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復讐クエスト

13 - 復讐クエスト1 / LV2 勇者 ノリミ 08

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2025年09月28日

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「金ちゃん、詳しく教えな」



女将さんは万時さんを見据えた。目に怒りの炎が宿っている。完全にレディースの総長みたいな人物にキャラ変してしまった。えぇぇ…これ、大丈夫なのかな…。


「うん。かくかくしかじか――…」


先ほど伝えた内容をかいつまんで、万時さんがこの場にいる二人に説明をしてくれた。


「か弱い女性を泣かせるなんて…そのクズは地獄行きだろうが!!!!」


北都さんは明らかに怒っている。言葉遣いがもはや男性…。

え…北都さんって女性だよね?


「ほんとうに酷い…そんな男がいるなんて、同じ男として赦せないですね!!!! 僕もなにか力になれることがあれば協力します!」


航大さんも一緒に怒ってくれた。見ず知らずの人がこんなにも怒ってくれるなんて。

あぁ…私、これだけで救われる。


「みなさん…ありがとうございます……」


感動で涙ぽろぽろだ。



「ね、ノリ。旦那、殺(や)っちゃおうか♡」



北都さんが怖いくらいの笑顔で微笑んだ。いやこれかなり本気(マジ)な目…。


「ほ、北都さんの気持ちは嬉しいですが、クズ(おっと)を殺したりしたら北都さんが捕まってしまいます。私は大丈夫ですから…そんなヤツのために人生を棒に振らないでください!」


本当なら打倒・魔王がクリアだから撃破したいところだけれど、殺人はだめ…! 人生がゲームオーバーになっちゃうよ!!


「私の心配してくれるなんて、優しいね…! ますますノリを助けたい! ねえ金ちゃん、なにかいいアイテムは無いの?」


北都さんが万時さんに尋ねた。

「お金さえ払ってくれればなんでも用意できる」


「金ちゃんはお金儲けするしか能がないの!?」


「失礼だな。北都がクズ制裁するのと一緒だろ」


北都さんはクズを制裁するお仕事でもしているのかな。

だから『お悩み相談』とか名刺に書いてあった?

ちょっとよくわからないから、後で聞いてみよう。


「そうだけど、ノリは今、お金ないんでしょ? じゃあ金ちゃんのお店でなにも買えないじゃん!」


「はい…先立つものがなくて…困っています」


困った顔を見せると北都さんが「大丈夫」と励ましてくれた。


「しょうがないね。金ちゃんはドケチだから、ぜったいにお金を払わないと欲しいものは売ってくれないんだ。だからまずはお金を貯めよう」


「ドケチは余計だ」


「ほんとのことじゃない!!」


ふたりが喧嘩を始めたので、航大さんが私に向かって言ってくれた。


「今のお話を聞いて考えたのですが、紀美さんの稼いだお金なのに、お給料を彼に取られているのがそもそもおかしいと思います。新しい口座を作って、職場に給料の振込先を変えて欲しいとお願いするのはどうでしょうか?」


「あ…思いつきもしませんでした!」


「コウ、名案じゃない! さっすが~♪」


バシ、と北都さんが航大さんの肩を叩いた。


「い”っ…っ!!」


航大さんは肩を押さえ、思いきり顔をしかめた。大きな音だったから、相当な怪力で肩を破壊させる勢いで叩かれたのだと想像する。痛そう~。

「とりあえずさ、当面はここでバイトしてくれたらお給金出すよ」


北都さんが提案してくれた。


「ええっ。バイトに雇ってくださるのですか!?」


渡りに船!!


「いいよ。皿洗いとかしてくれたら助かる」


「なんでもやります!」


「特に金曜日や土曜日に店に入ってくれたら嬉しいな。夜は用事ある?」


「時間の都合はつきます! あ、でも旦那になんて言おう…」


建真のことだ。絶対怒りそう…。


「そんなの馬鹿正直に言わなくていいよ。残業でいいんじゃない?」


そうよね。『復讐クエスト』の開発で遅くなるって言えばいいか。


「残業プラス土曜日も会社行くって言えば?」


「なるほど…! 天才ですね!!」


目から鱗だ。そんなこと考えたこともなかった。


「正直者だね。ますますノリを応援したくなる」


北都さんが不敵に笑った。「私が助けてあげる。さあ、旦那討伐といこうか…!!」




――東雲 北都 が仲間になった

――宇治川 航大 が仲間になった

――封筒ゴールド(読者様命名)を手に入れた

――ノリミはレベルがあがった!


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