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???「何すんのよ!あんた!」???「うるせぇな!別に良いだろ!!」
???「またやってますよ……」
???「二人共落ち着け」
???「あら」
ここは、生徒会室。「桃時」と「瑠璃人」は今喧嘩している。それをみている「雨花」、「橙」、「兎白」。
桃時「アタシが大切に取ってた餃子がなくなったのよ!!何で食べんのよ!!」
瑠璃人「別に良いだろ!!最後に残ってたから嫌いなのかなって思ったんだよ!!」
橙「そもそも生徒会室で餃子を食べないで下さい」
雨花「餃子かぁ。チャーハンも食べたいなぁ」
兎白「オレはラーメンが食べたい」
橙「お二人も何言ってるんですか?!」
桃時「とにかくアタシの餃子!買ってきなさいよ!」
瑠璃人「ちっケチ女め。分かったよ。どこで買ったんだ?」
桃時「購買よ。早く買ってきて」
瑠璃人「へいへい」
瑠璃人は購買に出かけることになった。
バタン
桃時「あいつ……許すまじ」
雨花「まぁ今回は瑠璃くんが悪いよね」
橙「食べ物ごときでそんなに怒ることも……」
兎白「よっぽど好きなんだな。その餃子」
桃時「当たり前よ!あの餃子はめちゃくちゃ美味しくて売り切れ寸前でやっと買えたんだから」
橙「え?じゃあ瑠璃人さん買えないじゃ?今放課後ですよ?」
桃時「そ。だからその腹いせにあいつがあの餃子を買ってアタシの前に差し出すまで仕返ししようと想って……ひっひひひひひひ……」
雨花「桃時ちゃん魔女じゃん」
兎白「どんな仕返しするんだ?」
桃時「それは帰ってから考えるわ〜」
橙「あんまり派手にやってはいけませんよ」
桃時「分かってるって〜」
その後、瑠璃人はもちろん買えず帰ってきた。
瑠璃人「か、買えませんでした」
雨花「やっぱり」
桃時「買えるまで許さないわよ」
瑠璃人「そ、そんなぁ……!」
橙「が、頑張ってください」
兎白「応援してる」
瑠璃人「くぅ……じゃあ応援してくれるなら……!」
桃時「言っとくけど他人の力は借りちゃダメよ」
瑠璃人「ですよね!!分かってるって……はぁ……」
この日から瑠璃人への桃時の仕返しという名のイタズラが始まった。
一時間目の授業の始まり
瑠璃人「きゃあぁぁぁ!!!!」
「どうしたんだよ。瑠璃人。女子みたいな声あげて」
瑠璃人「机の中みたらゴキブリがいたんだよ!!」
「え?これおもちゃじゃね?」
瑠璃人「え?あっホントだ」
桃時「ぷっぷぷ……」
休み時間
瑠璃人「さてと……何か動画でも観るかな」
ポチッ
瑠璃人「みぃぎゃああああ」
「今度は何だよ」
瑠璃人「オレこんな待ち受けにしたことねぇのにヨ〇エの顔が!!有名ホラゲのキャラ顔が!!」
「お前超間抜けな顔になってるぞ?」
桃時「ぷっぷぷぷ……」
それからも桃時は色んなイタズラを仕掛けた。
雨花「タ〇ラーグランプリ優勝できるんじゃない?」
橙「イタズラどんな感じですか?」
雨花と橙が桃時に話しかけた。
桃時「うふふ。いい感じよ?でもそろそろやめ時ね」
???「何の話してるんだ?」
橙・桃時「わっ!?びっくりした!?」
雨花「またお前?化茶」
現れたのは「化茶」だった。片手にジュースを持っている。
化茶「それで何の話してるんだ?」
桃時「あいつにイタズラ仕掛けてんのよ」
化茶「へーそうなんだー」
橙「聞いといて全然聴いてませんね」
化茶「アタイはこのジュースを誰かに押し付けるために姿を現したんだ〜ほいこれ」
化茶は、桃時の手にジュースの入ったペットボトルを持たせた。
化茶「ちょっと飲んでみろよ」
桃時「え?これあんたの口付けでしょ?」
化茶「アタイは口付けてないにゃ〜」
桃時「そうなの?じゃあ何で少し減ってんのよ……まぁいいわ。……うん。普通に甘くて美味しいわね。どこで売ってたの?」
雨花「嫌な予感がする」
橙「私もです」
化茶「さぁ?ゴミ箱に入ってたから」
桃時「ぺっぺっ!!……何てことすんのよ!!」
化茶「へっへへ!じゃあな!雨花!その他!」
そう言うと、化茶は姿を消した。
桃時「あいつの頭をぶん殴ってやってこのジュースかけてやれば良かった……」
すると、遠くから瑠璃人がやって来る。
瑠璃人「おーい!!」
桃時「あいつが来るわね。丁度アタシがあいつの弁当に仕込んだデスソースが効いた頃かしら。飲み物もアタシが飲んでおいたからあいつは今飲み物がない状態。……ぷっぷぷぷぷ」
橙「むごい。絶対桃時さん怒らせないでおきましょう」
雨花「わたしは飲み物を捨てたんじゃなくて代わりに飲んだあたりに苦い優しさを感じるよ」
桃時「で?何か用?」
瑠璃人「ちょ!お前その手に持ってるジュースくれ!」
雨花・橙「あ」
雨花と橙はゆっくり桃時の顔をみると……
桃時「いいわよ!!どうぞ飲んで!!」
瑠璃人「ありがとう!!」
桃時は満面の笑みを浮かべていた。
瑠璃人はジュースをゴクリと飲む。
瑠璃人「ぷはぁ!生き返るっ!」
雨花「死んでたものを飲んで生き返るって……」
橙「ブラックジョークですね」
瑠璃人「ん?何か言ったか?」
雨花「別にー」
橙「何も言ってないですよ!」
瑠璃人「そうか?じゃあな!」
瑠璃人は満面の笑みで自分の教室に帰っていく。それを少し追いかけて柱から覗く桃時。
桃時「そうそうどんどん飲んで……ゴミ箱ジュース……」
橙「さっきそろそろやめ時って言ってませんでした?」
橙がそう言うと……桃時は、
桃時「これでホントに最後♡」
桃時は悪〜い顔して笑った。
雨花「その顔嫌いじゃない」
そう雨花は呟いたそうな。
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桃時「そろそろ餃子の件許してあげても良いわよ?」
瑠璃人「マジ?!やったぜ!!中々買えなくて悩んでたんだよ!!ありがとう!!桃時!!」
雨花「自分が何されたかも知らずに呑気な男よ」
橙「まぁこれで丸く収まったなら良いんじゃないですか?」
兎白「俺は何のイタズラをしたのかよく分からないが、仲直りできて良かったな」
この数日後、再び喧嘩をする桃時と瑠璃人であったが、目にはしっかりお互いの姿が映っている。この二人は、なんやかんや相性が良いのであった。