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#リゼロ
すず
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第37話『王対軍師』
「前進!!」
虹王直属軍三万が一斉に動き出す。
大地が揺れる。
黄金の旗。
虹色の旗。
無数の兵が戦場へ雪崩れ込む。
趙軍も応戦する。
李牧が呼び寄せた援軍が陣形を組む。
両軍が激突した。
ドォォォォン!!
戦場全体が震える。
その頃。
中央戦線。
麃公は既に限界だった。
身体中が傷だらけ。
呼吸も荒い。
しかし目だけは死んでいない。
対するは。
龐煖。
依然として圧倒的な武。
「終わりだ。」
龐煖が矛を構える。
だが。
なおきりが前へ出た。
「まだや。」
槍を構える。
龐煖の目が細くなる。
「お前程度が。」
「武神に挑むか。」
なおきりは笑った。
「武神?」
「知らんわ。」
「仲間守るんに肩書きなんか関係ない。」
その言葉に。
信が笑う。
「言ったれ!」
飛信隊も歓声を上げる。
そして。
なおきりが突撃した。
ガァァァン!!
槍と矛が激突する。
吹き飛ばされる。
だが立つ。
また突撃する。
龐煖ですら少しずつ表情が変わり始めていた。
一方。
戦場後方。
李牧は戦況を分析していた。
だが。
彼の前へ一騎の馬が現れる。
黄金の鎧。
黄金の剣。
光金王だった。
周囲がざわめく。
王が前線へ出てきた。
李牧は驚く。
「王自らですか。」
光金王は馬を止める。
「部下だけに戦わせる趣味はない。」
李牧は小さく笑う。
「なるほど。」
「だから人が集まる。」
二人の視線がぶつかる。
知略の怪物。
李牧。
虹の王。
光金王。
戦場の中心で。
二人の怪物が対峙した。
その時だった。
「李牧様!!」
副官が駆け込む。
顔面蒼白だった。
「大変です!」
「西方の補給線が完全に切断されました!」
「さらに東方でも反乱が発生!」
李牧が目を細める。
その内容を聞いた瞬間。
初めて表情が変わった。
「……桓騎。」
そう。
戦場から姿を消していた桓騎が、裏でさらなる奇策を仕掛けていたのだ。
そして。
遠く離れた趙軍補給地。
炎が空を染める。
桓騎はその光景を見ながら笑った。
「李牧。」
「お前が盤面見るなら。」
「俺は盤面ごと燃やす。」
その狂気の策が。
ついに李牧の計算を狂わせ始めていた…。
合従軍最大の転換点が訪れようとしていた。
コメント
1件
「仲間守るんに肩書きなんか関係ない」——なおきりのこの台詞、めちゃくちゃ胸に来ました。肩書きじゃなくて覚悟で立つ姿、格好良すぎます。光金王が自ら前線に出て李牧と対峙する場面も、王としての在り方が伝わってきて痺れました。そして桓騎…まさか盤面ごと燃やす発想か。李牧の顔色が変わった瞬間、ゾクッとしました。次が本当に気になります…!🍙さんの作品、毎回熱いです🔥