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隊長出番多いな…次はたかはし先生いくかな…でも、絶対たかはし先生出したら🔞じゃね?ま、そんな技術ないっすけどw
🧣「…凛太郎また遅刻だなこりゃ」
飯綱は1人バスに揺られていた。毎日ここで親友が遅刻するかしないか確認している。減給されてもされても懲りずに遅刻して減給されては金を借りにくる。貸した金は当分戻ってこない。面倒なので毎朝スタレンによる起床アラームをしている。なんなら着信も入れまくる。ただ、凛太郎曰く朝起きた時の不在着信キモいからやめてくれと言われた。でも、コレで起こさなければキレてくる。理不尽がすぎる。とりあえず適当に学園長への言い訳を考えてやりつつスマホをしまおうとしたその時、学園長から一言メッセージが送られてきた
“さっさとこい“
本当に、一文だけ。何となく嫌な予感がしたので、着くまでの間スマホ内にある荊棘や子供達の写真を見て現実は見ないことにした
🧣「学園長…って、鍵…あいてる?」
いくら私生活にだらしない学園長といえど、コソ泥を警戒して戸締りはかなりしっかりしているはずだ。それなのに開いている玄関の鍵。異常事態であることに間違いはなく、飯綱は無言で鎌を出した
🧣「学園長、はいりm、…」
「お、きた!!あっっちゃーーーーん!!おーーい」
そこには、ジャージをひきづっている黒髪の男の子がいた。加前くんと同い年くらいだ
🧣「えっと…パパとかママはどこにいるのかな?」
「え?」
迷子かもしれない。決して知り合いの男ではない。そう思いつつ、子供の目線に合わせるようにしゃがんだ。学園長の知り合いの子だろうか。さっきからある男の顔がチラついてしょうがなかったが、子供相手には恐怖でしかないだろう。必死に感情を抑えていたが、そんな飯綱の努力を嘲笑う結果になった
「遅かったな。呼び出してから何分経ってると思ってる」
🧣「が、学園長…?」
右目に大きなあざをもち、こちらを見下すように見上げてくる視線。俺をパシリにする奴なんて、しかも紫色の髪をした奴なんて1人しかいない
🎭「気づけ」
🧣「じゃあ、もしかして…」
🐦⬛「みんなのヒーロー蘭丸さんだよ!!」
もう1人の、いかにも学園長と親しげな子供。学園長の疫病神兼保護者の烏丸蘭丸で間違い無いだろう。なら、犯人は
🧣「…あんた学園長に何したんすか」
🐦⬛「昨日あっちゃんと宅飲みしてただけだよ」
🎭「本当です」
犯人ではなかった。1人幼児化と聞けば思い当たる布がいるが、宅飲みで幼児化?しかも、薬は没収し次第学園長が割ったはずだ。今更効果がでた?仮説なんて考えたところで意味がない。バカが立てた仮説なんぞバカな仮説でしかないはずだ
🧣「…部屋の中見ていいっすか」
🎭「どうぞ」
そうそうに現場検証を始めることにしたのだった…が
🧣「…ギダ印…」
🧣🐦⬛「え…?」
昨日蘭丸たちが飲み切ったであろう缶の山の中にギダ印の缶が混ざっていた
🧣「…学園長?」
🎭「…そういえば没収しました」
1番忘れちゃいけないものを忘れていた道満。昨日はやけ酒をしてしまった。もう飲めれば何でもよかった
🧣「絶対コレが原因じゃないっすか…どーすんすか、今日1日」
🎭「そこは頼む。現役だろ」
🧣「俺達から紫髪も黒髪も生まれません」
🎭「変わんねえだろ」
🧣「なにが好きで上司の親やるんすか…」
🎭「逆にな、誰が好きで部下の子供になる?」
🧣「…」
一応、今道満達は子供なのだ。子供の世話となれば、まず間違いなく飯綱を頼るべきだ。なにせ現役の三児のパパなのだから
🐦⬛「あ、僕も世話になりたい」
🧣「いやあんたは自分のとこの…副隊長?に面倒見てもらえって」
🐦⬛「それがさ〜当面の生活費稼いでくるまで帰ってくんなって言われた」
🧣「追い出されたと」
🐦⬛「うん」
こうなっては仕方がない。腹を括り、学校に2人とも連れて行くことにした。とりあえず服だ。今の2人は布が体についていってるという表現がはまる状態だ。一応服の好みを聞くと、1番高いのがいいと言われたので1番安いパーカーとハーフパンツを買ってきた飯綱だった
🍶「なんやクソ中。自分は遅刻してしかも浮気やと?」
🧣「いや、気づいてくれって…」
道中歩いて連れてきていたのだが、子供の歩幅に合わせていてはいつまで経っても学校につかない。とりあえず抱えて走ろうとしたが、せっかくなら肩車されたいと蘭丸がぐずったので、仕方なく肩車をした。学園長はなにも言わなかったが、黙ってこちらへ手を向けたので、大人しく要望に応えた。そんな苦労の甲斐あって、5分遅れで学校につけた。服をかいぐずった子供の世話を焼いて五分遅れはかなり優秀だと思ったが、凛太郎は飯綱が遅刻してきたことが許せないらしい。しかも、学園長は飯綱の胸に顔を埋める状態なので顔が見えないのだ。何でだろうと思ったが、他の先生方の前ではまだ顔は明かしていないのだ。とりあえず学園長は今日は休みであること、2人の子供は訳あって学園長から預かっている子だと説明し、朝礼を切り上げ凛太郎と晴明を学園長室へ呼び出した
🍶☀️「が、学園長?!」
🎭「原因は察しろ。で、こんなナリだと不便だしな。飯綱に世話を頼んだ」
🍶「だから遅刻してきたんか」
🧣「服買ってクソみてぇなことでぐずったガキの対応して5分遅れだぞ?」
🍶「すまんかったって」
☀️「ちなみにさ、もしかしてこの黒い子は…」
🐦⬛「僕だよ!」
🍶☀️「ですよね〜…」
今、飯綱は来客用のソファに腰掛け、飯綱の足には道満と蘭丸がちんまりと座っていた。蘭丸は楽しそうにキャピキャピ笑っている。道満も思いっきり飯綱の腹に体重をかけ寄りかかって座っている。たいして飯綱の顔は死んでいた。子供の本能として親の足に座るのがとてつもなく心地いいのだ。子供の本能とプライドの狭間を反復横跳びし続けていた道満だったが、コレはコレで楽でいいかもと思い始めてきた道満だった。そして、多分いいように使われていることの気づいた飯綱の顔はこうしている間にも沈んでいった
☀️「あ、あの…すごく言いにくいんですけど…」
🎭「ん?」
☀️「今日柳田くん休みで…」
🎭🧣「嘘だろ」
☀️「嘘じゃないです!!」
🧣「マジかよ…」
今日一日面倒を見ることが確定した飯綱だった
🎭「お前今日授業は?」
🧣「ないです」
🍶「ええな。技術教科は1週間に2時間しかなくて」
🧣「今俺はそれに関して恨みしかねーよ」
🐦⬛「あ、じゃああそぼーよー!!」
🧣「何で?」
🐦⬛「…何して遊ぼっか」
🧣「それに俺、授業なくても仕事はあるんで」
🐦⬛「わーー!!!ネグレクトだーー!!!」
🎭「なんて毒親だ」
🧣「ここぞとばかりに乗ってこないでください」
いつもは仲が悪いのに、ちょっかいかける時だけは息が合う2人。ふざけてやがる。飯綱は人生で初めて育児ノイローゼになりそうだった