テラーノベル
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ある日の漆黒の夜、錆びついた非常階段で、二人のタバコの煙が紫煙となって混ざり合う。幼馴染という名の、切りたくても切れない鉛色の縁。
彼、大英帝国は真紅の火種を消すと、指先に残る黄金色の煙草の匂いをまとわせた手で、フランス帝国の顎を乱暴にすくい上げ、目を合わせた。
その瞳は、深い海のように昏い群青色。
「…なぁ、お前を一番めちゃくちゃにできるのは、俺だけだろ」
彼の声は、どろりと溶けた琥珀色のキャラメルのように甘く、鼓膜の奥へ容赦なく沈み込んでいく。
長年お互いの醜い部分をすべて見せ合ってきたからこそ、今さら綺麗な恋愛なんてできなかった。
向けられる執着は、息が詰まるほど重いミッドナイトブルー色の鎖となって彼女を縛りつける。でも、その過剰な重さだけが、彼女の心を深紅の甘美な重石となってで満たしていくのだった。
「お前のせいで、私の国ははめちゃくちゃだよ」
フランス帝国が吐き捨てた言葉すら、彼は嬉しそうに朱色の唇を歪めて飲み込む。
周囲の世界がどんなに灰色に色褪せようとも、この二人だけの閉じた空間は、愛憎が混ざり合ったどろりとした極彩色に染まっていた。
お互いを傷つけ合い、依存し合う。この地獄のような泥沼から抜け出す気なんて、二人とも最初からないのだ。
「いいよ、一緒に堕ちよう」
そう囁き合う二人の影は、夜の闇に溶けて、一つの墨色になっていった。
じ由人
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漬物🥒
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カンヒュ限定の腐女子
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コメント
1件
読ませていただきました…重くて、甘くて、息苦しいほど美しい世界観でした。特に「一緒に堕ちよう」の台詞が心臓に刺さりました。お互いの醜さを知り尽くした上での執着って、こんなにも官能的なんだなって。ミッドナイトブルーや深紅の色彩表現も、物語にぴったりで引き込まれました。続き、すごく気になります🌙