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◆パフォーマンス中
ファンの歓声。
眩しいライト。
ダンスの熱。
その中で、視線が合った。
佐久間が歌いながら、
ほんの一瞬だけ目黒に向けて微笑んだ。
“昨夜のこと、全部覚えてるよ”
そんな色の笑み。
目黒の胸がじんと熱くなる。
(……やばい。もうほんとに、離れられない)
その瞬間、自分が“完全に堕ちてる”のを悟った。
◆収録後
楽屋のドアを閉めた瞬間、
佐久間が何事もなかったように隣に立つ。
「蓮。顔真っ赤だったよ? 本番中」
「それは佐久間くんのせいだろ……っ」
「ふふ。もっと赤くできるけど?」
その小声に、全身がまた熱を帯びた。
そして目黒は、
誰にも言えない想いを胸の奥で噛みしめた。
“もう、完全に捕まってる。”
逃げる気すら、なくなっていた。