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初コメ失礼します いつも見てて面白いですね! 投稿頑張ってください!
今日は、とても暖かい冬の日。
夏だと思うくらいの小春日和だ。暖かく優しい風が窓から入り頬を撫でる。僕は、暖かく優しい風を頬で受け取りながら小説を1ページ、1ページとめくる。僕は、高校3年。高校生活もこれで最後だ。やっとこの牢獄から抜け出せるのだ。卒業する日が待ちどうしい。僕は、すっかり疲れ果てていた。先生との関係でさえも、生徒との関係でさえも、自分の事さえも分からなくなっていた。性格を作りすぎてどれが本当の自分の性格なのか……。分からないのだ。この学校という牢獄から抜け出せたらまた普通の人間に戻れるじゃないか。と希望を抱いた一方でもう全部壊して消えてしまいたい。とも思うのだ。親友は、泣くかな……。僕の事好きって言ってくれた人だって……。そんなの夢に過ぎない。希望を抱いてもそれは、儚く散るそんな事を知っているのに……希望を、抱いてしまう。意味が無いのに……。分かってる自分でも……。 気がついたら、給食の時間が始まっている。みんなが黙々と給食を食べている中僕は、ある決心をして立ち上がった。前の席の子達が驚いてこっちを向いてるがそんなの気にしない。席と席の間を堂々と歩く先生も皆も驚いて僕を見ているようだ。僕は、教室とベランダを繋ぐ扉を開く。深呼吸をして心臓の鼓動を、落ち着かせる。
「何してるんですかっ?!」
「給食中ですよ?席に戻ってください!」
チラッ
「(*^^*)先生良かったですね。生徒の最後の姿を目で見れるなんて。」
それが教室にも聞こえたようで皆驚いて固まっている……が、笑っている奴も居る。本当に死ぬとは思ってないのだろう。舐められた物だ。ベランダの柵にジャンプで乗る。皆の方を向きながら僕は背中の方に体重を乗せた。だが離したはずの手も足も空中には行かず。足を持たれてぶらぶら状態だ。先生が僕の足をもっている。だから……タヒねなかった。
「先生……タヒなせてよ。」
「ん?無理だよ。そしたら学校の責任にもなるし、俺の教師人生も終わっちゃう。君のせいで」
自分の事ばかり……。僕の味方にもなってくれなかったくせに……そんな事を頭で思う。
「遺言は、机の中にあるんで……」
「俺がお前をタヒなせないって言ってるだろ?」
「モブ!電話で職員室に今の状況を説明しろ!」
「はっはい!」
先生が後ろを向いている今がチャンス……
ボコッ
「あ゛っ痛てぇ。」
「先生残念でしたね。」
僕は、やっと空中に浮かんだ。真っ逆さまに頭から落ちてゆく、走馬灯だ。色々な記憶が僕の中を駆け巡る。その中にさっきの出来事も残っていて大嫌いなあいつらの歪んだ顔が浮かんだ。最後でも見れて良かった。そんな事を考えていると、生ぬるいものが頬に伝わず髪の毛を伝って地面に落ちてゆく。とっても長い、地面に落ちるまでが……そんな事を思った瞬間僕は、痛みを感じて一生起きることの無い深い眠りについた。
えっとお疲れ様ですっ!このお話分かりましたか?いれいすの「僕」って言ってる子が主人公になります。長くなっちゃいましたぁ。わたしは、いむくんで妄想してました。1210文字です……。頑張りました。楽しんで読んでくれたら幸いです。私的に死ネタが好きなので思いついた時にいれいすの死ネタを、書くことが多いと思います。では!また次会うことがあれば!