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「ん……」
思わず、口から声が漏れ出ると、
「……いいですね。私を煽るような、その声……」
甘ったるい吐息とともに、耳へ低く響く声音が吹き込まれた。
「っ…ん…」
手が繋がれているせいで、上がる喘ぎを抑えることができない。
「……もっと、その気になるといい」
美しい悪魔のような微笑を変わらず称えたその顔で、
「私が、あなたを追い詰めてあげますから……」
私の服のボタンを一つずつ、時間をかけて外すと、
「……極限にまで、ね…」
首筋からすーっと下ろした指の先を、思わせぶりにブラの際で止めた。
「やめ…」
頭を左右に振って抗うと、手首に繋がれた革のベルトがギシッと音を立てて軋んだ。
「……はずしてほしいですか? これを」
くくられている端が、ぐっと片手で持ち上げられる。
「痛っ……」
「素直に頼めば、はずしてあげますよ?」
素直になんて今さらなれるわけもないと、下唇をぎゅっと噛み締めて耐えようとする。
「……何も言わないつもりですか? そんなに歯を食いしばって……」
噛みしばっていた歯列を、彼が片手で横になぞると、
「ああ、赤くなって、これは痛そうですね……」
ベルトで締め上げられた私の両手首に、ふっと唇を押し当てた。