コメント
3件
めめに感情移入しまくってる😭
携帯を顔に落とす勢いで寝落ちしてた。次で終わります笑
-scene7- Hikaru Iwamoto
目黒の様子がおかしい。
いつも忠犬のように翔太に付き従っていたのに、急によそよそしくなって、ラウールとばかりいるようになった。
俺たちはチームなので、人間関係の歪みはパフォーマンスに直結する。
近頃は目黒と翔太の歌やダンスが明らかに安定さを欠いていた。
喧嘩でもしたのかな?と最初のうちは思っていたが、どうやらそうではないらしい。
ふっかが俺に報告してきた。
💜「あいつらお互いに避けてる」
💛「やっぱりそうか」
俺は目黒を呼び出した。
畏まって話すと大事になると思ったので、目黒を仕事帰りに飲みに誘った。
💛「翔太と何かあった?」
🖤「なんで?」
💛「最近二人が話してないからさ」
🖤「それって言わなきゃいけないこと?」
💛「言ってくれないと困ること、かな」
目黒はビールを一口飲んで、少し考えてから言った。
🖤「まあ、そうだよね」
💛「頼む。聞かせてくれ」
🖤「しょっぴーのこと好きだって思っていた自分が嫌になった」
💛「どういうこと?」
🖤「みんなにはバレてるし、しょっぴーもたぶん気づいてると思うけど、しょっぴーは俺のことは意識して見ないようにしてるみたいだから。それに従っているだけ」
💛「ちょっとよくわからないんだけど」
🖤「しょっぴー、彼女、できたみたいだよ」
💛「え、そうなのか?」
🖤「佐久間くんの仲の良い声優さんで名前は……聞いたけど忘れた」
💛「そうか、知らなかった」
🖤「普通に考えてさ、男とかもう嫌でしょう。俺がしょっぴーならそんなの考えただけで虫唾が走るよ」
💛「なあ」
岩本くんは咎めるような口調で言った。
💛「翔太のこと、なんでしょっぴーって呼ぶんだ?」
🖤「…………」
💛「前みたいに翔太くん、って呼んでやれ。お前わざと最近はしょっぴーって呼んでるんだろ」
岩本くんにはお見通しだった。
そして、つくづくそんなわかりやすい子供な自分が憎かった。
俺は翔太くんに恋をしてから、意識して「翔太くん」と呼び続けていた。でも、最近はそれを止めた。
拗ねている子供と同じだ。
💛「お前の気持ちはわかった。でも、翔太にはもう少し優しくしてやれ」
🖤「わかった」
でも、どうしてももう二度と翔太くんとは呼べない。