テラーノベル
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隊長視点。
帰り道、僕たちはコンビニの前にある小さなテレビに目を止めた。夕方のニュース番組が流れている。
「行方不明事件、再び──」
アナウンサーの声が、静かな街に響く。
晴明くんは顔をしかめる。
「こんなに頻繁に行方不明になるなんて……怖いですね」
『………だね。』
自分でも分かる。
抑揚のない、機械みたいな声だった。
僕は黒いジャージの袖を引っ張りながら、肩をすくめる。
『でも、ニュースで見るだけなら、そこまででもないかな』
画面には、ぼんやりした犯人の特徴が映る。
背の高さ、動き方、シルエットの輪郭。
…………特徴的な髪型の影に、 黒いジャージ。
晴明くんは一瞬、画面に食い入るように見た。
それから、僕とテレビを交互に見て、
「…………いや、違う…絶対にそんなはずは…」
そう呟く。
僕は微笑む。
横髪が風に揺れる。
『うん、絶対ないね。』
心の中では少し面白くて、嬉しい。
晴明くんは僕のことを疑っていない。
やっぱり、神様みたいだ。
こんなニュース見なくても、
この事件のことなら、全部知ってる。
だって、この事件を起こしたのは───
晴明くんは、テレビから目を逸らした。
「…隊長さん、帰りましょ。」
僕の服の袖を、クイッと引っ張った。
やっぱり神様みたい。
誰も疑わず、僕の事、信じてくれる。
は
コメント
2件
うわぁ〜犯人ほぼ分かってるのに名前言わずに答えを出すの焦らしてくりのいいねぇ晴明も心の中では分かってるのに言わないのも女神様だよね!本当いつも書き方大好きなのでこれからも頑張ってくださいね〜(^ω^)犯人は何で誘拐をしたんじゃろ?神様のお供え物とかかなぁ、