目の前が真っ暗や…。
思うように体が動かされへん。
あ~……そっか…。俺死ぬんかな、、?
でも…
もうどうでもええや。
ショッピのことも、鬱先生のことも、、。…なんか全部、、どうでもええわ……。
「………ジトッ………」
ん?……なんか、、人が居る……。
真っ暗な中。女の人が突っ立っている。
kn :「………誰やろ、、?」
目を細めて必死に見る。……
kn :「……ッ…!、、母さん…、、!?
母さんッッ!!ダッ………」
紛れもない。
9年前の母さんがここにいる。俺はすぐに母さんの元に駆け寄る。
kn :「母さんッ!母さんッッ…ポロッ
ごめん。ごめんなぁ…母さん、、あん時……俺がヘマしてもうてッッ……!ポロッ」
「……………」
kn :「でも大丈夫や!ちゃんとッッ…ちゃんと償ったで?……。」
9年前ー。
あの日は家族3人でキャッチボールをしていた。俺はあの時キャッチミスをしてしまい、ボールを取りに道路へ出た。
その時
ちょうど車が通りかかり、俺は轢かれそうになった。でも
轢かれたのは俺じゃなく、、
母さんやった…。
俺を庇ったかのように腕が伸びており、血まみれで倒れていた。
あの日からだ
俺たち家族が狂ったのは。
母さんは三日後死んでしまったのが確認された。
あの日から俺は毎日父さんに殴られて
「お前のせいでッ…アイツは死んだんだよッ」
って毎日言う。
あの日からクラスメイトに
「コネシマって心ないよな。」
って言われた。
俺の歯車が狂ったんだ……。
あの日から
人生がうまくいかない……。
でも
よく母さんが言っていた言葉を思い出して
「生きていれば!なんとかなるのよ!」
そんな言葉を俺は信じて
18年間生きてきた。
でも……
そんなことなかった、、。
どうにもならないことも人生にはある。
やから
kn :「俺…ッ、償うことにしてん……。な?
これで…許してもらえたかな?、……」
「………償う?ふざけないでッ!」
kn :「ッッ!?………」
今まで黙っていた母さんが
これ以上にないくらい怒鳴った。
「あなたは何も償えてないッ!逃げてるのよ!人生からッ!死んだらみんなが許してくれるわけないでしょ!?」
kn :「かぁ…さん?、、。」
「……近づかないでッッ!!」
kn :「……ッ………ビクッ………。」
「……思い返してみなさい?あなた…誰かとの約束を守ったことはある?……」
kn :「ゃく…そく、、?」
ut :「辛かったら俺に絶対言ってな!
約束……ーーー。!」
rbr :「我慢せんといてよ。俺のこと頼れよ!
約束な………ーーーー。!」
sho :「俺より先に死ぬなよ!シッマ!
約束やで………ーーーー。!」
zm :「大人になっても遊ぼな!
約束な〜………ーーー。!」
shp :「俺のこと救ってくださいッッー!
約束ですよ………ーーー。?」
kn :「ぁ……、、。……」
ホンマや、、。
俺…何一つ守れてない………。
辛い時、苦しい時
鬱先生に言ってない、、。
我慢せずにロボロに頼れてない……。
シャオロンより先に死ぬかもしれん、、
ゾムと大人になれてへん……
ショッピのこと
救えてないやん……。
kn :「俺ッ……、、。」
「………あなたはまだこっちに来ちゃダメ。」
kn :「そんなッ…俺っ、、
母さんともっと一緒に居たいよッッ…ポロッ
おいてかんといて…。ずっと居ってよ……」
「コネシマ……。」
kn :「ごめんなさいッッ……ポロッ
母さん……ッ、、大好き………ポロポロッ」
「私もよ。コネシマ……サッーー。」
kn :「母さんッッ!?母さんッッ…!!!」
どんなに走っても叫んでも
どこにも母さんの姿はない……。
kn :「ッッ………ぅ”ッ………グスッ………」
「大丈夫。私はいつでもあなたのそばにいるから。ほら…行きなさい……ドンッ…ー。」
kn :「ぅわ”ッ…!母さんッッー!、」
「目を覚まして…。生きてね、、。
私との約束よ………ーーー。」
ツーッツーッツーッ
kn :「……パチッ………。」
目を覚ますと眩しくて…。
急に苦しく感じて…やっと呼吸をしているような状態。
手に不思議な感覚を感じ
体をゆっくり動かす。
shp :「……スッー…スッー」
ショッピか、、。
ずっと居ってくれてんなぁ……。
その隣にはチーノがおり、
二人とも目が真っ赤で晴れていた。
反対側の椅子には
鬱先生。ロボロ。シャオロン。ゾムが居た。
4人も目が赤く腫れていた…。
kn :「……ぁ”…ッ…り、、が…と……。」
俺は小さな言葉をつぶやいたーー…。
▶︎1000♡
次回最終話です。
コメント
6件
最終話たのしみすぎる…߹𖥦߹ こんな神作久しぶりだったからほんとにもう好き(?)
泣きすぎて顔面土砂崩れ