シンマは昔から
我慢強い子やった。
転けても泣かへんし、、どんなに悪口言われても絶対弱音は吐かんかった…。
昔は俺も
そう言う人なんやな、、ってくらいしか思ってなかった…
ut :「シンマ!おはよ~」
kn :「ぉ!鬱先生やん!おはよ!」
ut :「あれ、、?どしたん?その手首の傷」
kn :「ぇ…?、、ぁっ!これな、、💦
えっと…、、。擦り傷やから気にせんといて」
ut :「…そうなん?じゃぁ…いっか、、。」
ずっと疑問には思っていた
シンマの体にある”傷”が。
ちっちゃい頃シンマは鈍臭い子なんやと思ってた。でも…
だんだん
成長するにつれ
シンマの”傷”は
虐待によるものなんやとわかった。
シンマの親はめっちゃ厳しくて
遊びに誘うのも
シンマはいつもびくびくしてた。
でも
俺は見て見ぬふりをしてきた。
我慢できるくらいのことなんだと思ってきた でも…日に日にアイツの笑顔は暗くなっていった。
ut :「シンマ…?大丈夫、、?」
kn :「おん!大丈夫やで!」
シンマの笑顔はホンマに癒された。でもその分何度も何度も作ってきた笑顔なんだよな…
今でも変わらずアイツの笑顔は作り笑顔。
ut :「……シンマ、、。」
kn :「ん!鬱先生どうしたんや!?顔悪いで!?大丈夫か?」
ut :「おいごらぁ…誰が顔悪いじゃ」
kn :「あっはっはっwwちゃうねん!悪気はないねんッwwヘラッ」
笑うな。その顔で…
こっちが虚しくなる。ヘラヘラせんといて。もっと俺を頼って…。
俺たち相棒じゃねぇか…。
ut :「ぁっ!そうや…ニヤッ」
俺は片手にビールを持つ。しかも度数の高いやつ。これでシンマを酔わせて全部吐かせてやろ〜…。
ほんの出来心みたいなもんやった。
ut :「シンマ〜!今日俺に家来うへん?親居ないらしいねん!」
kn :「…行ってもええ?、、今日父さん居らんねん、、。やから…」
ut :「ええよ~ッ…おいで〜笑」
おーしおしおし…。
上手いように…シンマに酒でも飲ますか、、。
シンマを家に呼び…小一時間ほどゲームとか雑談をして、
ut :「シンマ〜?最近美味いジュース見つけたんけど、、飲む?」
kn :「おん!」
僕はシンマのコップに度数の高い酒を入れた
ドボボボボボッ…。
ut :「……ッッ、、」
こんなんして、、聞きたくないことも聞いてしもたら…どうするんやろか?僕は…
いや…もう後のことを考えるのはやめよ、、。
俺はいつものように笑ってシンマに酒を渡した
kn :「ありがとな!鬱先生!」
ut :「……ッ、、うん。ニコッ」
罪悪感ばかりが頭をよぎる。
kn :「……ゴクッ」
そっとシンマはコップに手をつけ酒を飲む。僕は冷や汗が流れてくるのが分かった。
ut :「ジッ……ゴクッ。」
僕も自分の手元にある水を飲む。
それからまた1時間ほどゲームをした。シンマは意外と酒にはあまり手をつけず、シンマの様子は変わらなかった。
ut :「ぁ…もうこんな時間やな、、。」
kn :「あっ!ホンマやん!ごめんっ飲みもんまだ飲み終わってないッッ…いま飲むな!ゴクッ」
ut :「ぇ!?ぁ…うん。ジッ…」
シンマはコップの酒を飲み切る。流石に酔ったまま帰すのは危ないし、僕はシンマをソファーに座らせる。
kn :「ぅおっと…ドサッ……どうしたん?鬱先生?なんかまだ話したいことでもある?」
ut :「ぇ、、?いゃ…ないけど、、。ペタッ」
kn :「冷たッッ…!鬱先生手冷たいわぁ、、」
シンマの顔が若干赤い気がしたから頬を触ってみるとシンマは嫌そうな顔をした。
kn :「ん〜…なんか、、あたま、ポワポワする…///なんやろ、、?…」
ぉ?酔ってきたな?そろそろ
ut :「コネシマ〜?この首の傷、、なにこれ?」
kn :「んぇ…?、、それ…父さんに首絞められた時にできた傷やで〜?/」
ut :「ッッ…じゃぁ、、その腕の傷、、は?」
kn :「ん〜とね、、これも父さんに刺された時にできた傷ッ!///」
ut :「……じゃ、、これは…?」
kn :「父さんにお湯かけられた時にできた火傷やで〜?ポワポワ」
僕が思っていた以上にシンマはペラペラと喋るから…言葉に詰まる。
kn :「おれなぁ〜ちっちゃいころにぃ…母さんが死んでもて…それでな?父さんがぁ毎日おれのことぉ…殴ってくるねん、、。でもなぁ〜これって愛されてる証拠よな〜?///
愛してないやつのことなんか触らへんよな〜?やから、、この傷は愛されてる
“証拠”やねん///」
ut :「ッッ…!シンマ……、、ポロッ」
kn :「んぇ”ッッ!?なんで泣いとるのぉ?…だいじょーぶ?…サスサスッ」
ut :「シンマ…お前、、ずっと我慢してたんだなぁ…グスッ、、…言ってくれてありがとッッ…
おれ、、お前のこといつか助けてやるからなぁ!…やからッッ死ぬなよっ!!ポロポロッ」
kn :「ん〜?へへ…死なへんよぉ?」
そう言いながらシンマは俺の腕の中で寝落ちした。そっと頭を撫ぜてまた涙が滲んでくる。
次の日。
シンマは俺の家で寝てしまったことに相当ショックを受けており、昨晩の出来事は何も覚えてないらしい…。
ut :「シンマッッ!…お前…、、俺に隠してること、、ない?」
kn :「え?隠してること…?、、ないよ?別に相棒に隠し事なんかしいひんよ!ニコッ」
ut :「………そっか、、。」
やっぱりシラフじゃ俺には何にも言ってくれないんだな…。
隠し事なんかしてへんって…
嘘つきやな、、。
あの日から俺はシンマを見るたびに胸が苦しくて…ヘラヘラしてるシンマを見たら
イラだってしまうんや…………。
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コメント
8件
シッマぁぁ…分かってはいたけど過去が辛いぃ…鬱先生!酒飲まして吐かすのは良くないけど今回は良くやった!シッマの事、守ってくれよ…?
シッマぁぁぁぁぁ(இдஇ`。)