ピト
佐野勇斗『?!ちょ、じんと?』
吉田仁人「熱はー、なさそうだな」
って俺何してんだ?!?!
おでこくっつけて熱測るとか…
こいつの行動が俺に移っちゃったのか?!
ってかこいつさっきよりも顔赤くないか?
てか赤すぎだろ!
吉田仁人「お、お前大丈夫か?顔あかすぎだろ」
佐野勇斗『じんとがそんなことするから…』
吉田仁人「ご、ごめんって…」
流石にきもくて怒っちゃったか
そりゃこんな真っ赤にもなるわ
吉田仁人「まぁとにかく寝てろって。この前看病してく れたお返しとして看病してやっから」
佐野勇斗『え?ほんと??』
吉田仁人「まぁ看病するっつってもお粥ぐらいしか作れ ねーけどな」
佐野勇斗『じんとのお粥食べれんの?!やったぁ』
こいつ完全に弱ってるな
俺じゃなかったら耐えきれてなかっただろう
吉田仁人「作ってくるから寝とけって」
佐野勇斗『はぁーい!』
〜お粥作り中〜
吉田仁人「ほら。できたぞ」
佐野勇斗『うわぁ〜!いい匂い』
吉田仁人「言うて卵とか入れただけだけどな」
佐野勇斗『でもじんとが作ってくれたから嬉しい』
吉田仁人「あーはいはい。誰にでも言ってるやつね」
佐野勇斗『じんとにしか言わないよぉ!』
吉田仁人「あーそれも誰にでも言ってるやつね〜」
佐野勇斗『ほんとなのにぃ〜… てかじんと!あーんして!』
こいつキャラ崩壊しすぎだろ
熱ってだけでこんなになるのか?
吉田仁人「あーんなんかする訳ないだろ。自分で食え」
佐野勇斗『えー…』
吉田仁人「えー…じゃねぇよ」
佐野勇斗『俺じんとにあーんしてもらうまで食べない よ』
吉田仁人「あーもうめんどくさいな!食べさせればいい んだろ?ほら」
パク
佐野勇斗『おいしぃ〜(⸝⸝◜𖥦◝⸝⸝)』
きゅん
なんだよ。きゅんって
吉田仁人「あ〜はいはい。良かったね。じゃ俺帰るか ら」
佐野勇斗『うん!じんとありがとう』
吉田仁人「呼び捨てで呼ぶな。あと靴ありがとな〜それ じゃお大事に」
ガチャ
はぁ〜
まじであの時のときめきは多分熱がちょっと移っただけ だろう
うん。絶対そうだ
俺はそう言い聞かせながら家へ帰った。